鎮魂 | 雲の呟き

雲の呟き

流れる雲のように、浮かんでは消えていくものの名残を文字にしています。
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昨日従兄弟は荼毘に。

名古屋市は5年前に172億円もかけて港区といっても庄内川の西のはずれに新しい火葬場を作りました。

3年前父が亡くなった時は大正時代から営業している八事斎場でしたが今回初めて新しい火葬場でお世話になりました。

近隣で反対運動があったと聞きます。そのせいか大きな敷地なのですが外部からは全くそうした気配がわかりません。えんとつすら見られないのでナビで追走したのですが周りをウロウロ探してようやく小さな看板を見つけてたどりつきました。

ガラス張りで華美ではありませんがまるでホテルのようなシックで上品なエントランスやロビー、待合です。

棺を移動する台車もマイコン内蔵で焼却炉に入れる際も自動です。

3年前の父の時は待合即焼却炉みたいなアナログ感いっぱいでボイラーの音も生々しく「送っている」ということを実感していましたが、今回はそういう生々しさは全くありません。

超現代的で率直に言って「処理しました」感いっぱいでこれっていいのかな?っと悩ましく感じました。きっと余計なノスタルジーですね。

従兄弟は生前「戒名も墓もいらない。骨も拾わないでくれ」と遺言していたそうです。

実は従兄弟の母、私の叔母は某仏教会の熱心な信者で従兄弟はそれがとても嫌いだったようです。

ですから私たちも遺言通り亡骸を拝むだけで骨揚げしませんでした。

ただ奥さんと子どもたちは流石によすがに何か残しておきたいと言って「歯」を2、3個だけ骨壷に入れて持ち帰りました。この程度なら許してくれると思うと言っていました。

いろんな弔い方がありますが寅さんが大好きでああいうおとこぎの強い、きっぷのいいことに憧れていた従兄弟らしい最期だったと思います。

鎮魂。