その1 の続から↓↓
コルセット生活は本当につらかった
自分で装着できるような簡単なものではなかったので、毎晩私が寝るタイミングで母や父に付けてもらっていました。
キツキツにしめないと意味がないので、限界まできつめにしめてもらうのですが、コルセットの硬い部分が肋骨あたりに当たって痛かったし、毎晩息苦しかったです。
コルセットを作る工程も正直嫌でした。
思春期真っ只中の女の子が病室で上半身裸になっておじさんにコルセットの型をとってもらうんです。
その子の体にフィットしたものを作らないといけないでのこの工程はどうしても必要不可欠でした。
作ってくれていたおじさんにはもちろん、感謝の気持ちもありますが当時は申し訳ないけど勝手に嫌悪感やきもちわるいといった感情をいだきながら毎回コルセットの型をとってもらっていました。(今思うと、そんなこと思って本当にごめんなさいという気持ちになります)
そんなこんなで、高校生になった頃手術することが決まりました。
本当は1回のはずでしたが、トラブルが起きて2回することとなりました。
なので、背中を2回開きました。
この手術を2回した件については別で話そうと思います。
そんな感じで予想外のトラブルもありましたが、2回の手術を経て今は平凡に何の支障もなく普通過ぎるくらい普通に生活しています
私の母は心配性で優しい性格なので、手術を受けるまでは本人(私)以上に心配したり、健康に産んであげられなくてごめんなどの謝罪や涙を流しながら代わってあげたいと言ってくれました。
たしかに、私以外の家族や親戚はみんな健康な人ばかりなので、正直”なんで私だけ…”と思たことはもちろんありました。コルセットが嫌すぎて八つ当たりしたこともありましたが、産んでくれた母親に対してなんでだよ!と思ったり恨んだりしたことは1度もありませんでした。(その頃は神様の存在を信じていたので、神様を恨んでいました)
大人になった今でも、人生つらいことの連続で生きていくってすごい大変だなとは思うけど、生まれてこなかったら今までの嬉しかったこととか楽しかったこととかちっちゃな幸せさえ知ることもできなかったわけだから、生まれてきて本当によかったと毎年心から思っています。両親に感謝です産んでくれてありがとう
手術を受けてから数年が経ちました。
今は背骨がしっかりと金属のボルトで固定されている状態です。
まだ少し、肋骨当たりを触ると左右差がありますが、目視だけではそんなに左右差は気にならない程度になりました。
手術をする前は服を着ていても見た目のバランスに違和感がある状態でしたが、今では服を着てしまえばぜんっぜん分かりません
他の女の子と同じように普通に運動もできるし、恋愛だってなんでもできます
そして、本当に手術をしてよかった・正解だったと思っています。
※実は手術を受けるか受けないかの選択をする際ものすごく悩んだから…一生傷(手術跡)が残るからね
※正解だったというのは私個人の感想です。手術をしない選択が不正解というわけではありません