まごはやさしい。


これって、今流行の食育のことば。

食育に違和感ありありな私としては、食育がどうの、いうつもりはない。


だから全然関係ない話。


私の両親はともに立派なお年寄り世代。

田舎で二人暮らしをしていて、どこか旅行にでも、という感じではない。


定年後のまだ元気なうちに旅行三昧する方が多いときくが、両親は全くそれがなかった。

出不精といえば出不精なのだろうが、旅行に行く際に健康上の不安があったからだろう。


それがどうだろう。

初孫が生まれた途端、俄然張り切り始めた。


まるで人が変わったかのようにアクティブに。

はるばる南の国から80歳の老人達が、たった二人で都会に住む孫に会いに行く始末。


もちろん、孫は赤ちゃんなので、これが自分の爺に婆だなんてわかりっこない。


一体いつまでいけると思っているんだろうと首を傾げてしまうが、本人達はいたって平気。


これぞ孫の力というものか。


まごはやさしい・・・かどうか知らんが、孫の力とは老人を元気にするパワーであることには間違いないと、呆れるやら感心するやらのぶどうであった。