ヨーグルトを手にしたぶどうさん。
本日の特売品のヨーグルトを狙ってきたわけじゃない。
始めから何を買うか、すでにターゲットは定まっていた。
目指すは、フジッコのカスピ海ヨーグルト 。
以前カスピ海ヨーグルトは誰かから菌を分けてもらう形式でしか入手できなかった。
巷で静かに広がるものの、これが本家本元?なのかどうかわからない代物を皆がせっせと培養していったものだ。
ほどなくしてフジッコが種菌を発売するようになり、現在ではスーパーの店頭で純正のカスピ海ヨーグルト製品が手に入るようになった。
因みにカスピ海ヨーグルトを出しているのは、本家本元のフジッコと、グリコだけのようだ。
両者が全く同じものかどうかはわからないが、やはり選ぶのはフジッコでしょう、と迷わずフジッコ製品をゲット。
じゃあ、なぜにカスピ海ヨーグルトなのか。
実は、ブルマンヨーグルト のお味のレビューをチラッと見て、どうやら酸味が少ないらしいということがわかった。
私が作ろうとしているのは豆乳のヨーグルト(ブルマンヨーグルトではない)。
たしかに豆乳がすっぱいなんて想像がつかない。
そういえば豆製品に酸味のきいた製品というのがあまりないことに気がついた。
つまり豆乳に酸味はあまりあわないのではないか、と思ったのだ。
牛乳のヨーグルトの場合酸味がある。
乳製品に酸味があるものは、たとえばチーズがあるし、乳製品を使ったデザートにも酸味をきかせたりする。
乳製品と酸味は相性がいいのだろう。
そもそも昔の人ならいざ知らず、ヨーグルトに酸味があってもそんなもんだという既成概念がある。
しかし。豆乳がすっぱい。豆腐がすっぱいという経験はない。
もしあれば。。。それって腐ってる?!ってことになる。
豆腐にポン酢をかけたり、豆腐をデザートにしてフルーツソースをかけたりと、味が淡白なことを前提とした味付けはなされるものの、そのものがすっぱいというのはどうにも手に負えない感がある。
そこでブルガリアとかビヒダスなどの普通のヨーグルトではなく、酸味の少ないカスピ海ヨーグルトを試すことにしたのだ。
けれど本音を言うと、私はカスピ海ヨーグルトが好きではない。
いままで生協のカタログに掲載されていても、スーパーで見かけても決して買おうとは思わなかった。
夫もカスピ海ヨーグルトは大嫌い。
その理由は、味も素っ気もなく主張がないこと、そのため牛乳臭さがでること、なによりあのねばねば感と言うか鼻水のような感触が(失礼)嫌なのだ。
もう一つの理由は、実家の母がはまっていて菌をもらったのだが、どこぞの誰から回ってきたかわからないという雑菌まみれのようなヨーグルトを培養することに不気味さがあったのだ。
フジッコから製品として出されている分には不安材料の衛生面はクリアしているし、もしかしたら以前もらった得体の知れないものよりずっとおいしいかもしれない、との期待感もあった。
いそいそと製品の蓋をとり、まぶしいばかりの白い滑らかなヨーグルトにちょっとうっとりしながら早速ヨーグルトメーカーのレシピに従い、豆乳ヨーグルトを仕込んでみた。
仕込んだ後で、あることに気がついた。
カスピ海ヨーグルトの発酵温度と時間はヨーグルトメーカーの指示に従ったものの、豆乳でカスピ海ヨーグルトができるのかは調べていなかったのだ。
慌ててフジッコのオフィシャルサイトを調べ、驚愕の事実を知るぶどうであった。