番組内で電撃発表

 フジテレビ系「笑っていいとも!」が来年3月いっぱいで終了することが、22日に番組内で明らかになった。番組のエンディング直前、木曜レギュラーの落語家・笑福亭鶴瓶が突然スタジオに登場。鶴瓶から「ちょっと。俺、聞いたんやけど、『いいとも』終わるってホンマ?」と問い掛けられた司会のタモリは、「来年の3月いっぱいで『いいとも』終わるんです。本当」と電撃発表した。

発表後は関係者に感謝の言葉も

 鶴瓶や共演の人気グループ「SMAP」の中居正広ら共演陣、スタジオの観客らが驚く中、タモリは「でもねえ、俺、30歳からこの世界に入ったじゃない? それでスルスルスル~っと横滑りして入っていて。30歳からだから、(デビューして)6年後にこの番組をやったんですよ。『いいとも』で初めて、芸能人としてなんとか格好がついたので…」としみじみ。  続けて、「それから32年間、フジテレビがず~っと守ってくれたんだよ。本当にこれは感謝してもしきれません。(終了決定は)正式なことです。それと、出演者のみなさんにも大変お世話になりました。それから国民のみなさまにも。本当にどっちを向いても感謝です。ありがとうございます」と頭を下げた。  その後、タモリは「と言っても、あと半年ありますからね。半年で終わる番組は結構ありますから」と軽妙なトークで笑いを誘うと、「イヤだ~!!」と声を上げる観客に対して「ありがとうございました。本当に感謝です」と再び頭を下げ、最後はいつもどおり「明日また見てくれるかな?」、「いいとも~!」のやり取りを観客と繰り広げて、この日の番組は終了した。

”お昼の顔” ギネスブックにも認定

 放送終了後は、朝日新聞などの一般紙も含めて、多くのメディアが同番組の来年3月いっぱいでの放送終了を報じて話題を集めている。  同番組は、1982年に放送をスタートし、30年以上の歴史を誇る長寿番組。02年4月には放送開始5000回を達成し、単独司会者による生放送の長寿記録としてギネスブックにも認定されるなど、司会のタモリは“お昼の顔”として老若男女から親しまれてきた。

視聴率は低迷 打ち切りの噂は絶えず

 だがその一方で視聴率は低迷。かつては20%を超えた平均視聴率も2011年は7.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)、翌2012年は6.5%と、ここ2~3年は低迷が続いており、最近は週刊誌や夕刊紙などで番組の打ち切りが話題にされることも多かった。  テレビ誌編集者は語る。  「(打ち切りの理由は)視聴率の低迷やタモリさんをはじめとする大物レギュラー陣の高額ギャラが理由として挙げられることが多かったですね。フジテレビは最近、何かと苦戦続きで経営状態はけっして芳しくないですし。今年7月にはタモリさんがあるコーナーの途中から姿を消したとして、新たに加わった番組スタッフとの軋轢が報じられたこともありました。最近は名物コーナーの『テレフォンショッキング』の“お友達紹介”の形式が廃止されるなど、番組演出も変わってきていましたからね」

後継司会者はSMAP中居正広が浮上

 また、タモリの年齢も番組の打ち切り報道に拍車をかけていたという。  「タモリさんがまもなく古希を迎えるということもあり、後継司会者として中居さんの名前が浮上したり、番組時代のリニューアルが取り沙汰されたりもしていました。昨年の『FNS27時間テレビ』でタモリさんが司会を務めた際には、『“いいとも”打ち切りの布石として最後の花道を飾らせたんじゃないか?』なんてウワサも流れました」(同テレビ誌編集者)    奇しくもタモリは番組打ち切り発表時に、「30歳から…」と年齢の話題を繰り返し口にしていたが…。同番組は来年3月まで放送されるが、今後のタモリの発言に要注目だ。

週刊文春オンラインより抜粋

 

今回ばかりは文春の言う事にも一理ありますね。局の戦略上、延々と放送させられているのは某玩具&ゲーム販促アニメと変わりませんね。