1992年8月18日OAされた宇宙の騎士テッカマンブレード第26話「死を掛けた戦い方」で、敵テッカマン4人にリンチされ、壮絶な最期を遂げたテッカマンレイピアこと相羽ミユキの思い出と足跡を振り返りたいと思います。

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相羽ミユキ 連合地球歴176年10月18日生
      連合地球歴192年5月6日没(享年16歳)
声優 故・水谷優子
登場作品 宇宙の騎士テッカマンブレード第21話~第26話
中盤登場のゲストで、Dボゥイ・相羽タカヤの末妹。

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ブレード暴走エピソードより緑髪の少女が妹の伏線

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アマリリスが好きな少女だった
愛と〇の予感 
Dボゥイの妹の存在は本人が記憶喪失ながら家族に妹かいる事を言っており、これも伏線でした。前エピソードでDボゥイがテッカマンエビルの策略に掛かり暴走し、意識内で妹の幻像が現れ妹もテッカマンの姿の描写があり、その後を暗示していました。初登場の第21話はラダムの繭の中にいる四つのテッカマン素体にエビル=タカヤの双子の弟にしてミユキのもう1人の兄・相羽シンヤが語りかけるシーンから始まり、繭の中に閉じ込められた少女らしいシルエットがありました。
その繭が突如少女を吐き出し、裸足で着地する少女。その姿はシルエットに隠されて光と共に変身し、月のラダム基地から脱出しました。その少女はテッカマンレイピアと呼ばれ、レイピアを捜すエビルと、レイピアが緑髪の少女の姿を見せ、一枚布で砂漠を彷徨い「お兄ちゃん」の言葉で21話は終了しました。

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第21話ラストシーンより
そして花は蕾を見せる
第22話でレイピアは砂漠を進むキャラバンに助けられ、キャラバンが停泊した場所がラダム獣の巣とは気付かず、レイピアを助けようとした少女がラダム獣に食べられようとされていました。

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少女を助け様と悩むレイピア
レイピアはピンクのクリスタルを持ち悩みますが、

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キャラバンの面前で一糸纏わぬ姿になり、テッカマンレイピアに変身し、 少女を助け、ラダム獣を倒しますが、今度はキャラバンから化け物と忌み嫌われ、レイピア自身も謎の頭痛に悩まされます。

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この直後悲劇が…第22話ラストでレイピアは人間の姿に戻り歩き始めようとしたら突如頭痛に襲われ、砂漠でのレイピアの絶叫で幕を降ろしました。

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第23話で連合宇宙軍の兵隊に助けられ、再び歩み出し、エビルの口から緑髪の少女・テッカマンレイピアがブレード、エビルの妹・ミユキと判明し、やっとブレードと再会するもミユキは傷付き倒れました。

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アルゴス号出発前の記念写真

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地球外生命体との出会いを報告するミユキ。これが全ての悲劇の始まりだった

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テックシステムに取り込まれ、調整されるDボウィとミユキ。
そして真夏の陽炎の様に花は散った
24話でDボウィ達の乗った宇宙船・アルゴス号を襲った悲劇が語られ、ラストでDボゥイ・相羽タカヤとの再会も束の間、ミユキの口から父と同じ排除された不完全なテッカマンで余命幾ばくもない事を聞かされ、タカヤは絶叫します。

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残された余命を使い、ミユキは思い出の場所へ向かい、ミユキはタカヤとアキが相思相愛だと問います。同じ時期に繭に残っていた最後のテッカマン・アックス、ランス、ソードが誕生し、エビルと共にスペースナイツ基地を襲撃します。(25話)
26話冒頭で、一度はエビル達も撤収し、Dボゥイも弱りゆくミユキを見守りますが、今度は連合宇宙軍のコルベット准将がオービタルリングがラダム基地と誤認し、反物質フェルミオンミサイルを発射しようとしますが、ブレード&ペガスに阻止され、コルベット准将は自業自得の最期を迎えました。

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瀕死の身体を押して変身するミユキ

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ブレード不在の隙にエビル達4人が再び襲撃し、ミユキはアキの制止を振り切り気絶され、息も絶え絶えの中テッカマンレイピアへ最後の変身を行い、通路から落下して変身が涙を誘います。

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涙を誘うレイピア=ミユキの最期
抵抗空しくレイピアは磔にされエビル達から拷問を受けますが、ミユキは口を割らず、最期はボルテッカで自爆、薄幸の生涯を終えます。放送時期が盆過ぎだった為、ミユキは正に真夏の陽炎と言え開花する事なく儚く散りました。

他媒体での相羽ミユキ
スタジオOXコミック版 既に故人で、数十年前に月に着陸したラダムに取り込まれ、囚われの中父に兄タカヤと共に一度は救出されるもラダムの追撃で落命。ミユキをもとにしたクローン・ミリィを生成し、ミユキの代わりを務める。ミリィもまたラダム打倒直後に力尽きる。
ボンボンDX版 雑誌廃刊決定の打ち切りで終盤2話に登場。
此方は原作アニメと異なり余命については語られたなかったが、エビル達の襲撃に対し「それは出来ない相談よ兄さん。貴方達はここで私と一緒に死ぬのだから」とテックワイヤーをで切腹・自爆。原作アニメと異なりアックス、ランス、ソードを道連れにする。残されたエビルもブレードに倒され、後数日でラダム樹が開花すると今際に言い残し完結する。
自爆した事から原作アニメ同様余命幾ばくも無かった模様。

スパロボシリーズ
J 初登場にして原作アニメと違いある程度Dボゥイ達と行動を共にする。あるシナリオで、ランスと戦い条件を満たせばランスだけ死亡しミユキが生還し、スパロボ補正のお陰で本放送13年目にしてミユキ生還・復活を果たした為、当時の視聴者が歓喜した事は想像に難くない。
K 二回目の登場で、此方はエビルの手で地球に叩き落とされ、通常ならそのまま死亡するが、条件を満たせばアメリカGGGに救助され、ガオガイガーの獅子王博士とオーガンの神先未知博士に治療して貰う。復活シナリオでは正気を取り戻したエビルがレイピアに自分のクリスタルを託し、レイピアを守る為特攻散華する展開で、これもファンを歓喜させた。

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総括
ミユキの魅力は色気とその儚さとのギャップで、ミユキが死ぬと知りショックを受けたファンも多かったに違いなかったでしょう。その変身シーンが受け、OVAブレード2にも引き継がれた一方、98年制定のテレ東チェックに引っ掛かりテレ東での再放送は永遠に潰え、今では東名阪県域独立局の深夜か、CSかネット配信でしか観られないでしょう。
追記 倫理上画像は規制させて戴きました。
旧無限堂野次馬本舗より転載