選挙が近づいてきた。
毎日のように小学生の声で放送される
「有権者の皆さんは棄権することなく選挙に行きましょう
」という台詞に違和感を覚えながらも、今度の日曜に抜かりなく行かねばと言う気持ちになる。
今度の選挙は書き方に注意しなければいけない。
ええっと・・・
どうも2010年から比例代表の名簿が非拘束式に変わるというので、政党名ではなく候補者名を書くことで有権者が直接票をいれることがにできるようになったらしい。
つまり〇〇党よりは、〇〇さんと書けば、票を入れたい人が当選する確率が高くなるようだ。
これは、ちゃんと入れる人を考えていかねばならないということでもある。
さて選挙を前に税金関係でいろんな思惑が働いているようだ。
消費税を上げること、所得税をあげること、最高税率を上げること、法人税を下げること、年金型保険の2重課税を是正すること。
よくまあ短い間にいろいろ出てくるもんである。
私は消費税には反対だ。
消費税という名目でとっておきながら福祉に使うというセコイ考えはやめて、社会福祉税としてとればいいのだ。
それなら、社会福祉にしか使えなくなっていいではないか。
反対の理由が逆進税だからという、あほな理由ではない。
消費するのに税金がいるなら、みんなから平等に取っているのは、おかしいことではない。
暮らしや収入のサイズにあったものを購入するしかないのだから、もし本当にそんな税金が必要なら、とればいいのだ。
しかし思い出して欲しい。
消費税を導入するときどんな反応を皆が示したか。
消費税を払うことは仕方なく受け入れられるが、それがちゃんと業者によって納められているかどうか甚だ疑問でグレーだと批判されていたではないか。
当初は3000万以下の事業者は免除だったと記憶するが、今は1000万以下となっているようだ。
みんな払っているのに、まだ免除対象の事業者がいるのは、なぜだろう。
しかもご丁寧に内税式にまでして消費税という感覚を薄くしておきながら、まるでカメレオン作戦だ。
そのうえ現首相の菅氏によれば、低所得者に還付ですと!
還付の元の税金は、誰が払っているのあろう。
それは沢山税金を払っている人だ。
これでは2重課税とおなじじゃないか。
還付の分まで他者にもっと納めろといっているのだよ?
今の首相には、本当にあきれ返る。
さらに低所得者の線引きをどうするつもりだろう。
ちょうど境界にいる人達は、逆転現象が起きるだろう。
還付を受ける低所得者と、受けられない境界の人は、実所得がさかさまになってくることだろう。
より働いたほうが手にする所得が低いとは、これはどういうことか。
こういう、社会的な不満の蔓延がもっともまずいのがわからないらしい。
逆進税だというなら、そして還付までするなら、所得に応じた社会福祉税をとればいいのだ。
もっといえば、社会福祉税は寄付のような形もできるとして特典をつければお金も集まるだろう。
そして所得税を上げることで。
国民の実際に使えるお金はさらに減る。
お金が使えなくなるのだ。
預貯金に回して将来に備えようとする人もいるだろうが、日本の経済が怪しくなったら金融機関に預けた金は紙切れとなる。
国債や郵貯の巨額の金の運用だって、今でさえグレーなのに、どうなるかわかったものではない。
ものづくり、そして経済の日本であるのに、国民がお金を使わなくなったらどうなるか。
そのもの、経済は停滞するであろう。
法人税を下げたところでそれは一時的な気休めにしかならないだろう。
法人税が下がったからといって企業が個人の給与を上げるとは考えにくい。
会社をつぶさず経営を永らえさせる効果はあっても。
人が物を買わないということで結局つぶれていく会社は出てくるだろう。
いや、物は買っても某国製の、より安い賃金で作られた価格の安いものを手に入れようとする人が増えることで、高い国産品を支持する人が減り、もたないのではないだろうか。
今国産品を支持しているのは誰だろう。
それは、心ある人が国の産業の振興を思い価格が割高くとも選んでいるのだ。
その火を絶やさないようにしなくてはならないというのに。
また、所得の高い人が税金を沢山払う。
それはこの民主主義の一つの方法だが、それが当たり前だとして簡単に取れるところから取っていくことをいいはなつ民主党は、はっきり言って民主主義ではない。
それをいうなら、国会議員の給与と数を減らしてからいいなさいといいたい。
一人頭平均年間3500万といわれているが、いろんな特典や経費を合わせるとそれ以上になるのではなかろうか。
それが、480+242人の700人超。
さらに退職者などの恩給をいれると、一体国会議員元国会議員に一体いくらのお金を費やしているのか。
自分の身に災難が降りかかることを恐れて保身をはかり、聖域として手をつけずにお仲間の機嫌をとりながら国民に理解をという感覚がどうかしている。
消費税の1兆円を福祉にあてるなんていった首相がいるが。
1兆円なんて、消費税なんて上げずともすぐでるではないか。
所得の高い人の最高税率を上げる。
まあ確かに天下りの人やら、何の仕事もしないでお金を沢山もらっている人、そして国会議員の異常な給与の高さは目にあまり、なんで所得が高いのかわからないが。
しかし、馬車馬のように働き、平均よりちょっぴり所得が高いからと何の補助も受けられず、税金をがっぽり取られていく人たちも中に入るのだ。
・・ま、うちは高額所得とは関係ないけど・・・
働く人が馬鹿を見るような、そんな社会にしてはいけない。
働いて誰かの、何かの役に立つことはすばらしいという社会に変えていかねばならないのだ。
一所懸命働いたから、結果がでて、そしてお金が手に入る。
お金がすべてではないが、何らかの成果としての象徴にお金と言う形で入る達成感。
それのない、全く希望のない社会がくるとしたら、どうだろう。
日本は活気がなくなり、だらけた社会となり荒れるだろう。
そんな国にしてはいけないのだ。
みんなが何かの形で働き、誰かのためになっている充実感を味わい社会をしっかり支える。
それこそが、国が成長繁栄する秘訣なのではなかろうか。
安全で安心な暮らしとは、国民が一致団結して努力し世のために働くことでもたらされるのではないだろうか。
年老いても充実した生活を送るためには、お金だけでなくモラルや献身という社会的な基盤が必要なのだ。
ただ闇雲に税金を上げ、その運用に失敗し、お金がありませんではあまりにお粗末ではないか。
少なくとも、現行の税金を上げて将来のためですという政党や政治家はあまりに未来への視野が欠けている。
選挙では、未来への展望や理念のある人を選びたい。
選挙は一回一回が民意の反映なのだ。
マダム達の健闘を祈る。