突然フライパンハンターに転向したぶどうさん。


フライパンといっても、ただのフライパンじゃない、オールマイティなフライパンが欲しかった。

そして、できれば使い捨てじゃないもので、フッ素樹脂加工したものは避けたかった。


フッ素樹脂加工したものを避けたい理由は、高温加熱時に有毒ガスが出ること、そして剥げた塗料が気持ち悪いことにある。


過去にアルミの鍋がアルツハイマーの原因の一つと、まことしやかに言われたことがあった。

今は、因果関係はないと結論付けられてはいる。


私はこの話を聞いて、真偽も確かめずアルミ製品を一掃したことがあった。

まこと、愚かである。


アルミの鍋は丈夫で軽く熱伝導率がいい。

軽いので厚く作ることができ、それで熱持ちもよくなるようだ。


鵜呑みにしてしまった事実は認めるし、弁解ではあるが私はアルミ製品に多少の不安があったのだ。

こういう製品は酸化皮膜を作っているとは言われるものの、アルミ自体が酸やアルカリに弱いので溶け出すんじゃないか、という疑念があったのだ。


料理番組でアルミの鍋でお酢や味噌を使ったりしているのを見ると、そしてお弁当の酢の物がアルミホイルの上にのっているのをみると、気持ち悪く感じてしまう。


フッ素加工の場合は、高温時に有毒ガスが出ることは確認されているらしいが、適切な使い方をすれば問題はないらしい。


でもやっぱりアルミ鍋といい、フッ素樹脂加工のフライパンといい、不安要因は排除したい。

どちらも扱いが楽で、安価で手に入りやすいのに、それを選べないということになる。


そこで最初に検討したのが、シラルガンのフライパンだった。

シラルガンは使ったことがなかったが、ミルクポットや圧力鍋を使っている人を知っており、いいと聞いたことがあった。


シラルガンはフッ素加工ではなくガラスコーティングで、熱伝導がよく遠赤外線効果で飲み物や焼きもの、玄米などがおいしいらしい。


けれど、フライパンは1種類のみ。

シングルセットという、鍋とセットになったものもある。

これは大きさが私の理想にぴったりの21センチなのだが、下の鍋が余計だと思った。


若しこれを買ったら、多分十得鍋や他のちょっと使い鍋が行き場を失うに違いないと思ったのだ。

(でも今考えたらこれ、意外に理想的だったかも、と後悔中)

お値段もかな~~~~~~~りお高い。


そしてもうひとつ。リバーライトのナノセラPICOも候補に上り、これは最後まで悩みの種となった。

セラミックが施してある深めのフライパンで、私の捜していたタイプであった。

これだと、茹で、煮物、揚げ、炒め、すべて万能でできそうだ。


大きさの展開が20センチから2センチ刻みにあり、ぴったりの蓋もついている。

お値段は、普通のものに比べて高いが、こんなに汎用性が高いなら、全然問題ない。


・・・けれど、一つだけ、問題があった。


シラルガンにもいえるのだが、こういったものは衝撃に弱く、また温度変化にも弱い。

私は粗忽者だし、フライパンを熱いうちに洗って次に使いまわすし、最後は洗いかごにほいっと載せるような荒っぽい使いかた。

きっともたない・・・・


それに、やはりいずれはダメになる消耗品であるという説明があった。


フッ素樹脂加工のフライパンより長持ちしてくれれば御の字だけど、私の使い方では経年劣化よりも表面の加工を破壊する可能性のほうが高い。


そこで考えを戻し、とにかく鍋は十得鍋をもう持っているのだから、炒めることのできるものを考えることにした。


浮上したのが、鉄のフライパン。


もともとエンボス加工の普通の形状の鉄のフライパンを一つ持っていた。

そのフライパンに少しは馴れていたので、鉄のフライパンでも大丈夫と踏んだのだ。


ただし、私の使い方は荒っぽい。

鉄のフライパンは、耐久性はあるものの、洗いっぱなしではダメだ。

後始末の面倒さがあるので、自信がなかった。


そんな悩みを解決するものが、リバーライトからでていた。

「極・・・・きわめ」と言う、錆びない鉄と謳われている商品だった。


極は形や大きさが各種揃っている。

私の場合は買い替え予定のテフロンと同じくらいの大きさで、ちょっと深めのものがいいと決めていた。


そして選んだのが「極の炒め鍋」

形は中華鍋のような深い形なのだが、底が平で安定がいい。

取っ手が木で持ちやすそうだ。


同じ会社のナノセラPICOと最後まで考え合わせたが、耐久性と手入れの楽さを信じてこちらを購入することにした。


そして今使っているのが22センチの炒め鍋。


通販で実物を見ることなく購入したため、届いた印象は小さい、だった。

けれどガスレンジに乗せたところ、五徳をちょうど隠すくらいの大きさで、納まりが良かった。


極のいいところは、茹でものもできること。

錆びないので、気にせず茹でものができる。

洗いっぱなしにもできる。


怠け者の私にぴったり!のフライパンであった。


これなら夕飯の支度用だけでなく、忙しい朝のお弁当作りにも活用できそうだ。

小ぶりなので片付けも楽だ。


ただ鉄の特性上、やはり油は沢山使う。

加熱時はとてもいい音といい香りが漂うのだが、油が・・・・・と少々気にはなっている。


まあしかし、おおむね良好!


シラルガンのシングルセットはちょっと頭に残るが。


こうして、一つの問題をクリアしたぶどうであった。