ネルが見えなくなった | 雲の呟き

雲の呟き

流れる雲のように、浮かんでは消えていくものの名残を文字にしています。
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来月サロマ湖の100kmウルトラマラソンにエントリーしている。走ることには慣れてるはず。どこまで走れるのか一度試してみたくての初ウルトラ。

 昨日はこんな超ロングに耐えうる状態にならすための30km走。昨年の12月の奈良マラソン以来のロングディスタンスの練習。先週まで愛犬のネオと平坦だが不整地の林間で20km前後を数回繰り返したが、今回はネオなし、ロードでの練習にした。

 一昨年までネオと同じラフコリーのトライカラー9歳♂のネルと暮らしていた。私の「影」のように生涯離れることなくほとんどの時間をいっしょに過ごした。むろん走る時もスピード練習と超ロング以外はいっしょである。とても愛していた。死ぬならいっしょに死にたいとまで思った。私が死んだら手元にある骨壺を私の棺にいれて2度焼きして私の骨とネルの骨をいっしょにして拾い、海に散骨するように家族に言っている。

 彼が死んだあと、とても辛かった。彼の病気に早くに気づいてやれなかった自分も責めたし、死に急ぐかのようにがむしゃらに走り始めた。昨年のレースや練習、苦しいときにはいつも私の左足前でいっしょに走っていたネルが現れていてくれた。(むろん私の幻想)私の腰とつながった赤いリードを口に咥えながら、いっしょに走っている喜びを体全体で表しながら私の方を見つめるネルの姿が浮かんでくる「パパがんばれ!」と。


そのネルが昨日は見ることができなかった。悲しかった。一人で走る100kmが辛くなった。