日本百貨店協会好本会長「成功事例共有で地場勢も強く」

いろいろなビジネスモデルを模索する百貨店業界。都市と地方との間で業績面での温度差もある。今年5月、業界を束ねる日本百貨店協会の会長に就いた好本達也氏(J・フロントリテイリング前社長、現取締役兼執行役)にかじ取りを聞いた。

――新型コロナウイルス禍を乗り越えたら百貨店業界には新しい景色が見えてきました。

以下有料記事の為省略・引用元 此処迄は日本経済新聞6月27日付記事

 

地方の百貨店の苦境は何処の県も同じと言え、南日本新聞では地元・鹿児島県の山形屋を始め、宮崎県と島根県の百貨店の事情を書いていました。

 

〈連載「山形屋再建~宮崎山形屋」㊤〉徒歩3分圏に百貨店3店がひしめいた宮崎市街地は、郊外SCの進出で一変した。地場資本・橘百貨店はイオン系を経てドンキへ…鹿児島と重なる苦境の構図

宮崎市街地の一等地にある宮崎山形屋。現在は同市唯一の百貨店となった=5月31日、同市橘通東3丁目
 鹿児島市の山形屋が360億円の負債を抱え、私的整理による経営再建に乗り出した。273年の歴史を持つ老舗の経営再建は、鹿児島だけでなく隣県の宮崎にも波紋を広げる。宮崎市唯一の百貨店「宮崎山形屋」も同じく、県都の核として存在感を示してきた。ただネット販売の普及や郊外の大型商業施設進出、新型コロナウイルス禍といった苦境の構図は鹿児島と同じで、宮崎県でも動向が注目されている。

〈関連〉宮崎市街地にある主な商業施設を地図で確認する

以下略・引用元 此処迄は南日本新聞6月14日付記事

宮崎の商業テナントの実情とは?

 

〈連載「山形屋再建~宮崎山形屋」㊦〉宮崎市に唯一残った百貨店。テコ入れのたび不運に見舞われたが悲観はしない。「客層はすみ分けできている」。地域商店街との連携が再起への鍵握る

 
ボンベルタ橘だった建物に入るMEGAドン・キホーテ。左奥には宮崎山形屋、そのまま直進するとアミュプラザみやざきがある=5月31日、宮崎市
県外資本の相次ぐ進出により、陸の玄関口・JR宮崎駅周辺に百貨店や商業施設が集約する宮崎市街地。県内随一の激戦区だが、宮崎山形屋の畑中英俊常務(60)は「客層のすみ分けがしっかりできている。中心市街地一体となり活性化に取り組んでいる」と悲観していない。密集しているからこそ「連携しやすい」とメリット面を強調する。

〈関連〉宮崎山形屋と駐車場の位置関係を地図で確認する

以下略・引用元 此処迄も南日本新聞6月14日付記事

県外資本に対する対抗策とは?

健闘する宮崎県とは対照的に島根県では百貨店が消滅しました。

〈連載「山形屋再建~百貨店消えた松江㊤」〉百貨店が消えた松江を歩いた。にぎわいは程遠く、駅前は活気を失った。若者はそっけなく「買い物はイオンか通販」…高齢女性は本音を漏らした「やっぱり『一畑』の紙袋で包んで渡したい」

駅前通り沿いに残る一畑百貨店の建物。看板はそのまま残っている=7日、松江市のJR松江駅前

 私的整理の一種「事業再生ADR」で経営再建を目指す山形屋(鹿児島市)をはじめ、百貨店事業は地方を中心に苦境に立たされている。今年1月、島根県で唯一の「一畑百貨店」が65年の歴史に幕を下ろした。閉店から半年、街はどのように変わったのか。現地を歩くと、「地域経済のためにも必要だった」「特に影響はなく困ってもいない」とさまざまな声が聞かれた。

 〈関連〉一畑百貨店は松江市のどこにあった? 跡地を地図で確認する

以下略・引用元 此処迄も南日本新聞6月24日付記事
一畑百貨店の近隣の店舗事情は如何だったのか?

〈連載「山形屋再建~百貨店消えた松江㊦〉「百貨店をたたみます」。市への一報に衝撃…は走らなかった。列車で30分先、隣県に百貨店が2つある。一不採算部門の閉鎖にすぎない「一畑」。雇用、顧客ニーズは山形屋と大きく異なる

シャッターが下ろされた一畑百貨店跡。通りを歩く人は少なかった=JR松江駅前
 島根県唯一の「一畑百貨店」が閉店して半年。松江市などによると、従業員の大半で再就職が決まるなど、担当者らは「今のところ地域経済への影響は少ない」と口をそろえる。これが山形屋(鹿児島市)ならどうなるのだろう。商圏や事業規模、地理的特性など相違点は多く、専門家は経済への余波を指摘する。にぎわい創出をはじめ、雇用確保や顧客ニーズの観点から、鹿児島における山形屋の立ち位置が見えてきた。
〈関連〉島根県にある一畑百貨店跡地と、隣接する鳥取県にある2デパートの位置関係を地図で確認する
以下略・引用元 此処迄も南日本新聞6月24日付記事
そして、今夏に埼玉県の百貨店が閉店します。

8月で姿消す百貨店、70年の歴史に幕 10年で売り上げ4割減る 「中心街の集客落ちるのでは」「買い物不便に」の声 26日から閉店セールも

 
8月に閉店する丸広百貨店東松山店=東松山市材木町
東松山市材木町の丸広百貨店(本店・川越市)の東松山店が、70年の歴史に幕を閉じる。売り上げの減少や、建物の老朽化などを理由に、8月18日をもって閉店する。地元では「中心市街地の集客に危惧」や「買い物が不便になる」などの声が上がっている。
以下略・引用元 此処迄は埼玉新聞記事
閉店に至った経緯は此方のリンクへ
全国何処でも百貨店の経営は大変ですね。