ビタクラフト、ボストンのフライパンを購入したはいいものの、ほとんど使いこなせなかったぶどうさん。


かといって、全く使わなかったわけではない。


とうもろこしやほうれん草をゆでたり、高さのない蒸し物をしたり、それなりに使いはした。

けれどそれは最初だけ。

しかもフライパンとしては全く使っていない。


だんだんと疎遠になり、1年に何度かしか取り出さなくなった。


年に何度かの主な用途は、フライパンとしてではなくなぜか鍋としての用途。

ジャムを煮詰めたり、あんこを練ったり。

開口部が広いので水分の蒸発が早く、厚手ゆえ上手に煮詰まるのだ。


りんごのプレザーブや苺ジャム、余ったぜんざいからあんこへ・・と、いつしか大量の材料の水分を飛ばし煮詰める作業に重宝するお鍋、という位置づけになった。

大きくて重いという利点と背中あわせの欠点は、日常使いには向かなかったのだ。


月日は流れビタクラフトのフライパンの存在などすっかり忘れ、新たな鍋の物色をしていた私は、手持ちの鍋類を見直すことにした。(ぱおさん、感謝です)


今もっているものの可能性を知り、最も必要なサイズやどんなものを欲しているのかを知るためにどんどん使うことにしたのだ。


まずはじめに十得鍋、次にビタクラフトを積極的に使ってみた。

大きくて重いので正直使うのはためらわれたのだが、ビタクラフトが長く支持される理由と皆さんが夢中になっている理由を知りたかったのだ。


野菜の無水調理から始め炒め物、焼き物、炒め煮、茹で物、パンケーキなど試したところ、得手不得手があるにせよおおむね良好。


特に保温調理でできる麺類の茹で物の便利さや、パンケーキが上手に焼けることに驚いてしまった。


炒め物は水分でまくりなのだが、一方でテフロン加工のフライパンくらいの油の量で野菜を炒められるし、混ぜご飯の具であるとか、焼きそばの具などそのままで完成度を期待しないものであれば悪くない。


大きいゆえ丸ごと焼きなすもでき、ガス台を汚さないしやパーツの多い魚焼き器を洗わないで済むので後片付けがとても楽。


ただし。

やっぱり大きくて重い。

洗うときにしんどいことこの上なし。とにかくシンクの場所をとる。

たった一つのフライパンなのに、一仕事するかのような気分になる。


誤解を招いてはいけないのでいっておくが、汚れ落ちは悪くなく、さっと洗えば大抵きれいになるし、ひどい汚れは専用のクリーナーを使えばきれいになるのでその点でも優秀であることは間違いない。


こんなに使い勝手がいいのに、大きくて重いゆえ使わないのは損だ。

しかし毎度これを使うのは面倒だし、そもそも二人暮らしの我が家。


・・・・・・・それならもうちょっと小さいのを買えばいいのでは?(悪魔のささやき)


そうすれば一人の昼食のときに麺類をゆでたりパンケーキを焼いたりしても後片付けが楽なはず。

夕飯の支度にも大活躍するのも間違いないだろう。(妄想暴走中)


そんなわけで、いきなりビタクラフトの小さめのフライパンを購入することに決めたのであった。