関係性

お久しぶりです。ベベです。

最近になってはほとぼり冷めた姉歯などによる偽装建築問題がありますが、先日見たニュースで、それらに関して対策として新しい取り組みをやっている不動産を特集していました。

その不動産の新しい取り組みは、家を建築する際に建築に必要な材料すべてに関して、原価と建築側が受け取る利益分をすべて数値化し、購入するお客様に提示し、同意の上購入に至る。というものである。

つまり、家を建てて欲しいというお客様は、その建物にどれほどの原価で材料を購入し、建築し、建築側にいくら上乗せして支払っているのかが明確に分かるというものである。

企業にとってはややデメリットがあるのかもしれないが、お客様にとっては、大変良心的且つ安心なサービスである。

その取り組みを導入した不動産の社長の最後に述べた言葉が私は非常に感心した。

以下、社長談

「お客様が販売元に対して『あの人は嘘をつかない』と思い信用するのは、『人間関係』である。我々が取り組んでいるように『適正な価格を確認できる』というのは、『信頼関係』である。ビジネスとは『信頼関係』で成り立つのである」

う～む、なるほど。必ずしもすべてのビジネスにおいて当てはまることではないのかもしれないが、確かに多くのビジネスに関して共通する部分なのではないだろうか。

まぁ、この取り組みをやっているからといって、手抜き工事をしていないとは言い切れないが、少なくともその信頼関係という土台を築くことは、偽装工事が頻繁に出てきた最近では対策のひとつとして大きな効果があるのではないだろうかと思う。