またまたお気に入りの本についてです
(^-^;
『うさぎパン』
瀧羽麻子・著
仲良くしていただいているお友達作家さんの一個さんのブロクで、この本のことを知りました。
私は一応ウサギと名乗っているものですから(笑)、もちろん「うさぎパン」というタイトルにとにかく惹き付けられてしまいました。
図書館で単行本を借りて読んでみたところ「読んで良かった」と素直に思える本だったので…
もう一つ別のお話も収録されている文庫本の方も読みたくてたまらなくなってしまいました。
そう思った数日後の昨日、早速本屋さんへ。
私にしては行動が早い(笑)
これまた珍しく眠れなかった為、夜中(早朝かな)文庫本のもう一つの話「はちみつ」も一気に読んでしまいました。
「はちみつ」は「うさぎパン」の登場人物と重なっていました。
そういう繋がっている話、私は好きです。
一つの話では見えなかったことが見えてわくわくします。
単行本ならではの表紙や挿絵(目次の書き方が好きでした)も素敵でしたが、両方のお話を読むことをおすすめします。
どちらのお話も優しくてあったかくて、私のざわざわした心を癒してくれました。
『うさぎパン』
猫のようにも熊のようにも見えるうさぎパンが食べてみたくなりました。
高校生の女の子優子ちゃんが、同級生の富田くんに「私の大切なひとたちの話を聞いてほしい」と思ったところが好きでした。
自分の大切な人たちを、大切な人が一緒に大切に想ってくれる。
それは、とても幸せで、有り難いことなのかもしれない。
『はちみつ』
大学の研究室の秘書(仕事内容は雑用係)として働く桐子さん。
吉田先生(同じ職場で働く准教授)が、桐子さんに「好きなものを食べると、元気が出ます」と言うところが好きでした。
人が生きていくうえで、食べるということがどんなに大切なことか。
美味しいものを美味しいと感じること。
それが当たり前だと思わないように。
瀧羽麻子さん。
こんなにも自分と年齢が近い方が書かれた本を読むのは、はじめてのような気がします。
すーっと読めて、心地よい余韻に包まれる、そんな本でした。
違う作品も読んでみたいです
(*^-^*)