期待のドラマだったが…

 

 

 

作者の自殺と言う最悪の結末に終わった「セクシー田中さん」原作改変問題。

「セクシー田中さん」の原作者だった芦原妃名子さんが、原作改変に対する抗議するかの様に自ら命を絶ってしまいました。


同作品は昨年秋に日本テレビ系でドラマ化されましたが、原作者の要望を殆ど顧みず、内容を改変した事が不服だった様です。
本件で思い出したのが丁度30年前に楠桂女史原作漫画「八神くんの家庭の事情」のドラマ化で、
余りに原作から掛け離れた内容に視聴者も作者も激怒し、
遂には原作者自身が「私はこの作品のドラマの製作には一切関与していない」との声明文が出る始末でした。
そして、原作愛の無い作品がウケる訳が無く、結局封印作品となりました。
どうやら、ドラマの企画者が自分の企画を通したいばかりに八神くんの原作を利用した
みたいですね。

 

 

 

どれだけ酷かったを語る動画

 

 

 

「セクシー田中さん」と同じ被害を受けた実写化作品

一番上の動画で、以前私が作品データベースで書いたレビューが引用されていました。

この動画の7分25秒目をご覧戴ければ宜しいと思いますが。
>ネームバリューだけ利用したC級駄作ドラマ
・原作者からも黒歴史扱いにされた程の原作破壊は、その後の漫画原作ドラマの粗製濫造や原作破壊(特にJ事務所が絡んだドラマ)の悪しき前例を作った。
何処の何方か存じませんが、このコメントを広めてくれた動画作者に感謝申し上げると共に「自分の企画を通したいばかりに原作を利用したのでは?」のコメントも入れて欲しかったです。
一方で動画にも誤りがあり、「1995年1月17日放送分が阪神淡路大震災で一回放送回数が減った」では無く、「1995年1月17日放送分が阪神淡路大震災で終了が一回延期になった」が正解で、放送回数は当初から全11回の予定で、震災が無かったら「1995年1月31日」に最終回を迎える予定でした。

また、楠女史は芦原さんの自殺と同問題に対しXでこう言ったコメントを残しています。

楠桂 X1月27日投稿

 Xでの楠女史のコメント

 

 

そういえば昔、八神くんの家庭の事情が実写ドラマ化したけどあれは全くの別物でした笑 八神くんママは夏木マリさんでしかも魔女という設定で、もうマザコンどっか行ってたし、昭和だったので原作にない銭湯シーンで裸のお姉ちゃん出まくりでしたね笑 途中で観るのもやめたから最終回も知らない。

楠女史には申し訳ございませんが、「八神くん」のドラマは1994年、即ち平成6年の放送で、作者も手を引いたから忘れていたのでしょうね。
逆に実写版セーラームーンは脚本を小林靖子女史に一任し、互いにアイデアを出し合った様で、

 

クンツァイトの第三勢力化と、

 

セーラーヴィーナス=愛野美奈子が実は不治の病で余命幾許も無かった衝撃的な終盤の展開は、作者もOKを出したものと思われます。

         

アニメ「聖闘士星矢Ω」でも作者とスタッフと放送局が互いに意見交換を行い、原作に囚われないアイデアと発想が光りました。 


原作者が精悍込めて作った作品を蔑ろにされる程、悲しくも怒るもので、日テレ側ももっと作者の要望に耳を傾けるべきでした。
原作者と製作サイドとの関係は永遠の課題と同時に、この事を教訓にするのなら、原作者の介入をもう少し拡大すべきだと思い、理想は先の星矢Ωと旧アニメ版セーラームーン前半の様に作者とスタッフと放送局が3人4脚の体制が望ましいと思います。
追伸 pixivの某同人小説に依りますと、「映像化されても作者に還元されるのは、原作の使用料だけの場合が多い」そうです。

作品データベースブログより加筆の上記載