日曜日朝のFM番組(サウンドライブラリー)で取り上げていたのが、大庭みな子著の「三匹の蟹」。芥川賞作品なのですが、興味を惹いたのは、出演者が語っていた選考委員の面々です。
石川達三、井上靖、川端康成、丹羽文雄、船橋聖一、大岡昌平、永井龍男、そして三島由紀夫。オールスターというかスーパースターというか今見るとすさまじい顔ぶれです。
満場一致ではありませんが、この作家たちの評価に耐えて受賞した作品とはどんなものか興味を抱きました。ちなみに、川端康成は◎、三島由紀夫は△でした。
受賞したのは昭和43年(1968年)の第59回芥川賞。舞台はアラスカ。時代はベトナム戦争の頃。主人公は海外赴任の夫と暮らす主婦。彼女の孤独、倦怠、性衝動などが描かれているらしいです。
芥川賞作品を読むのは、「月山」(森敦)以来ですが、短編ですし、挑戦してみようとおもいます。