北川町で、人間が突然暴れ出すという事件が続発した。時を同じくして旅客機の墜落事故が発生するが、そのパイロットも北川町の住人だったという。北川町で、いったい何が起きているのか。ウルトラ警備隊の調査が開始されるが、調査から戻ってきたフルハシ隊員までが暴れ始めた。どうやら、原因はタバコにあるらしい……。
以下ネタバレ注意⚠️
その後、ダンはメトロン星人と名乗る宇宙人と遭遇、メトロン星人はダンがセブンである事を知っているらしく、手を引く様に言うが、当然ダンはそれを拒否する。
その後、パトロールで再びメトロン星人と対面。アンヌを待機させてメトロン星人のアジトのアパートへダンは連れられる。
そこで、ダンはメトロン星人から今回の侵略作戦の概要を語り、人間不信を引き起こし、自滅させるつもりである事を告げられる。その最後に最終的にウルトラセブンの地球追放を企んでいる事も語る。
その後、北川町にメトロン星人の円盤が出現。アンヌの要請によりウルトラホーク1号が迎撃する。その円盤が撃墜された隙にダンはセブンへ変身。対するメトロン星人も巨大化して応戦。
夕陽をバックに対峙するセブンとメトロン星人。しかし、アイスラッガーを放ったセブンがメトロン星人を真っ二つにし、セブンが勝利する。
残る円盤もウルトラホーク1号によって撃墜され、メトロン星人の侵略は失敗に終わる。
最後に皮肉の籠ったナレーションで物語は幕を下ろす。
ナレーション「メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。
人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。
でもご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです…。
え?何故ですって?
我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから…」
やはり、実相寺昭雄・佐々木守両故人のセンスが光る名作と同時に、これまた故・中江真司氏が演じるメトロン星人の物腰や、夕陽をバックにと言う展開は後の平成セブン「地球星人の大地」と、ウルトラマンマックスではこの物語の後日談で何と「狙われない街」が存在し、あのメトロンが生存しており、此方も狙われた街に対するアンサーエピソードとも言えます。(この辺は帰りマンの「怪獣使いと少年」に対するメビウスの「怪獣使いの遺産」にもフィードバックされましたね。)