
AAAのアルバムが発売されました。
オール小室哲哉楽曲(作詞やアレンジャーは小室さんじゃない作品のが多いですが)。
『Love@1st Sight』はそのアルバムの9曲目です。
この曲…私、自分と同世代の方々に聴いていただきたいなあ…と心から思いました。是非。
私にとって『小室哲哉』とは、TM NETWORKであり、渡辺美里さんであり、90年代に彼が様々プロデュースした女性シンガー達なんです。
この曲には、彼が通過してきた履歴のよいところがぎゅ~~~っとつまっていると思います。
TM NETWORKの曲のカッコよさも、
渡辺美里さんの曲の切なさも、
90年代TKプロデュース時代の曲のキャッチーさも。
それを高い濃度で実現したアレンジャーのats-さんとAAAメンバーには愛がありますね。素晴らしい仕事をしています。
小室楽曲の最大の特徴である転調がこれでもかというくらいあります。突然転調が起こるのに、不自然さがないとゆーより、気付いたらハマってるとゆー、まさに小室マジック。
アレンジで1音下げるところをあえて半音下げるというアクセントがあったり、終盤近くの間奏のフェイクを3連符で駆け上がったり、ats-さんとAAAメンバーの仕事がホントにオシャレです。
ここ近年続いていた、押せ押せの日高ラップが全面に出ず、あくまで『隠し味』だったことも新鮮でした。それがかえっていいスパイスになっていると思いました。これでまた日高くんを惚れ直しました←
こんなにAAAの音楽関係の仕事に感動したのははじめてです。
…あえて言います。
…不謹慎かもしれませんが、ここでもVISION勢は完敗だな…と思ってしまったのでした…。
技術的な問題やAAAの方がセールス的に売れてるとかではなく、もはや魅せ方の問題なんですよ。
今のAAAは日高光啓くんが優秀なブレーンとなって、音源を発表するときに自ら先導して企画立案し、音楽的な部分でメンバーを引っ張ってるのがデカいと思うんですよね~(※『まとめる』という意味でのリーダーはやはり浦田くんにしかできないと思いますが。與くんや千晃ちゃんがいるから)。AAAの音楽的方向性をしっかり決めているのは日高くんだと思います。
この曲とアルバム全体とAAAのすごいところは、ところどころ声に様々なエフェクトをかけまくったり、パート割を工夫することにより、全員のボーカルを魅力的にしていることです(それゆえ歌唱力に難があると言われる與くんと千晃ちゃんの歌声もしっかり魅力的に仕上がっています)。ユニゾンボーカルがカッコいいと思えるってすごい…。
今のAAAは攻め時を知っている…とゆーか、守りに入らず、会社の決めた枠(小室路線)の中で自分達のやりたいことをどうしたら実現できるかを自らの頭でしっかり考え、それを実現・表現できていることが本当にデカい…それゆえ、世間一般的な認識としては『AAA=アイドル』だけど、しっかりアーティスティックさを持ち合わせている『高濃度のアイドル』に進化した気がします(まあ、もちろんお金の力もあるとは思いますがね)。
私がVISION勢、特にLeadに求めたいのはこーゆー姿なんだと思いました。ダンスやアクロバットは素晴らしいわけだから、それに音楽性・魅せ方の向上と軸・方向性が欲しいところ。谷内くーん!!(いっそのことごりっごりのHIPHOPをやってみては…?)
w-inds.は…とりあえずAAAの予算を分けて欲しいです…圧力と格闘できる宣伝費が…DA PUMPさんも…(DA PUMPは今回の映像特典を見る限り、KENZOくんがやる気まんまんなので、2011年には期待したい…)
しかし…AAAがニュースになるネタが『イベントで1分間写メ解禁』だったり(で、またヤフコメとかで叩かれるの)、UNITEDがニュースになる時はISSAのバレンタインモテ話ネタだったり…そんなんばっか。ホント日本のマスコミって残念すぎる。実力派和製アイドルを作り上げ、盛り上げようとか思わないのかしら?日本人なのに。まあ、無理か。
てなわけで、よかったらAAAのアルバム聴いてみて下さいね!
それではまた
