先日山形と鳥取で行われたトライアスロンでお一人ずつ事故死でおなくなりになった。今季もう5人も事故に遭われてJTUでは緊急告知をして警戒に努めています。
私の参加した2年前の石垣でも死者がでました。それも同じウェーブで参加された方です。
軽々しく原因は断じられませんが、少なくとも参加された方々はみな泳ぎには自信のある経験や訓練を重ねた方であったはず。
トライアスロンの泳ぎはプールでコースを泳ぐのと違いボディコンタクトつまり他の選手と接触しながら泳ぐことが当たり前でトップか端しっこで泳がない限り自由にマイペースではなかなか泳げません。
まして自然相手のアウトドアスポーツですから波や潮流もあるし水温も泳ぐ場所で刻刻変わることは前提です。
数少ない私の経験の中でもスタートしてすぐに過換気で苦しくなったことがあります。
普段泳ぐときは口から吸って鼻からはくのが普通ですが、バトルのせいかその時は吸うばかりで吐くことができずしばらくまともなリズムで息継ぎができませんでした。まるで泳ぎを忘れたよう。DNFも瞬間よぎりました。
落ち着いてしばらく泳がずに周りをやり過ごして自分のペースを取り戻し呼吸を確認して再開するのを待ちました。いわゆる「UITEMATE」です。
実はひとつき前にいつものプールでも少し気を緩めた隙に背泳ぎで波を被って呼吸を乱した時に同じことがありました。やはり吸うばかりで吐くことができません。
こうした現象は緊張しすぎても緩みすぎでも起きるようです。
レースという状況はいろんな緊張もあり「想定外」が想定内。ある意味醍醐味でも有るわけですけど、最低事故は避けなければいけません。
溺死事故はその時大丈夫と思ってもコップに満たない量の水を肺に入れてしまうだけで数時間たって苦しくなることもあり必ず検査を受けるほうが良いと医師に聞いたことがあります。
バイクものんびり20kmほどでツーリングするのとはわけが違います。トップスピードは素人の私ですら状況しだいで50kmを越えます。
路面も高速道路のようにきれいな舗装が続くわけではなく。いろんな状態を総合的にしかも瞬間的に判断しないとリスクが高まります。
自然はいつもいろんな表情を見せます。トップエリート選手たちのレース後のレポートを読んでいると実によく細かいことを記憶し冷静に瞬間瞬間意思決定、判断を重ねていることに驚かされます。
そこは自分を知り、相手を知り、百戦危うからずというレベルの高さがあります。
そこには過信や奢りは入り込めないものなのでしょう。
私の友人にプロでもこのところDNFが続いている選手がいます。しかしそれは結果そうなっているだけで各プロセスでの判断が冷徹でむしろプロがプロたる所以だと思います。
この数年健康ブームからマラソン→トライアスロンへと流れる傾向が強いようです。私もそうでした。
しかし似て非なる部分はわきまえておく事が重要です。
誰でもできて安全というわけではないことを十分理解をして無理無茶な冒険心で人様にご迷惑をかけないこと。
互いに助け合いサポート、応援ができる。「競争」でなく「共走」できる市民スポーツに育ってほしいと考えています。