我が家にやってきたNV200

この選定に当たっては、
私は「これだけは譲れない」という
ひとつのポリシーを持っていました。

それは、第3列目のシート、
いわゆるサード・シートの「すわりごこち」で
ありました。

決して、ソファーのようなすわり心地とか、
ファーストクラスのような豪華さとか、
肘掛やリクライニング機能などを求めたのではありません。

むしろ、真逆と言えましょう。(笑)

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このシートは、実は、おじいちゃん、おばあちゃんの
指定席なのです。


特におばあちゃんに、長時間のドライブでも車内で
快適に過ごしていただけるように、というのが
全てに優先する基準だったのです。


そして、この「快適」というのは、
「人それぞれ」なもんだから、やっかいなんですねぇ・・・


我が家でもう十数年続いている「年に一回の家族旅行」。
と言っても、車でガーッと行って一泊して帰ってくるだけの
貧乏旅行ですが、この時のロング・ドライブが問題なのです。


家族6人みんなが楽しみにしていて、僕は運転が好きなので
長時間でも苦にならないのですが、ただ乗ってるだけの、特に
女性陣にはエラク不評・・・ってのが実のところなのです(笑)


それでも、着いた先では結構楽しんでくれるわけですが、
とにかく一泊して帰ってこれる我が家的にギリギリ限界の距離を
車に乗りっぱなしでいるというのは、かなりキツイのでしょう。


特におばあちゃんは車酔いもするし、特に、サスペンションの
柔らかい、発進時にフワッと沈み込む様な車が大の苦手なんです。
なので、高級乗用車?は我が家では絶対に採用されません。


昔は仕事で使うバンしか我が家に車がなかったので、僕が
子どもの頃はどこへ行くにも社名入りのバンで行ったのですが、
我が家族には、このバンの揺れ?が染み付いているのです(笑)


これがまた酔いましてねぇ・・・


このバンのおかげで車が苦手になりまして、遠足も修学旅行も
バスと聞くだけで行く前からなんだか気持ち悪くなってきて、
楽しみも半減どころか80%OFFの大バーゲン状態でした・・・


なんだか、話が逸れてますが、まぁいっか。
たまには男の子っぽく、車の話でもしてみますか。


僕が大学生の頃、我が家にはじめて「乗用車」なるものが来ました。
日産ブルーバード4ドアハードトップSSSの中古車55万円也でしたが、
あまりの快適さに家族全員感動し、「車で旅行」が始まったのです。

$しあわせのコンパス


このSSSは、後席の背もたれを倒すと貫通してトランクとつながり、
長尺モノも運べるスグレモノだったし、カラフルなメーター類も
「バンと違うなぁ」としみじみ思わせるカッコよさがありました。


しかし、何といってもサイドピラーのない「ハードトップ」という
デザインは、SSSというスポーティタイプとあいまって、とっても
オシャレに感じたものです。


僕はこの車がすっごく気に入って、とうとうシャフトが折れるまで
乗り倒しました。(笑)
(ん?シャフトが折れたってことは後輪駆動(FR)だったのか?)


そういえば、僕はコイツの「お尻」が好きだったのを思い出しました。
ほら、テールライトのデザインが醸し出すリアの雰囲気ってあるでしょ?
フロントの「顔」も重要だけど、リア顔も僕的にはとても大切です。


そしてこの感覚は、後に初代プリメーラが出た時に強烈にフラッシュ
バックして、「これ!」と思わず叫ぶことになるのです。


結局、初代プリメーラの、その欧州車風なデザインのテールライトが
とても素敵でカッコよく思えて、他の車にはまったく目もくれずに、
その「お尻」に引かれて、迷うことなく2代目は決まったのでした。

$しあわせのコンパス
By Rudolf Stricker (投稿者自身による作品 (own photo)) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons