先日終了した「しかのこのここここしたんたん」。「勇気爆発バーンブレイバーン」(と言ってもバーンブレイバーンは完全オリジナル作品でしたが )と同様、開始前は余り期待されていませんでしたが、いざ放送されたら平成の「涼宮ハルヒ」シリーズ(と言ってもエンドレスエイトで爆死)と同様、ハマった抜けられない中毒性の高いOP、アニメの常識を破る破茶滅茶な展開、声優もスタッフも楽しんで作っているアニメ本来の楽しさがファンに受け、忽ち夏アニメの覇権を握りました。

このしかこのヒットを振り返り、同じドタバタだった令和「うる星やつら」が何故受けなかったか、興味深く思いました。
しかこと令和うる星とが明暗を分けたのは
・時代とのギャップ
・表現規制内での演出
・スタッフの姿勢
で、やはり最初の時代とのギャップは大きく、うる星は昭和50〜60年代の作品であり、当時との趨勢が変化しており、逆にしかこは現代の作品だった事も大きかったと言えます。
次に令和うる星は表現規制を前に昭和版の様な過激な展開が出来なかった反面、しかこは表現規制内であれだけ破茶滅茶な展開と反則な内容を成し得たのですから、見事としか言い様がありません。
最後に令和うる星はセラムンと同様、オリジナル版のスタッフと作品が優秀過ぎた為、自縄自束になってしまった様に思え、しかこは「表現内で面白くしよう」と純然足る新作だったのが大きかったのかも知れません。