承認タイヤじゃ無いと入庫不可!?・・・ポルシェ | 石川県小松市のタイヤ屋さんの店長のブログ

承認タイヤじゃ無いと入庫不可!?・・・ポルシェ

4月28日(木曜日)




GWのお休み前の営業最終日です。こんにちは!




まずはGWお休みのご案内のお知らせ









明日29日(金)より5月5日(木)までお休みさせていただきます。




5月6日(金)より通常営業になります。




さて、今日のお話。




このブログでも定期的にお話ししている、自動車メーカー承認タイヤ(認証タイヤ)




承認タイヤとは?




過去のブログをご覧ください(笑)




今日は割愛します









自動車メーカーの承認タイヤもザクッとこんなにあります。




その中でも最近弊社のお客さまでもチラホラ聞く様になってきたのがポルシェ社の話。




弊社、場所的に石川県のポルシェセンターと福井県のポルシェセンターのお客様もご来店される機会があるのですが、昨年ぐらいから装着しているタイヤが承認タイヤでは無いと入庫不可や車検が厳しい...と言った声が聞こえてくる様になりました。




自動車メーカーの中でも特にポルシェ社はタイヤに対する要求がとても厳しいと言うのが昔から業界の中では有名な話で、ポルシェ社の承認タイヤもかなりの数が設定されています。




メルセデスベンツも結構シビアと言う話も聞きます。




では、承認タイヤとそうで無いタイヤ、




どう違うか比較していきましょう!









いつもお世話になっております、H様のポルシェボクスター




こちらを









ポルシェ承認タイヤに交換していきます




「N0」




ポルシェ承認マーク付きですね!




ポルシェ社は「N※」※は0から承認番号順









交換する前のタイヤも




ADVAN Sport V105「ノーマーク」←業界用語です



ノーマーク、ポルシェ承認タイヤどちらも



サイズが、フロント235/40R19、リア265/40R19です



ではフロントタイヤから見ていきましょう!







←左がポルシェ承認タイヤのV105

→右がノーマークのV105




見た目はほぼ同じですね!



でもよく見ると








溝の角度がちょっと違うんです!




この辺りは同じV105でもポルシェ承認マーク付きの方が設計が新しいので、V107に近い感じですね!




そして








←左のポルシェ承認マーク付きの方が見にくいですが、いわゆるラウンドショルダーです




どうしてもノーマークのV105はたくさんのサイズ設定があるので、いろいろなクルマに装着を前提で設計しているのです。




その点、承認マーク付きタイヤは、そのおクルマだけに絞った性能を出せるので、内部構造から形状まで変えることができるのです。




こう言った点はタイヤにシビアなポルシェ社からの要求でしょうね!




前にも言いましたが、前輪のタイヤと後輪のタイヤ、




間違いなくタイヤの仕事は違いますからね!




ではその辺を踏まえてリアタイヤに行きましょう!








←左がポルシェ承認タイヤのV105

→右がノーマークのV105




フロントと同じく溝の角度の違いと









センター部分のパターンの違いが明確です




先程も言いましたが、フロント、リア、専用設計ですからこのパターンになるのです!









このポルシェの場合は




リア駆動ですので、よりトラクションがかかるように




さらに、フロントよりも









サイドの形状の違いが明確です




しつこいですが、サイズは同じ265/40R19です




リアはいわゆるスクエアーショルダー




以前、コンチネンタルの承認タイヤの時もお話ししましたが、フロントはラウンドショルダー、リアはスクエアーショルダーが昨今の承認タイヤのトレンドです




コーナリング時、フロントはステアリングレスポンス優先、リアで曲げる




こんな感じを前書いたと思いますが、これ基本です!




このように見た目でも結構違うのですが、タイヤの重量自体も手で持って分かるほどの差がありました




やはりポルシェ承認マーク付きのV105の方が断然軽い




交換前のノーマークV105も摩耗して減ってるのにですよ!




いつも書いてますが、タイヤを軽く造る技術って難しいのですが、最新のウルトラハイパフォーマンスタイヤは全体的に軽い仕上がりになっている所から、このポルシェ承認マーク付きV105もかなりまじめに作っていると思います(笑)









ってな感じでサクッとお話ししましたが、基本的には自動車メーカー承認タイヤが装着されている場合は摩耗して交換の場合も次も承認タイヤの装着を推奨いたします




ヨーロッパでは承認タイヤ以外を装着して事故を起こした場合、保険が出ないと言う話を聞いたこともあります




それだけタイヤに対する要求度、関心度が高いんでしょうね!




タイヤってただ黒くて丸いだけでは無いんですよ!




丸く無いタイヤも多数ありますが(苦笑)









タイヤの性能ももちろんですが、作業の仕方によっても出せる性能も違ってくるのです!




特に真円度!




今回のH様のボクスターも弊社会長と私とつきっきりで作業してざっと2時間半!




これを遅いと見るか




キッチリとまじめに交換するとそのぐらい時間は絶対にかかりますね




ウルトラハイパフォーマンスタイヤの性能を100%に近づける様に




完璧への飽くなき追求




タイヤにこだわりをお持ちのお客様は是非とも弊社にご相談ください




タイヤ一筋39年




あっ!5月で40年目に入る小松市のタイヤ屋さん店長の承認タイヤのお話でした




そしてまたまたタイヤチェンジャーを購入した変態店長でした(苦笑)









タイヤがパリッとしてると乗ってても楽しいですもんね!









H様、この度はご用命いただきましてありがとうございました😃




長文、乱文、失礼致しました🙇🏻‍♂️