平成の歌詞は、ボキャブラリーが少なくなってますよね。

歌詞といえばこれ!みたいな言葉が決まっちゃっててさ。

その組み合わせ方で見せるといった感じでしょうか。

世界観も似たり寄ったりな気がするし。

また、そういうのが売れちゃうみたいでね。

でも、自由度が少ない気がしてるんですわなぁ。

私は、昭和49年生まれでして。

物心ついた頃の歌の歌詞ってのは、

ちょっと難し目の言葉も、たくさん使われてたんですよね。

学生時代は、バブル景気だったせいもあるんでしょうか。

あの頃の歌詞ってさ、

いろんなチャレンジをしてた気がするんですよね。

今って、守りに入っちゃってる歌詞のほうが多い気がする。

作詞家という立場で、作詞コンペとか出してると、

求められるなら、そういうのを作らにゃしゃあないわなぁとは思いますけど。

作る面白みは、半減しますよね。

というのもあってかもしれないけど、

仮詞の依頼が来た時ってのは、

ある程度、何を書いても良いんでしょ?って思って、

好き勝手なことを書いちゃえるのが、楽しいと思いますね。

もちろん、仮詞ですから、

作曲家さんの運命もかかってますんで、

メロ乗りやフワリなど、考えることは多いんですけど。

流行りの歌詞には使われそうにない言葉とかでも、

思い切って使えるのが、書いてて楽しいんですよねぇ。