おはようございます。KENです。


2005年6月20日 

板橋区で建設会社社員寮の管理人夫妻が息子に殺害されるという
『板橋管理人夫婦殺害事件』が起きました。

ご記憶の方もあるかもしれません。
その事件を受けて書いた記事です。


 ※参考資料:事件についての論説







June 26, 2005


あなたも先日のニュースをご覧になったことと思います。

最悪のシナリオになってしまいました。
  
管理人ご夫婦のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
  
そして、加害者になってしまった16歳の高校生の行く末を
案じずにはいられません。

  
親と子の間に何があったのか・・・

“問題の無い子”に何が起こったのか・・・

少し考えてみたいと思います。




前回予告のテーマ“三つ子の魂百まで”は日を改めます。
ごめんなさい。

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 【 説得 】の役割  
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当「親バカ丸」の目指すところは、
一つには、これまで聞いていただいたように、

■子育てにおいて、子供達との“いい関係”を築き、“親”が、
■将来、思春期を迎えた子供たちの、良き理解者でありたい。

ということです。

     
私がメルマガを始めた最大の理由は、わが家は、最近増えてきた
このような悲惨な事件の当事者には絶対になるまい!

との思いからなのです。


自分自身、どんな親でありたいのか、あるべきなのか。


それを模索しながら、様々な学びをさせていただいてきたことを、
再確認するためのアウトプットであり、シェアなのです。


  
だって、一生懸命子育てしてきたんじゃないんですか?

赤ちゃんの時、心から「かわいい!」って思ったでしょう?

がんばって働いてきたんじゃないんですか?


    何のために?

    誰のために?

  
どうして、大きく育てた自分の子供に、
めった刺にされなくてはならないんだ!


おかしいでしょ?
なぜ?、どうして?、教えて・・・

  
学校側は、
「“問題のある子”とは、認識していませんでした。」
という。

同級生は、
「暗かった。」「いつも一人だった。」
という。


普段から親とも、友達ともコミュニケーションが無く、
いつも無表情の子が、もし、心に悩みを抱えていたら・・・
  

周りの人が察知できるだろうか?
わかってあげられるのだろうか?  
親は気付いていたのだろうか?


■“問題のある子”って、大人からは“問題”(と思ってるもの)が
  見えてる訳です。

サインが出まくってるわけですよね?


「大人の言うことに従わない。」

「暴力をふるう、モノを壊す。」

「規則をやぶる。言われたことをやらない。」
    
「挨拶が出来ない、礼儀をわきまえない。」

        ・
        ・
        ・

■ これって、子供の側からみれば、

「いちいちうるさいんだよ。」
     
「そんなこたぁ。言われなくてもわっかってんだよ。」  
  
「あんたのやり方じゃうまくいかねーんだよ。」

「おれは、おれのやり方でやってみてぇんだよ。」

        ・
        ・
        ・

大人は「反抗」って思うけど、本人達は「自己主張」できてる訳で、
ある意味、健全かもしれない。(人に迷惑かけるのは最低ですが・・・)

  
■子供たちは、とっくに“自分”を持っていて、

■同じ価値観を共有できる仲間がいて、

■大人の声には聞く耳持たなくても、仲間同士では、
 
■助け合ったり、励ましあったり、教えあったりしている。

実は子供たちって、子供たちの社会の中で
勝手に成長しているんじゃないでしょうか?



「親はなくとも、子は育つ」って言いますもんね。


さて、ここまでの「反抗」のお話、
高校生のコトだと思いました?

それとも中学生? 小学校高学年?
3・4年生? 1・2年生?

幼稚園児? 保育園児? 
離乳食始めた赤ちゃん? ・・・


実は、どの時期の子供たちにも当てはまると
思いませんか? 

「ボクはこれを試してみたいんだ!」

「今はそれをやりたくないんだ!」
         ・
         ・
         ・
「オヤジのやり方って違うんじゃない?」



 そこで、つい、親はムキになって(先週も出てきましたが、)


「そんなことしちゃダメでしょ~!!!」

「なにやってんの!今はそれをやる時間じゃないでしょ!」

「ぎゃーぎゃー泣くんじゃないの!言うことを聞きなさい!」   
         ・
         ・
         ・   
「遊んでばっかりいないで、勉強しろ!」

「そんなこんじゃ、ロクな人間にならんぞ!」



するとまた、


「うるせー。こんなコトやってられっか!」

「勉強したって、何にもならねーじゃん?」

「オレのやり方でやるからほっとけ!!!」


さて、いつまで続けますか・・・

大人は確かに、その時点で子供より経験が豊富です。
だから、先が見えています。
 
それで、間髪いれず

「ダメ!!!」

って怒鳴るんです。否定しちゃうんです。


一方、子供たちは経験がない分、“可能性”で見ています。

■ とにかくそれをやってみたいんです。

■ 自分でやってみて、納得したいんです。

■ 経験値が欲しいんです。

■ 体で覚えるまで、消化不良なんです。


でも、親の経験上、悪い結果が見えていて
 
▼ 後で気付いても、やってからでは、遅すぎる!

▼ やった後では絶対に取り返しがつかない!

▼ 明らかに他人を傷つける、迷惑をかける!

▼ やったら(やらなかったら)お前が絶対困るぞ!

って場合には、考え直してもらわなければなりません。


そこで、コミュニケーションが必要になります。


例えば、小さい子供が反旗ををひるがえしたら

親:(ほほう、何の旗印かな?)〈まずはじっくり観察〉

親:「そうだよな、△△なんかやりたくないよな?」
   〈一旦受止めます〉
 
子:「へっ?」 


どうせ怒られる、否定されると思って斜に構えてる所に

「そうだよなぁ」って受止めてもらえたら、一瞬

「ん?」 ってなりますよね?

 
■ これって、チャンスだと思いません?
 
■ その子の堅いガードが一瞬緩んだ状態ですよね?

■ その子の心の奥へ続く道が、見えた瞬間じゃないですか? 





【 説得 】って、「得」を説く。 つまり、
   
 こうした方が、お得だよ!って説明すること ★

  ですよね? 

その、相手が一瞬ひるんだ隙に、
    
でもさぁ、それもわかるけど、こっちの方が
 
□ もっとうまくいくよ!
□ 楽しいよ!
□ 楽チンだよ!
□ 近道だよ!

ってイメージさせてあげることができれば、
納得すると思いませんか?


イメージ=疑似体験 です。
より、詳細なイメージは、現実味を帯びて見えます。

3歳の息子なら、速攻でイメチェン(笑)します。


  
いえ、まあ、納得しないまでも、受け止めてもらったことで、
とりあえず、反旗を降ろすと思うんです。



ここで大事なのは、「得」の中身ですね。

「ほら、これ買ってあげるから、言うこと聞きなさい」

じゃあないんです。


これは、バーター取引。
その場しのぎであり、もし、子どもがこれを「得だ」と思ったら最後、
今後ずっとこれをしなくては言うことを聞かなくなりますよ?


そうではなくて、
「徳」を積むことで「得」られるもの”のことです。
伝わりますか?


・相手を傷つけない、迷惑かけない方向

・時間を無駄にしない方向

・ムダ遣いをしない方向

・自分もうれしく、相手もうれしい方向

・パパやママやじーじやばーばがメッチャ喜ぶ方向


そういう方向へ向かうための「やり方」や「考え方」を
たとえ話などで、イメージをふくらませて伝えてあげるのです。


そして、子どもがパパやママのアドバイスをやってみたら、


☆自分も傷つかずに済んだ♪

☆遊ぶ時間が増えた♪

☆もっといいものが手に入った♪

☆「ありがとう」って言われたら嬉しかった♪

☆ママがすっごく嬉しそう♪


などなどを、「実感」させてあげることが大事なのです。


そういう「お徳」な自分になることで、後から自分に
「還ってくるもの」がある
んだ、ってことを伝えるのです。

それを「得る」ことのできる自分になることこそが、
「しあわせ」になるということだ
、ということを。



 
もちろん、命の危険や、ケガに直結する時、そして
他人に迷惑をかけてしまうような時は、こんな悠長なことは
してられませんからね?

■ 全エネルギーを注いで阻止しなければなりません。
  
    「だっめじゃな~~い」
 
    「やめなさぁ~い」  

    「ごめんなさいしたの~ぉ?」

なんて言ってて、やめるもんですか!
  

親がその時点で、その現場に飛んでって、髪振り乱して
叱ってあげなくちゃ“コトの大事”は伝わりませんよね?


 
子供がまだ小さいからって強く叱らない方がいます。
いえ、小さいからこそ伝えるべきことは伝えるべきです。
  
すべて経験です。積み重なっていきます。
  
 悪いことは悪い。
 危ないことは危ない。

ハッキリと。本音で。本気で。目を見て。


だって、その子のことがわかるのは“親”だけなんだから。

あなたにはそんなことして欲しくない”って本気で思えるのは
 親だけなんだから。

その時を逃したら、後で取り返しがつかないことになる”かも
しれないんだから。


だから、“親の私が”叱るんです。

あのオバチャンに怒られるから”じゃないんだよ!!!
親がイイ子ちゃんになってたら、伝わるものも伝わりませんよね?  



 今“あなた”が伝えなくて、誰が伝えてくれますか?


これは、KENの考え方。
今の子育ての時点で、実践していること。
  
とは言っても、現実のケースは様々。
うまく説得できずに怒鳴ることが多いのですが・・・ハハハ。


あなたには、きっとあなたのやり方がありますよね?
良かったら教えてくださいね。



さて、“問題のある子”の話で展開しちゃいましたが、
今回の事件のケースは、“問題の無い子”?でした。

  
じゃあいったい“問題のない子”って・・・


長くなっちゃうので、次回につづく。
(もう既に長いですよね。ハハハ。)





今日も子供たちの笑顔に出会えたら、うれしい♪ ですね!

                 __===__    
 ~~~~~~~~~~~\_oyabaka__)~~~~~~~~~~~~~



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 ★ あ と ガ キ ★ 
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         。。。ある日の食卓 part3  。。。

   
    KEN : 「おはよう!何書いてんの?」

    あけみ : 「あっ、パパ!おはよございまーす
    (5歳)   今ね、お手紙書いてたんだよ。」
     
    KEN : 「ふーん、誰に書いたの?」
           
    あけみ : 「こうたくんと、とものりくんと、ゆうじくんと
           ひろしくんと、えっと・・・」

    KEN : 「ん???、何て書いたの?」

    あけみ : 「好きです。つきあってください♪」

    KEN : 「ラ、ラブレタぁ~?!どーしてそんなに沢山?」
           (節操なさすぎ・・・汗)
           
    あけみ : 「ビデオで、『下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる』って
           言ってたもん」

    KEN : 「ママぁーーーーっ!何見せてんのぉおお!(怒)」

    ばあや : 「あら?図書館で借りたのよ。斎藤孝さんの
    (ママ)   『ことわざあいうえお』何か文句ある?」

    KEN : (さ、斎藤さん・・・娘になんてことするのよぉおお) 
      

                  
    (斎藤孝さんは時の人。いろんな意味でチャッカマンですねぇ・・・)


  

     いや~、コドモってホントーにおもしろいですよね♪
     それではまた、ご一緒に”親バカ”を楽しみまショー!

 

                               /〃
 ********************* Laugh & Peace */〃*******
                              /〃 
                             ☆
   親バカは世界を救う! プロジェクト。


  生きとし生けるものが、しあわせでありますように。