これまで14回に分けて記入した日本のテレビ局に於けるネットチェンジを振り返ると、どれもテレビ局が新聞資本に組み入れられた事が遠因と実感し、日本のマスコミの短所を露呈したと言えます。


福岡や中京地区は読売新聞の地方進出でトバチリを喰らい、読売新聞と地元新聞社の関係を悪化させたと言え、ABCとMBSは最初の大阪テレビをMBSが引き取っていたら違った歴史になっていたかも知れず、最後の山形テレビは最初に服部会長の山新グループに取り込まれたのと、副業経営悪化に対しフジテレビが早期に支援していれば阻止した代わりに山形は3局止まりだったかも知れません。
最後に歴史にのifを考えてみました。
ifもしも〇〇〇だったら?
TNC テレビ西日本
KBCと合併していたら?
・福岡単独でも、山口県と相互乗り入れでも別途の新局が作られていた。
山口放送が福岡に乗り入れていたら?
・KBC合併の場合 フジテレビ系列の新局が開局せず、福岡放送、山口朝日放送、場合によってはテレビ山口も開局せず、山口と福岡は2県1波となっていた。
・KBCとの合併が無かった場合 史実通りTNCがフジテレビ系列になり、山口は1局止まりかテレビ山口は独立U局となり、山口1・福岡4か、山口2・福岡3だったかも知れない。
NBN 名古屋放送 
日本テレビ系列のままで、中京テレビがNET(後のテレビ朝日)と東京12チャンネル(後のテレビ東京)のクロスで、史実通り83年にテレビ愛知としてテレビ東京系が独立。
・サンライズ製作のロボットアニメも日本テレビ系で放送されるも、90年代半ばに撤退。00年代に深夜アニメ中心に再参入。
・ガンダムシリーズも90年代以降は他局へ移籍
MBS毎日放送が大阪テレビを合併していた場合
・ほぼスムーズにTBS系となり、部長刑事は昭和時代に終了していた可能性あり。
・後年のTBSの不祥事にダメージを受けるのは変わらない。
朝日放送が新設局だった場合
・NETの方が準キー局になった可能性があり、ABCは史実以上に威張っていた。

YTS 山形テレビ

NET系シングルネットで開局していた場合
・山形放送との変則的クロスネットはなかった。
・山形第3民放局はTBS系とフジテレビ系が進出を争っていた。
フジテレビが援助した場合
故・鹿内春雄元会長が存命だった場合
・YTSへ資金援助する代わりに関連幹部を責任辞任させる
・当然、服部会長が激怒し、YTSを巡りカリスマ鹿内春雄対天皇服部敬雄の対決となり、最終的に春雄会長が勝利する
・YTSは山新グループから離脱し、朝日派株主は追放され、フジサンケイグループが直接支配する
史実通り春雄会長が故人の場合
・山形の民放は三局止まりだった。
・テレ朝が強引に第4局「山形朝日放送」または「山形朝日テレビ」を開局した。
日枝久に支援を申し入れていた場合
・ゴールデン・プライム帯をフジテレビ系に統一していた。
・山形放送の編成から外れた日本テレビ系やテレビ朝日系の番組もローカル枠で番宣ネットしていた。
・山形放送は日本テレビ系とテレビ朝日系のクロスネットのまま。
・山形県内のケーブルテレビでミヤギテレビ、東日本放送が再送信されていた。

何て考えてみました。 因みに後に映画やテレビドラマ化された森村誠一原作小説「野性の証明」に登場する東北経済の有力者・大場一成は服部元会長をモチーフにしたと思われます。