20年前の今日、YAB・山口朝日放送とOAB・大分朝日放送がそれぞれ開局した日でした。


YAB・山口朝日放送
山口地区は日本テレビ系とテレビ朝日系のクロスネット局の山口放送と、TBS系と曾てはフジテレビ系のクロスネットだったTBS単独系列局のテレビ山口の二局体制でした。
また、東は広島ローカル局の、西の特に下関地区は福岡のローカル局にそれぞれ重なり、正直不安もありましたが、1985年に山口県第三民放局の構想が持ち上がるも、電波の問題から翌年に免許交付。132件の免許申請がありました。
そして、平成新局の追い風で第三局の開局の運びとなりました。
山口第三民放局は当時視聴率トップだったフジテレビ系も候補に挙がっていましたが、フジテレビは新局開局の負債リスクや多額の負担を理由に山口県での系列局の開局に否定的だったため、1993年にテレビ朝日系YAB・山口朝日放送での開局となりました。
「山口県にフジテレビ系列が開局しなかったのは、地元の教育界が反対した」と言うのはデマです。
丁度本州の北端・青森や1993年から1997年の山形と同じ日本テレビ・TBS・テレビ朝日の三局体制となりました。
山口朝日放送の特徴は開局当初から平日夕方にローカル帯情報番組を放送していた点で、後に在来二局影響を及ぼしました。

OAB・大分朝日放送
大分地区はTBS系の大分放送と、フジテレビ系と日本テレビ系とテレビ朝日系のトリプルクロスネット局テレビ大分の二局体制で、特にテレビ大分の過密編成には苦慮していました。
1985年に大分県第三民放局の構想が持ち上がり、電波の問題から翌年に免許交付されました。免許に対して、108件の免許申請がありました。大分第三民放局はテレビ大分からフジテレビ系・日本テレビ系・テレビ朝日系のどれが独立するかが焦点となりましたが、フジテレビと日本テレビはテレビ大分との関係を重視していたため、1993年にテレビ朝日系OAB・大分朝日放送での開局となりました。
大分朝日放送開局のお陰でテレビ大分の過密編成が解消され、地元でもある程度は喜ばれました。
しかし、残念ながら中継局の都合上、未だ大分県全域をカバー出来ておらず、痛し痒しと言えます。