春の光の中にいる来陽(こはる)

雨の夜だった。用事があって、いつも通らない道を自転車で帰宅していた男子高校生は、舗道脇に何かを見つけ、目を凝らした。置物だと思ったが、スマホのライトで照らすと、それは横たわる猫で、舗道が黒光りして見えたのは血だった。車にはねられたのだろう。動かないが、死んではいない。何人もが通り過ぎていく。高校生は、部活で使うタオルでそっと猫を包み、さらに制服の上着を脱いでくるんだ。「助けてあげるからね、がんばるんだよ」

以下略・引用元 朝日新聞sippo記事

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偶然の出会いとは良くあるもので、この猫も急死に一生を得ました。ニャーンもカンパネルラも偶然の出会いでした。