金柑といえば、冬の庭に美しくたわわに実る黄色の実がなる木、というイメージが強い。
黄色い実というので、見た目がきれいなのと風水的な意味合いで植えているお宅が多いのではないだろうか。
私の実家にも庭に金柑があった。
寒いときに実をちぎり、そのままムシャムシャ・・・食べたものだ。
金柑は大きめのものが皮が薄く、柔らかくて食べやすかった。
金柑を生で食べる場合、皮だけを食べる。
果肉には種がいっぱいで、そしてすっぱい。
この金柑、生では皮だけだが、ドライフルーツや蜜煮にすると全部食べられる。
勿論種は除く。
最近は金柑の蜜煮をタルトやケーキに焼きこむレシピを見かける。
金柑はみかん科なのでかんきつ類にはいるのだろう。
柚子同様金柑は独特の味と香りで、和の雰囲気ではあるが、この頃は和洋折衷のお菓子が沢山でている。
そう考えると、金柑のケーキなんて不思議でもなんでもない。
けれど個人的には、柚子や金柑って、あまりバターの味に馴染まないと思う。
双方の個性で喧嘩しているみたいだ。
皮をむしゃむしゃ食べる素朴でフレッシュな味の金柑は、砂糖で煮てバターと一緒になるとあくどくなって、もはや別物と化してしまう。
保存の知恵として砂糖で煮るのはいいけれど、是非皮をムシャムシャ・・・を季節に一度は楽しみたいものだ。
マダムは季節を楽しむ女。季節の食べ物で旬をからだに取り込もう。まあ、今は梅雨だけど(゜д゜;)