JRが“リニア開業”より“夜行列車の復活”を優先すべき理由「廃止が相次いだ当時と状況が大きく異なる」


日本唯一の定期夜行列車となった「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」

 

 筆者(田中謙伍)はAmazon日本法人に新卒入社し、現在はメーカー企業のEC戦略を支援する会社を経営しているが、さらに交通やまちづくりにかかわる事業も進めている。  2024年は北陸新幹線の金沢〜敦賀間の開業や、リニアをめぐる静岡県前知事の発言、京葉線快速のダイヤ減便騒動、北海道新幹線の札幌新函館北斗駅間の工事延期など、鉄道開発が良い面でも悪い面でも注目を浴びている。


最後の九州ブルトレとなった「富士」+「はやぶさ」(2009年廃止)

  上述のリニアや北陸新幹線敦賀〜新大阪間の延伸などの新たな路線は、開発が完了すれば沿線自治体や新たに整備される駅前の一等地に大きな利益を生むことは間違いないだろう。しかし、リニアの件を筆頭に開発は一筋縄では進まないのが実情となっている。 
 そんななか、現在はインバウンド需要が絶好調で、2023年訪日客の旅行消費額は計5兆2923億円と過去最高を更新している(観光庁「訪日外国人消費動向調査」より)。
今後も当面は高いインバウンド需要は見込まれるが、いつ完成するかわからないリニア等々を待っていては結果的に大きな機会損失を生むことになることは言うまでもない。  
 こうしたインバウンド需要に応えるべく、今から取り組める「最善の策」について本稿では考えていきたい。
以下略・引用元 田中謙伍著・日刊SPA!記事
いつ完成するか判らないリニアを待つよりも、夜行列車復活の方が事前の策と言うのも道理で、新幹線の非営業時間を用いて有効活用するのも一考です。
その一方でその夜行列車を全滅させたのもJR東海で、九州ブルトレの更新を阻んだのもJR東海がゴネたからでした。