正月は帰省するのが常だったが、昨年に続き今年も自宅で迎えることにした。
来客の予定はなく夫婦二人だけの正月。
とりたててお正月らしさを求める年齢でもないので、特別な用意はしなかった。
用意したのは、お酒とお餅と暖房用の灯油だけ。
元日はお昼から酒を飲み、簡単なつまみをいただきながらのんびりとこたつで寛いだ。
お節や御馳走などの用意は全くなかったが、こうやって心穏やかに新しい年を迎えられることに感謝した。
お正月はとかくお金がいるもの。
しかし元日にお金を落とさず、初売りに踊らされずいられれば、それほど必要なものとは思えない。
年神様を迎える分のお金だけを用意し、心新たに年を迎える気持ちの切り替えこそ必要なのではないだろうか。
暦の上での線引きとはいえ、新しい一年を始める機会を得たことは、うれしく有難いことだ。
すべての人に平等にあるチャンスでもある。
昨年までの自分とは違う、全く新しい自分に生まれ変わったという気持ちで1日、そしてこの一年を大切に行きたいこうと決めた元日であった。