October 17, 2005



──────────────────
【散歩道】散歩みちからみえるコト その8        
──────────────────
   

         シリーズ ~危機管理を考える~



    子どもを事故から守るために

 ★───────────────────────────── 

 さて、お散歩していて、時々「ここは危ないな・・・」と思う
 場所がありますよね。

  ■車のとおりが激しいのに、歩道がない。
  
  ■歩道があっても狭すぎて、ベビーカーを車道に出さないと通れない。
  
  ■車の通らない場所から、車道を横切って向こう側へ
   渡らなくてはならない。
  
  エトセトラ、エトセトラ


 ハインリッヒという人が重大事故の分析をしたところ、
 ある法則性が導き出されました。

 ついた名前が、「ヒヤリハットの法則」(ハインリッヒの法則)


 これは、1件の重大事故には29の軽微な事故と、事故には至らなかった
 けれども、「ひやっとした!」「はっ!とした」ケースが300件
 存在するというものです。(別名1:29:300の法則)
 

 したがって、交通事故防止の対策は、一つにはドライバーへのアンケート
 結果を元に「ヒヤリ、ハッと」地点を探し出し、そこを重点的に行なえば
 よいことになります。


 福知山線の事故も、数多くのオーバーランや、乗客の「怖い!」
 「ガタガタ揺れが激しい!」「スピード出しすぎでは?」と感じてる声を
 「ヒヤリハット」としてJRが認識できていれば、あんな悲惨な事故には
 ならなくて済んだのではないか・・・と悔やまれます。

 
 実際多くの企業の現場では、“労災”を未然に防ぐ為の取り組みとして
 「ヒヤリハット」を汲み上げる努力をしています。 

 
 でもね、往々にして対策ってのは「重大事故が起きて」はじめて調査、
 検証が行なわれるわけで、それっからの話になっちゃうんですよね。


 その、「ひやり」とした人、「ハッと」した人は、たまたまその時は
 事故に至らなかっただけで、数を集めると実際に「事故を起こした」、
 「当事者になった」方が、必ずいるわけですよね?


 だから、そこでは「必ず」事故が起こるんです。
 「間違いなく」、そこは事故がおこる場所なんです。
 

 だって、法則なんですから。



 事故が起こらなくて「ラッキー」というかもしれません。
 「ラッキー」は偶然の産物で、決して「しあわせ」ではありません。


 「しあわせ」とは、「ハッと」したり、「ひやっ」としたりしない状態、
 つまり「心配がない」「ストレスがない」状態のことです。よね?



 お散歩においても、この法則を使わない手はありません。
 「?」や「!」や「危ない」って感じた場所は、くどいくらい
 注意をする。


 そして、最終的には“注意なんてしなくていいように”そこを
 通るのを避ける、行くのをやめなくてはいけません。


 だって、「!」の地点は事故が必ず起こる場所なのですから。
 


 一人が、300回「ひやっ!」とする経験をすることもなければ
 一人で、29回も同じ事故を起こすことはないでしょう。


 だから、「重大事故」が見えないのです。予想がつかないのです。
 でも、一度の「ハッ!」は、氷山のほんの一角であることを忘れては
 いけないのです。


 ■子どもが走って行ってしまった・・・
 (けど、ここは車が入ってこないところだから大丈夫だろう・・・)

 あぶな~い!


 これは、交通事故に限らないのです。
 日常で、「だろう」運転、「見切り発車」していませんか?


 ■ベビーベッドに子どもが立ち上がって抱っこを求めている・・・
 (こんなに距離が離れているから柵を乗り越えることはないだろう・・・)

 
 ■ちょっと洗濯物を干して来たいなぁ・・・
 (こっちの部屋で夢中で遊んでるから階段には近づかないだろう・・・)

 
 ■一緒にお風呂に入っていて、子供だけ湯船にいれる・・・
 (頭を洗ってる間ぐらい目を離しても大丈夫だろう・・・)

 
 恥ずかしながら、わが家の子どもに実際に起きたことです。

 ▼子どもがベッドから身を乗り出して、抱きとめられず、床に落ちた!

 ▼歩行器に乗ったまま、階段から落ちてしまった!
  
 ▼湯船の中でころんで、お湯の中にドブンと潜ってしまった!


 いずれも大事には至りませんでした。
 でも、これを「ラッキー」と言えます? 

 言えませんよね。
 
 
 「なんてバカな親だ!」って思いますよね?
 他人事だったら、私もそう思います。(苦笑)


 一歩間違えば、命にかかわることです。
 ってか、「だろう」と思った時点で既に、一歩間違えているんです。
 
 
 「だろう」事故は必ず起こります。
 

 「だろう」の先には、「万が一」が予想されているからです。
 起こる可能性はあるが、今は起きない「だろう」ってことですから。


 子どもの可能性・・・よいことも、悪いことも、親が思ったり
 直感的に感じることは、現実のことになっていきます。


 
 「!」「ハッ!」は脳のスーパーコンピュータではじき出された
 「未来」からのメッセージ。


 このサインを見逃してはいけません。



                  __===__
 ~~~~~~~~~~~\_oyabaka__)~~~~~~~~~~~~~~




─────────
 ★ あ と ガ キ ★ 
─────────



          。。。学級対抗リレー 。。。



           年長クラスは2クラス。
  
           ぞう組とライオン組。

           宿命のライバル・・・


           いやぁ、まだそんな緊張感はないのですが。


           運動会最後の種目、リレーです。

           走者の人数あわせをしています。

           ライオン組の走者が一人少ない。

           新卒の先生は学年最速の女の子を

           トップとアンカー2回走らせることにした。
  
  
           「勝ちに来た!」皆がそう思った。


           そして迎え撃つ、ぞう組。

           ベテラン担任の先生は、娘の腕をつかんで

           最後尾へ・・・


           「えっ?我が娘が? アンカー?!!!!!」


           娘の表情が曇ったことを、そこにいたママ達誰もが認めた。

           だって、相手は自他共に認める最速のスプリンター・・・

            
           「よ~い、ピピーッ!」スタートの笛。

           抜きつ抜かれつ、大接戦!

            ・・・・

           
           そして、ああ!なんてこと!

           ぞう組、一馬身、じゃなかった、

           体ひとつのリードでアンカーへ!!!!

            

           娘は走る、走る、走る・・・

           (よし、こい! そのまま!行けるぞ!・・・)

            
           私のいる第三コーナーに近づいてきた!

           
           「行け~~~! がんばれ~~~!」

            

           しかし、なんという運命の残酷さ!

           私の、まさに目の前で抜かされてしまった。。。

           

           そして、ほんの鼻の差でゴール!!!


            あ”・・・・

           
           私もちょっと放心状態になりました。

            
           見ると娘の顔がもう崩れかけています

           でも必死に涙をこらえています。

            
           退場門からみんなそろって帰ってきました。

           席につくなり大泣きです!

          

           まわりのお母さん方が声をかけてくださいました。

           「あけちゃん早かったよ!」「がんばったよ!」

          
           息子に付いていたママも飛んできました。

           そして、わが娘を抱き上げました!
    
            
           「あけみは悪くないんだよ。えらかったよ。」

           「いちばん小さなあけみがアンカーに
            選ばれるなってスゴイことだよ!」

            
           私も慰める言葉に力がありませんでした・・・


            
        こ~んなちいさな子ども達のいっしょうけんめいな姿に
        こ~んなに感動させてもらえるなんて・・・

       
            最高の運動会でした。 
       
  
        娘はもう大丈夫。
        いつもの明るい娘にもどっていますよ♪




       ふ~っ、ホント親バカですみません。 

       本日もこ~んなに下の方までお読みくださり、
       本当に本当にありがとうございました!
 

   
  
                               /〃
 ********************* Laugh & Peace */〃*******
                              /〃 
                             ☆
   親バカは世界を救う! プロジェクト。
  
今日も子供たちの笑顔に出会えたら、うれしい♪ ですね!