高橋幸宏氏の訃報にふれ、坂本龍一氏の終活のようなNHKのソロライブを見ていろいろ考えさせられる。
私の世代には青春期同じように年月を重ねたミュージシャンたちは自分自身のバックグラウンドになっていて記憶の一部が少しずつ欠けていくような喪失感を禁じ得ない。
おそらく普遍的なことなはずなのだろうけどこの数年、特にコロナ禍著しく聞き慣れて居たアーティストの闘病や訃報の情報に敏感になる。
一方で未だ現役でキャロルキングとかエルトンジョンとか近年のライブ動画を見ていると頑張ってるなぁと感心する一方で、オイオイいつまでやってるの?と老婆心ながら、脂の乗っている若い頃を知るからこそむしろ艶の落ちた声の出なくなったヴォーカルの悲哀を感じているのも率直な印象である。
ここまでくると個人差は大きい。
数年前に見たポールは決して若い連中に負けないスタミナに圧倒された。数年前のミックジャガーも素晴らしかった。コロナ直前に見たボブジェームズもそのレスポンスとインスピレーションは衰えを見せなかった。
継続こそ力というのは正しい。しかし現状維持すら厳しいというのは彼ら自身が一番よくお分かりなはず。
それを超えた努力を積み重ねていることが想像に固い。
ティナターナーは70歳でスッパリライブから手を引いた。
結局自分で決めることではある。
誰にも求められなくなったらおしまい?
自分の思うことができなくなったらおしまい?
気の済むまでやりたいだけやったらおしまい?
いろんなパターンがあっていい。
人生100年というなら自分の時間、別の生き方だっていいよね。
これはミュージシャンに限らないな。