物事は、起こるときには起こるものである。
3日ほど家を開け、久しぶりの我が家を喜んだのも束の間、どうも様子がおかしい。
冷蔵庫がまるでうなるように延々モーター音を響かせているのだ。
留守の間に冷蔵庫がすねてしまったらしい。
よく気をつけてみると、冷凍品が微妙にやわらかい。
冷えてないようなのだ。
しかも。
留守の間電源を抜いていたオーブンレンジの初期設定ができず、電子レンジが使えなくなっていた。
結婚以来がんばってくれた家電が、留守の間に反乱を起こしてしまったのだ！
冷蔵庫はあいも変わらずいっぱいで、この状態で夏にぶっ壊れてしまっては大損害である。
レンジは、以前から不調ではあったがだましだまし使ってきたもの。
実は。いまどきのオーブンレンジを置くには高さが足りず、レンジ台を買い換えない限りは新しいものを購入できない状態なのだ。
楽しいお出かけの後に、どーんと思いもかけない難題を同時に吹っかけられ、ぶどうさんは蒼白の面持ちで冷蔵庫に語りかける。
がんばれ～～がんばれ～～～
これでいったい冷蔵庫が立ち直ってくれるかは疑問だが、せめて中身を使うだけ使ってからじゃないとどうにも先に進めない。
歳月を考えれば、起こるべくして起こったこと。
気に入って買った冷蔵庫だから、壊れるまでと心に決めてはいたが。
いざその状況となると早めに決断すればよかったのだろうかとのんきな見極めに後悔をするぶどうであった。
マダムは先見性のある女。手を打つときはお早めに。。。
