神戸地検へ事件当時17歳だった容疑者を移送するため、神戸北署を出る車=2021年8月5日午後、神戸市北区、小川智撮影
神戸市北区の路上で2010年10月、近くの私立神戸弘陵高校2年の堤将太さん(当時16)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された事件当時17歳だったパート従業員の男(28)が容疑を認める供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。
愛知県の自宅にいた男は4日、兵庫県警の任意同行に応じ、逮捕時には容疑を認めたという。
県警は5日、男を神戸地検へ送検した。
男は10年10月4日午後10時45分ごろ、神戸市北区筑紫が丘4丁目の路上で、堤さんの体を刃物のようなもので複数回刺すなどして殺害した疑いが持たれている。
捜査関係者によると、男は事件当時、神戸市北区に住んでいたとみられる。その後、愛知県に転居し、現在はパート職員として、施設内の店舗の売り上げをまとめたり広報資料を作成したりする仕事をしていたという。
堤さんと幼稚園から中学校まで同級生だったという大阪市の会社員の男性(27)は「(犯人に)何でそうなったん、と聞きたい」と絞り出した。容疑者逮捕翌日の5日午後、仕事の合間に友人と事件現場を訪れ、コーラを供えてじっと手を合わせた。
男性によると、堤さんは「明るく、少しやんちゃなムードメーカー」。ツーリング仲間で、一緒に何度も六甲山に行った。「コーラやサイダーといった炭酸が好きだった」という。 事件発生から11年近く。「仲間同士のもめ事ではないか」と、周りから事件への関与を疑われたこともあったという。男性は「事件が世間からほとんど忘れられてしまった」と感じていた。
容疑者の逮捕を受け、「進展があったのは良かったが、(堤さんが)戻ってくるわけではない。毎年、9月や10月になると必ず事件を思い返していた」と男性は話した。
ここまでは朝日新聞デジタルより抜粋
神戸市北区筑紫が丘の路上で2010年10月、高校2年の堤将太さん(当時16)が刺殺された事件で、兵庫県警・神戸北署捜査本部は4日、将太さんを殺害した疑いが強まったとして、殺人容疑で当時17歳の少年だった愛知県豊山町のパート従業員の男(28)を逮捕した。
![2010年8月、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を訪れた堤 将太さん 事件はこの約2か月後に起きた](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2021/08/%E5%A0%A4%E5%B0%86%E5%A4%AA%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%80%E9%81%BA%E5%BD%B1%E2%91%A0%EF%BC%B5%EF%BC%B3%EF%BC%AA%EF%BC%882%EF%BC%89-3-1024x576.jpg)
事件は発生から10年10か月で急展開を迎えた。捜査関係者によると、男は事件当時、事件現場近くに住んでいたとみられる。取り調べは本格化、詳しい経緯や動機の解明へ捜査を進める。捜査本部は犯行時少年だったことから、男の氏名や逮捕時の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は2010年10月4日午後10時45分ごろ、神戸市北区筑紫が丘4丁目の歩道上で、将太さんを刃物のようなもので突き刺すなどして殺害した疑い。
![神戸北警察署](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2021/08/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%8C%97%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E7%BD%B2%E3%80%80%E5%A4%9C%E2%91%A1-1024x768.jpg)
捜査関係者によると、男はパート従業員として、店舗が複数ある施設で広報資料の作成や、店ごとの売り上げ管理を担当。4日正午前の任意同行には素直に応じたといい、愛知県警小牧署で逮捕、4日午後に捜査本部がある兵庫県警神戸北署へ移送した。
将太さんは、知り合いの中学3年の女子生徒と路上で一緒にいたところを襲われた。死因は失血死。首の付け根の傷は約8センチに達し、頭や背中にも傷があった。
女子生徒は事件後、捜査本部の聞き取りに「襲ってきたのは知らない男だった」と説明。発生から6日後、現場の南西約100メートルの側溝で全長約20センチのナイフが見つかり、血痕が将太さんのDNA型と一致し、凶器と断定したが、指紋など第三者による付着物が検出されず、捜査は難航していた。
![兵庫県警・真鍋克巳捜査第一課長「捜査の積み重ねと遺族の思いに尽きる」](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2021/08/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%8C%97%E7%BD%B2%E3%83%BB%E4%BC%9A%E8%A6%8B%E2%91%A1%E3%80%80%E7%9C%9F%E9%8D%8B%E8%AA%B2%E9%95%B7-2-1024x699.jpg)
10年越しの犯人逮捕。兵庫県警はこれまで延べ約3万3千人の捜査員を投入していた。真鍋克巳・捜査第一課長は「捜査員の緻密な捜査の積み重ねとご遺族に寄り添った対応が実を結んだ。よくここまでたどり着いた。そして何よりもご遺族の思い。本当に辛く、苦しかったと思う。事件は1つの局面を迎えたが、ご遺族の気持ちが癒されるわけではない。今後、全力を挙げて犯行に至る経緯を明らかにしたい」と話した。
![犯人逮捕へ向け情報提供を呼びかける堤 将太さんの父・敏さん<2020年12月7日>](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2021/08/%E5%85%AC%E7%9A%84%E6%87%B8%E8%B3%9E%E9%87%91%E5%88%B6%E5%BA%A6%E6%9B%B4%E6%96%B0%E2%91%A2%E3%80%80%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%E9%85%8D%E3%82%8A-1024x576.jpg)
![年間100件を超える情報提供、10年以上経過も世間の関心は大きかった](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2021/08/%E5%85%AC%E7%9A%84%E6%87%B8%E8%B3%9E%E9%87%91%E5%88%B6%E5%BA%A6%E6%9B%B4%E6%96%B0%E2%91%A3%E3%80%80%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%EF%BC%91-1024x576.jpg)
警察庁は2020年12月、解決につながる重要情報の提供者に支払う公的懸賞金(捜査特別報奨金)の対象期間をさらに1年延長。9年目となり(更新は8回目)、4年ぶりに年間の情報提供件数が100件を超え(2019年12月7日~2020年11月30日 /104件)、さらに2021年6月までの半年間で約70件の情報提供があり、世間の関心の高さをうかがわせた。容疑者逮捕を受け警察庁刑事局は今後、兵庫県警と協議し、懸賞金制度の停止手続きに入る見込み。
ここまではラジトピより抜粋
漸く犯人が逮捕されましたね。遺族の方々は積年の無念を晴らせたと言えます。それにしても犯人は相手の幸せを僻み凶行に走るとは不届き千万で、今まで犯した罪を償う為に、この事から逃げずに向き合うべきです!