2002年10月5日、21世紀のファーストガンダムとして機動戦士ガンダムSEEDが発表され、99~00年のターンAガンダムでガンダムシリーズは終わったと誰もが思っただけに賛否両論でした。
本作品ではナチュラルと呼ばれる通常の人類と遺伝子操作されたコーディネーターと呼ばれる2つの人類が対立、コーディネーター側はZAFTと言うスペースコロニー国家を設立、それを認めないナチュラルと全面戦争になると言うもので、前年起きた9.11に触発され、ナチュラルもコーディネーターもどちらも一理ありで血塗れと言う混沌複雑な価値観が斬新でした。

【STORY・無印】
C.E71年、ナチュラルとコーディネーターと呼ばれる人類は血のバレンタインと呼ばれるテロ事件を契機に対立、コーディネーターが斬新はZAFTを建国するもナチュラル側が認めず遂には全面戦争となる。
元はZAFTに居り、今はナチュラル側の学生のキラ・ヤマトはZAFTのテロに巻き込まれ、連合地球軍が開発中だった新型モビルスーツ・ガンダムシリーズの五機のうち四機がZAFTに奪われ、残されたストライクガンダムが奪われようとした時、ZAFTの兵士となったキラの旧友アスラン・ザラと再会してしまい、キラは成り行きでストライクガンダムに搭乗し、そのストライクガンダムのOSがキラにしか扱えなくなった為、キラは必然的に連合地球軍の兵士となってしまう。
その後、アスランの婚約者だったラクス・クラインとの出会い、アークエンジェル隊の仲間たちとの交流、ZAFT陸軍兵士バルドフェルドとの邂逅を経てキラは戦いの意味を考える様になる。
キラ側はトールを、アスラン側はニコルと言った戦友を失いましながらもキラとアスランは対決、結局相討ちとなり互いに生死不明となる。
その後二人はラクスに救助され、連合地球軍側の非道な実態を知り、キラへはフリーダムガンダムをアスランはジャスティスガンダムをそれぞれ貸与され、アラスカ基地の罠に掛かり、アークエンジェル毎抹殺しようとした連合地球軍の非道さをアークエンジェル隊に伝え、アークエンジェル隊は連合地球軍を離反、連合地球軍対ZAFTの戦争終結の為に活躍。様々な犠牲を払いながら最後の敵ラウ・ル・クルーゼと対決。遂にはクルーゼを倒し、戦いは一先ず終結した。

普通に主要人物が死亡退場する展開はそれなりに納得が行くものの、この時から後編に至る問題が続出するのでした。それは福田巳津央監督の妻でシリーズ構成だった故・両澤千晶のシナリオで、生前彼女は遅筆で有名であり、夫が担当したサイバーフォーミュラOVAシリーズでは最終作は余りの遅筆と発売延期を繰り返した為発売元のVapからシリーズ三行半が降り、打ち切りとなり、テレビ東京系アニメGEAR戦士電童でも製作遅延で00年春開始予定日だったのが半年延期となり、登場人物のスバルが少女から少年に変えられたのは両澤の仕業でした。
その経緯から福田元監督は当初SEEDのシリーズ構成から両澤を外すつもりでしたが、それを聞いた両澤が激怒し、福田元監督に離婚証書を突き付けシリーズ構成を分捕ったと言われています。その両澤も後編である事をやからしますが…

一部地域では1週遅れの放送だった
TBSホスト時代の「料理天国」時代からの影響で、ATV・青森テレビ、SBC・信越放送、MRO・北陸放送、SBS・静岡放送、RSK・山陽放送、RCC・中国放送、MBC・南日本放送では1週遅れの土曜17時30分から遅れネットで放送されました。
CBC・中部日本放送では1週遅れの土曜17時から1週遅れで放送されました。