ところで、物を捨てられない原因ってなんだろうか。
未練、執着などといわれるが本当のところはどうだろう。
私の場合を振り返ってみれば、文句なく捨てられるときとは
十分に使い切ったという満足感がある
わかったからもういいという充足感がある
もう絶対に使えないでしょうという流行遅れ感がある
時間の神様が降臨して見る影もなくしたもの、もしくは古い情報の束
これらをあわせて考えると、捨てられるものとは
味わえない、もしくは味わいつくして味がなくなったものだ。
忘れている=いらない物なのだが、それでは捨てられない自分がいる。
その存在自体を忘れていても、使えそうと思うと、捨てられずにいて時間の神様任せにしてしまう。
捨てる技術のエキスパート達は、ものは使う以外には元を取り返すことはできないという。
いくら洋服がきれいでも、着ずにそのままにしていれば流行遅れになるしブランド物だって質屋では買った値段では受け取ってくれないし、古着屋では二束三文は免れない。
もともと何の元を取り返すかというと、払ったお金に見合う価値を物に求めているのだ。
しかし、満足感という形でしかその価値を取り戻すことはできない。
少なくとも売り手が決めた価値に合意してお金をだし、手に入れたものをそれと同等もしくはそれ以上の価値にすることなど不可能に近い。
物にはそのものの価値の上に、見えない価値が乗っかって値段として反映されているからだ。
つまり必要なもの、使うものを手に入れ、使い切る、それ以外に価値を取り戻す方法はない。
ありていに言えば、損をしないためにはそれしかない。
しかし損得ばかりというのは、味気ない。
何にどれくらいの価値を見出すかは、人それぞれだし、そんなことばかり考えて買い物をしても楽しくない。
それよりも買いもの自体を楽しみ手に入れたらとにかく使う、ケチにありがちなもったいながってとっておくのをやめる、そういったことで自分なりの満足感を上げるのがいいのではないかと思う。
結局おいておくだけで減価償却していくのだから。
勿論、どなたかに差し上げるというのもいいが、この場合自分が思っているほど相手は喜ばないと心得ておいた方がいいかもしれない。
物を手にした以上最後まで面倒みるという姿勢を貫きたいものだ。
あ、偉そうに言ってもできてないぶどうさんなんだけど・・・(/ω\)
マダムは、お付き合い上手な女。自分の中の価値観を冷静に観察し付き合っていくべし