オノの洋服に行ってきました② | Genuine Savile Row(本物の背広)のブログ

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スーツの解釈は様々です。

このブログではオーダー(カスタムメイド)スーツの話題を中心に私なりの見解を述べていきたいと思っています。

以前よりオノの洋服でたびたび生地を購入し他店で仕立ててもらっていたのですが、何度か通ううちにこちらで仕立ててもらいたいという気になったため、手持ちスーツで気に入ったものを複数持参し、それらの良いところ取りでの仕立てをお願いしてみました。

 

複雑なデザインを要望したため、通常であれば10日程度で出来上がる仮縫いが、3週間程度かかりました。

しかも、私のイメージどおりになっているかを注意深く確認するために、通常は実物の生地で行う仮縫いを別布で開始していただきました。

 

本生地での仮縫いだと微調整しかできないからです。

 

 

(この写真を見れば、分かる人にはどこのスーツをサンプルにしたのかばれてしまいますが)

 

サイジングはというと、

サンプルとなるスーツを預けていただけなのに私の現在の体型に合わせて微調整されています。どうやらサンプルを着用した写真を撮っていただいていたのですが、そこから適正サイズを算出されたようです。

 

例えば、

私:ベストの胴回りサンプルスーツより少しサイズアップしていますね。

店長:よくわかりましたね、1cm広げました。

みたいな。

 

それでも何点か思い通りになっていない箇所を指摘しました。

・蹴回し(ジャケットの裾回り)の出し

・肩幅の詰め

・袖のカーブ変更

・膝幅の詰め

 

反対に想像以上に綺麗にできていた部分もありました。

・コンケーブ&ロープドショルダー・・・私はコンケーブが出にくい体型

・ジャケットとベストのフロントカット・・・他店では断られることが多い

 

いくつかの指摘箇所があったので、次回もう一度別布での仮縫いをしていただくことになりました。それでOKなら本生地を用いた仮縫いにかかっていただきます。

 

この行程、面倒だと思われる方もいらっしゃるでしょうが、私好みの特殊デザインを実現するためです。高額商品ですし、オーダースーツに慣れている者として初回から限りなく100%に近づけたいですから。

あ、通常のデザインなら一回目から本生地の仮縫いです。