「戦前」を思わせる昭和湯の脱衣場(岡山県倉敷市)
(前略)
廃線跡の「風の道」
本州と四国を結ぶJR瀬戸大橋線の列車に乗って、本州側の最後の駅・児島(岡山県倉敷市)で降りた。
児島は日本のジーンズ発祥の街として、繊維産業が盛んだったところ。ジーンズショップが並ぶ「ジーンズストリート」が人気の観光地となっている。
かつてはこの児島の街からさらに南、瀬戸内海に突き出した下津井港まで走る下津井電鉄というローカル私鉄があった。それが瀬戸大橋開通の2年後の1990年に廃線となり、
風の道、旧・阿津駅から旧・琴海駅へと向かう
その線路跡は現在、「風の道」という歩行者自転車専用道になっている。
その道を小一時間も歩くと、瀬戸大橋が海上へ飛び立つたもと、巨大なケーソンに隠れるようにひっそりと漁船を並べる下津井・田之浦漁港に着く。その波止場の真ん前に、昭和初期から続く大黒湯という銭湯がある。私はそこを目指していた。
以下略・引用元 松本康治著朝日新聞 ニッポン銭湯風土記
鉄道が消えても銭湯は残っていますね。