10年前の今日、ウルトラマンメビウスがスタートしましたが、同時に大人の事情に泣かされた作品と言え、地元山梨では7月下旬から毎週木曜日早朝5時!からの放送でした(血涙)





大人事情と言う現実に泣かされた不遇の番組
前作ウルトラマンマックスまでは土曜日朝7時半の全国ネットで放送されていましたが、TBSから土曜朝の子供番組枠を廃枠にする通達が担当局のCBCに届き、TBSに頼み込み土曜夕方5時半枠を借りる事になりました。
土曜夕方5時半枠はローカルセールス枠で、ある程度の放送局は同時ネットを勝ち取りましたが、既に地元情報生番組が編成されている局が多かった為、編成に苦慮し、SBS・静岡放送は金曜日昼3時半に、SBC・信越放送に至っては日曜日早朝4時半!と一体誰が観る時間だと思いました。

STORY
怪獣頻発期が過ぎ、早四半世紀が経過し、地球防衛軍・チームGUYSも未経験で、四半世紀ぶりに登場した怪獣と対決、惨敗を喫する。
そんな彼等の前に現れたのはウルトラ五つの誓いを言う青年で、彼はヒビノ・ミライを名乗り、チームGUYSの補充メンバーを集める。
実はミライこそが、ウルトラマンタロウに鍛えられたM78星雲からやって来たウルトラ戦士のルーキー・ウルトラマンメビウスであり、こうして、ミライとチームGUYSの怪獣・宇宙人との戦いが始まった。

本作の魅力
メビウスの魅力はやはり歴代ウルトラマンとの客演で、レオに始まり、初代ウルトラマンまで出演し、対戦相手の宇宙人も極力当時の声優を再起用し、オールドファンを歓喜させました。
本作の成功が無ければ仮面ライダーディケイドや海賊戦隊ゴーカイジャーは生まれなかったと断言します。
反面、ローカルセールス枠での放送を余儀なくされ、TYS・テレビ山口、NBC・長崎放送、OBS・大分放送ではネットされませんでした。
ウルトラマンの放送に限界を感じたTBSとCBCは翌年秋の深夜特撮ドラマ・ULTRA SEVEN-Xを最後にTBS系列での放送を断念し、以後テレビ東京系で不定期放送となりました。
一つの時代の終焉を象徴する出来事でした。