映像が多く見ごたえがありました。
入ってすぐは3人の女性の人生について。
3人の映像を見た後にひとりの人生をたどっていきます。
この方はスーダン生まれの詩人・活動家・科学者のエムティハル・マフムードさん
同行者の夫はこの方のブースでした。
日本の小説家、吉本ばななさん
映画「キッチン」や「TSUGUMI」が話題になった時に本を買いました。
私が好きだったのは「白河夜船」でした。
とにかく寝る主人公に共感を感じたようなおぼろげな記憶です。
夢中で読んだころから30年以上を経て、あの頃の記憶が薄れていることに驚きです。
そして、いつしか本を読まなくなったこと、読むジャンルが変わったことにも驚きでした。
私は吉本ばななさんの人生をたどりました。
有名になったことで、いろいろなハラスメントを受けたこと、生きている意味を息子さんと出会ったことで感じるようになったこと。私にとってキラキラしていた吉本ばななさんの人生が私が決して平たんではなかったことを、生きにくかった思春期の私が知ったらどんな気持ちになったのだろうと感じました。
最期はメキシコの気候活動家であるシエ・バスティダさん
私は女性だから生きにくいというような状況は少ない人生であったかもしれません。
それは女性の多い職場に勤めたことが大きかったように思います。
それでも男性優位であったり、私自身がニュートラルではなく偏っていて気が付かないことがあったかもしれないです。
子どものことは男女平等と習ったのに、気が付けば女性の役割と男性の役割が明確になっており、あの教科書に書いてあった、授業で習った男女平等とは何だったのかと感じたことはありました。
あいまいに流してきたことを振り返る、私にとってそんなパビリオンでした。
そして、この記録を書きながら懐かしい吉本ばななさんの小説をもう一度読み返してみたいと思いました。





