映画「最後の決闘裁判」は、リドリー・スコット監督による中世フランスを舞台とした史実ベースの裁判ミステリー。フランスで執り行われた史上最後の「決闘裁判」を題材にしていて、丁々発止の裁判劇が展開されていきます。
騎士(マット・デイモン)の妻(ジョディ・カマー)が夫の友人(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴えますが、目撃者もおらず、夫の友人も否定したため、「決闘裁判」で決着させることになります。
「決闘裁判」というのは、原告と被告が戦い、原告が勝てば被告が死罪、被告が勝てば原告が死罪となり、さらに、訴えた妻も火あぶりという制度で、いかにも中世らしいです。
単に決闘を描くのではなく、前出の登場人物たちに加え、領主(ベン・アフレック)も絡んだ人間模様を絡めつつ、クライマックスに向かっていくストーリー展開は、153分という上映時間を感じさせませんでした。さすが。