油断をしていたら、例の腰痛がやってきた。
私は腰痛持ちではないと思うのだが、忘れたころに痛みと通常生活への支障がでる。
生理周期と関係があるのだろうかと疑っていたが、今回全く関連がないことがわかった。
はじまりはいつも、なんとなく痛い。
それが時間とともに歩行が怪しくなり、立ち座りが支えなしでしかできなくなる。
5月にはとうとう寝ていることも座っていることもできなくなり、救急に行く羽目にあってしまったが、原因はわからなかった。
けれど、対処法だけはわかった。
なぜかはわからないが、鎮痛剤が劇的に効いたのだ。
たった一度の座薬と短い睡眠で、痛みがなくなり普通に歩けるようになってしまった。
そのときもらった座薬と使わなかった経口の鎮痛剤は大事に冷蔵庫にしまっている。
いざとなればこれ使えばいいや~と、ちょっとお気楽になった。
そうはいっても、二度と使いたくない。
今回は、痛みがひどくならないうちにシップを貼ってみた。
湿布なんかで効くものだろうか?と疑い半分期待半分。
朝起きたら・・・確かに痛みはひいていた。
しかし、家事をしたらもうだめだ。
腰痛の場合とにかく安静が一番と言うが、その通りだと思った。
仕方なく湿布を貼りなおし様子を見るが、効果は薄いようだ。
湿布など殆ど使ったことがなかったのでわからなかったが、湿布はかなり強烈に体に染み込む気がする。
なにしろ、揮発成分が多いのか、湿布を貼るだけで舌に変な味がするのだ。
私は化学物質化敏症ではないと思うのだが、家庭用殺虫剤などで目を回してしまう。
そのめまいを湿布でも感じる。
湿布で目を回すなんてアホのようだが、薬剤たっぷりで人間の体に皮膚や粘膜を通して入り込むのだと実感した。
私の腰痛はおそらく筋肉のなさから来るのだろうというのは想像がつく。
そして、姿勢の悪さ。
普段から姿勢がわるいのだが、腰痛のときは特にひどい。
マダムどころか、ただのバアサン状態である。
まだ40代なのに、かなり情けない気分で一杯だ。
具体的に言うと、がに股、背は曲がり、よたよたなのだ。
そして、おばあさんたちがなぜあんな歩き方になるのか、自分で腰痛を体験してやっとわかった。
おばあさん方、腰が痛かったり、背中が痛かったりするんだと。
骨が曲がってそれを精一杯伸ばそうとしているんだと。
いずれ年を取るし、背が縮んで曲がったりするのだろうけれど。
今のうちからちょっと姿勢と筋肉に気をつけて、できるだけきれいな自分でいよう。
腰痛の痛みはまだあるけれど、顔だけは笑顔でいたいと、心はマダムのぶどうであった。