本を買うのが好きだ。
本当は本がすきなのだけど。
ついつい買ってしまう。
いいと思ったら買ってしまうので、自制しつつも増殖させっぱなしである。
一生のうちで一番お金をかけたものといえば、食べ物と本くらいだろう。
いつか壁に一面作り付けの本棚を作って、毎日蔵書を引っ張り出しては読みたいと思ったものだ。
さて、買う本は殆どが食べ物かそれに比しては少数の手芸本。
小説全集百科事典などはない。難しい本も全くない。
要するにお手軽系ばかりだ。
だからそれほど古さを感じないで、いつまでも面白く眺められるものが多いのだ。
古さを感じないといっても。
モデルや流行、内容に古さがあるのは否めない。
けれど、ほーこんな方法が!とかすごい配合のレシピ・・・と驚いたり、とちょっと違った面白さがある。
お菓子やパンにその傾向は顕著で、お菓子にしては驚くような量の砂糖だとか、ケーキの飾りがフルーツじゃなく
缶詰だったり砂糖漬けだったり。
パンは、インスタントドライイーストよりは生イーストやドライイーストが当たり前の時代のものも。
実家の棚には古い時代のレシピ本がある。
小さい頃憧れに近い目でお菓子の本をのぞいたものだ。
今となっては、何てことないものから、びっくり配合レシピまでいろいろあると思うのだが。
そのレシピ本からは、おそらく絶対に何かを作ることはないだろうが、いつかそれらを貰おうと思っているくらいである。
マダムは思い入れの深い女。古い本で新しい発見をするのもまたたのし。