ルーチンワークの実行とその補助としての3件片付けの法則。


これでうまくいく、と思いきや、意外な依頼が舞い込んだ。

ルーチンワークの実行そのものを、さて、どうやってうまくやるかと言う質問。


そういえば、そのことに言及していなかった。


そもそも、ルーチンワークって何だろう。

日常の決まりきったこと、なのだが、これって万人、各家庭共通かと言うと、そうでもない。


今は家事の話であるので、衣食住に関して、もっというと主婦の仕事である掃除洗濯料理の作業内容がルーチンワークとなる。


大きく見れば同じなのだけど、人によって決まりごとは違う。


たとえば掃除。

絶対毎日掃除機をかけ拭き掃除まですることを当然とする人もいれば、掃除機かけを週に1回だけと言う人も。

掃除機をかける前にはたきをかける人もいれば、気になったときにするという人もいる。


前者は一連の動作一くくりが完全に癖になってルーチンワークと認識しているが、後者はルーチンとしての認識のスパンが長いか、その動作は完全なルーチンではなくプラスアルファ的作業として捉えているフシがある。

でもどちらも掃除をする、ということに関しては同じで、各人の感じる達成度も同じ。


洗濯にしてもしかり。

洗濯し、干し、たたみ、しまうを一つの作業としている人もいれば、たたまずクローゼットにかけるだけと言う人もいる。

アイロンをかけることが日課になっている人もいれば、アイロンをかけなくて済む服を買い必要なときだけアイロンを当てる人もいる。

やはりどちらも洗濯をする、と言うことに関しては同じで、各人の感じる達成度も同じ。


各人の思うところの決まりごとを最後までやった、という時点で、ワークは完了しているのだ。


また、ルーチンの実行の中に管理までを含めている人もいれば、管理は管理と別に考える人もいる。

たとえば、箪笥に服をしまう際、きれいに並べてその時にくたびれたものをチェックして処分する(管理作業まで一連)人がいれば、箪笥に突っ込んで終了で洋服のチェックは別の機会(ルーチンのみで管理は別)という人もいる。


厳密に言えば作業と管理は別だが、人によってルーチンの範囲の捉え方が違うフシがある。

ここで注目したいのは、「動作の完了地点の認識の違い」と、「日常でクセとして身についた作業がどこまでか」ということ。

理想の主婦のように家事が回り、ストレスなくルーチンをこなしている秘訣は、完了地点を自分で決めていることと、そこに到達するように身についたクセみたいなものがあるのではないだろうか。


ここで、じゃあワーク完了のハードルを下げればいいという短絡的な結論を導くつもりはない。

それでは達成度を低く感じてしまい、不満は解消せず自己評価を下げかねない。


まずは、最終目標を明確にする、ということからはじめてはいかがだろうか。

つまり作業完了地点をどこにするか、したいのか、をはっきりさせるのが最初だろう。


次に、ではどこに問題があるのか、段階をおってじっくり観察してみよう。


たとえば、洗濯物がいつも山積みだったら、洗濯をするということに問題がある。

干したものが山積みだったら、仕分ける、たたむ作業に問題があるということになる。

たたんだ洗濯物が出しっぱなしだったら、箪笥の中の隙間がないか整理できてないのかと言う点が問題なのだろう。


例証しやすいので洗濯物で行くが、これを一挙に解決する方法はある。

こまめに洗濯して、干したものをそのまま着ればいいのだ。

それならたたまず、箪笥にいれなきゃいけないなど考えなくてもいい。

やり方をかえればいいという話になる。


でも、それでは、理想の主婦の方法にはならないと思われるだろう。

家事の王道をいく方法でやるにはどうしたら、という話をしていれるのに反則だ。


王道で行くつもりなら、王道でいくしかない。


完了地点を決め、問題点を認識したら、次の作業へ移る。


問題を回避するか、簡単にするか、実行するかのどれかを決める。

回避するには外注する、簡単にするには手伝ってもらったり機械を使ったりやり方を変える、実行するなら・・・慣れる。


回避するのは時と場合によるが、簡単にするか実行して慣れるかが具体的な作業となる。


私は決して簡単にすることをズルとは思わない。

家事は段階があり、どこかを簡単にしないと完了までこぎつけないからだ。


特に完了地点より遠いところに問題点がある場合、機械を使ったり作業場所を移動したりなどすればいいと思う。

(たとえば洗濯物を干すに問題があるとき洗濯乾燥機を使うもよろし、子供に手伝いさせるのもよろし、洗濯物干しグッズを置く場所を変えるなど)


問題が完了地点にとても近い場合は、実行して慣れるというのが一番満足度が高いと思われる。

そのとき、忘れずなにがしかの「お楽しみ」という要素をいれると、やる気もあがるというもの。


ルーチンをさらっとするには、「慣れ」「クセ」しかないのだ。


ここで間違ってはいけないのは、問題点がいくつもある場合。

全部やろうとしてはいけない。


慣れるなら、完了地点により近いほうを実行して慣れ、遠いところは簡単にする方向に持っていくこと。


完了地点に近いほうに慣れると、段階を下るように一つずつ「慣れ」をつくっていくこと。

時間がかかってもいいから、一つずつ慣れを作ることが大事だ。

簡単にできることは簡単にしていてもなんら問題ないんだし。


完了地点がうまくいっていると、達成感や満足度はあがるし、ストレスが減る。

なにより自己評価が上がる。


私自身うまく家事は回っていない。

おこがましくもこの方法を提案するのは、実際の経験があったから。


私はアイロンがけが苦手でずっとやってこなかった。

アイロンは仕上げ作業。完了間近。


アイロンがけは時間がかかって面倒だし、洗濯物を入れる夕方は忙しい。

いつもアイロン待ちの洗濯物が部屋の片隅で私を責めていた。


これを片付ければ部屋は少しはましになるし、洗濯作業は終了なのになあと思ったものだ。

そこで、毎朝アイロンをかけることに決めた。


毎朝だから、シャツの数は少なく、ハンカチもちょっぴり。

アイロンがけはすぐ済んだ。

なにより、部屋に堆積する洗濯物がない。その分部屋はきれい。


時間を変え、アイロンがけをクセにすることで、それは私の衣のルーチンとなった。


洗濯に関して完了までいっているので、できない自分はどこにもいないことになる。


・・・・・・けれどまだまだ課題はある。

衣の管理ができてない。


それに、住の掃除に関しては、まだ模索中・・・・・

私もこの考えを「住」に当てはめてみて、早速やってみます(`・ω・´)ゞ