「愛子さま、不登校問題」からずいぶん外れてるんじゃない? って
思ってる方も、きっといらっしゃると思うんです。
でも、今までお話してきたことも、これからお話していくことも、
ぜ~んぶつながっています。
その全体像が見えて腑に落ちた時、あなたは「こころの達人」になって
いるでしょう。
楽しみにしていてくださいね。
こんなこと言うと怒られるかもしれないけど、愛子さまが不登校になろうが
学校が嫌いになろうが、そんなことは別にどうってことはないんです。
本人や家族にとっては「問題」なのかもしれませんが、それはその方々の
魂のブラッシュアップのために用意された「問題集」の中の、文字通り、
一つの「問題」であり、一つの「課題」に過ぎません。
大切なのは、「大変だ!」「困った!」「どうしよう!」と動揺するのではなく
「じゃあその問題とどう取り組んで、解決していこうか」と試行錯誤するのが
「学び」であり、その学びのチャンスに恵まれたのだ、と考えることなのです。
僕らの仲間にも、お子さんが小学校低学年の頃「不登校」になった方が
います。
そのおかあさんは、子どもを励まし、一緒に登校し、必要とあらば教室の
後ろで見守り、それを何ヶ月も続けました。
きっと、お母さん自身に勇気と根気が必要だったことでしょう。
その結果、その子も勇気を持つことができ、不安や恐れは消え、一人で通学
できるようになり、元気に楽しく小学校生活を送り、もう今年は中学生に
なりました。
学校にはいろんな子がいますし、いろんなことがあるのです。
それらに対して、「あいつが悪い」「先生と相性が悪い」と相手のせいに
していても、「問題」は解決しません。
その「問題」とどう向き合い、どう考え、不安や恐れの正体を見極め、
それに対してどういう自分になればいいのか、すべて、こちら側の問題、
自分の(こころの)中から答えを見つけていかなくてはならないのです。
でもね、今回の愛子さまの不登校の理由が「乱暴な子がいるから」と報道されて
いましたけれど、「乱暴」という表に表れてる現象なんて、実はほんの氷山の
一角に過ぎなくて、しかも、表に出た時点で、既に「終わって」ます。
表に見えることは、原因があって結果がある、その結果の部分だからです。
だから、出てきた結果に対して、「ダメだ」「善くない」と言ってみても、
その乱暴な子にとっては、今さら修正のしようがないのです。
伝わりますか?
でもケンシロウじゃないけど(古い?)、「オマエはもう終わってる。」じゃ
身も蓋もない話になっちゃうので、じゃあ、隠れてる部分はどうなってんの?
ってところを、私達はなんとか理解して、これからに役立てようという訳です。
「どうして乱暴をしてしまうのか」
本来であれば、内省し、その原因をつきとめて、
乱暴をしない自分になっていくように、本人が解決しなければなりませんが、
子どもの場合、なかなか一人ではできないことです。
なぜなら、親の影響をモロに受けているからです。
子どもの本能的、感覚的、自発的な意思以外は、
ほとんど「親の考え方」といってもいいくらいです。
ですから、先ほどの不登校克服の事例のように、親自身も内省し、行動し、
自分の中にもその原因があるのだと、気づくことが大切になってくるのです。
そして、子どもと一緒に成長していくのだ、という心構えも必要になります。
そこで、
これからしばらくは、「こころ」について、ちょっと突っ込んだ話を
していくことにします。
なぜなら、私達は、「こころ」について正しい認識を持っていないと、
自分を見失い、あるいは持て余し、「こころ」に翻弄されてしまうからです。
子ども達の行動をよく理解し、よきアドバイスを与えるためには、
私たち自身が「こころ」の機能をしっかりと理解し、正しく“使いこなす”
必要があると思うからです。
OKでしょうか?
と、いうわけで、次回からは「こころ」というものについて、
さらに掘り下げて見ていくことにいたしましょう。
ではでは~。
生きとし生けるものが、しあわせでありますように。
かんながら
かんながら