日曜日のドッヂボール大会は小学校のグラウンドをお借りして
行われました。
同時に、放送設備やらテントやら拡声器やらホワイトボードやら
諸々の備品もお借りして、校長先生もご来賓にお借りして・・・(笑)
本大会の主催者である子供会連合会の、子どもの通う小学校区長で
ありますママは、備品の返却とご協力いただいたお礼を兼ねて、
先日小学校を訪れました。
実は、大会後、ママは心労&肉体疲労が一気に噴出し(実は二日酔い)、
生気の無い顔をしとりましたので、ゼネラル・ルージュじゃないけど
紅引かせて、僕が運転を引き受けて備品を返しに行ったのでした。(笑)
大会当日は心配された天気も好天に恵まれて、ほぼ予定通り進行
したのでしたが、ある時強い風が吹いてホワイトボードが倒れた
ことが、まぁアクシデントと言えばあったそうです。
その時に、倒れてきたホワイトボードが女の子の腕をかすったの
ですが、幸いケガも無く大事に至らなくて何よりでした。
ただ、ホワイトボードの部品の一部が破損してしまい、ママは
学校側にその経緯を説明して謝罪したところ、使用に問題なしと
いうことで特に弁償も求められなかったと、ホッとしたのでした。
私は、車でママを待っていたのでしたが、その時にワンボックスカーが
入ってきて、車から女性が降りて小学校の事務室に消えてゆき、また
すぐに出てきて急いで車は去ってゆきました。
しばらくしてママが戻ってくると、「○○さん、何しに来たと思う?」と
僕に聞きます。
「え?今の○○さんだったの? で、何しに来たの?」と僕。
「彼女ね、『これお願いします』って子どもの忘れ物を事務室に預けてった。
ねぇどう思う? 学校の事務室って、そういうところじゃないよ?」
○○さんてのは、子育ての環境充実を唱えて当選した、若手の
ママさん市議会議員なのであります。
実は、ドッヂボール大会当日も、ご来賓のお一方としてお並びになって
いたわけですが、なんとその娘さん、「私、試合に出たくない!」と
言って途中で帰ってしまったのです。。。
「彼女それを許しちゃうんだ・・・」とママは呆れてました。
そして、今度は子どもの忘れ物を事務室に放り込んでゆく、と。
我々の感覚からするとね、忘れ物って恥ずかしいことなんです。
忘れ物した本人が先生に叱られて、みんなの前で恥かいて、
「よし、もう忘れないぞ!」と自分で決意して努力をする。
忘れ物を直すのは、子ども自身なのです。
親が損失補てんしては全く意味が無い。
もし、忘れ物して子どもが困るだろうから、かわいそうだからと
考えているのであれば、そんなことをしたら逆に子どものために
ならないことぐらいわからないのだろうか、市議会議員さんは?
100歩譲って親が学校に届けるとして、子ども本人に会って
しっかり諭すことぐらいしなければ、あるいは担任に会って
恥ずかしながら・・・と指導をお願いするのでなければ、
そこには愛が感じられない。
彼女のお子さんがちょっと問題アリなのは、お母さんが多忙
すぎるのかわからないけど、お母さんにもっと自分を見て欲しい
からでしょう。
家のことを犠牲にして街のことに尽くすと覚悟して割り切って
いるなら何も言えないが、少なくとも子育て世代の代弁者で
あろうとするならば、まず自分の子どもと向き合って欲しい。
私たちはそう願っていますよ。
たまたま出かけた小学校での一コマでしたが、
子は親の鏡であると、つくづく思い知らされるのでありました。