性被害について
最近ジャニーズの性被害が話題になっていますね。
今日からはジャニーズではなく、SMILE-UP.ですが。
受験期間中はブログの更新はしないことにしていましたが、こんな機会でないとおそらく一生書くことはないであろうこの世で私が信頼している7人しか知らない私の経験を書きたいなと思います。
ブログというよりエッセイに近い超長文になるかもしれません。
時系列だけはちゃんと書こうと思いますが、記憶がない部分があったり一部性的描写が入ったりすることに関してはご了承ください。
それでは……。
私には、中学校・高校と同じ学校に通っている仲のいい男子H君がいました。
中1から高1まではずっとクラスが一緒で中学校3年間は出席番号も前後だったので、何かしら同じ班になることも多く席替えでも割と近くになることが多かったように思います。
初めは全然仲良くもなかったのですが、お互い中3の冬にジャニーズにハマったことをきっかけに少しずつしゃべるようになりました。
いわゆるオタクのつながりというやつです。
高1の時はほぼ毎休憩時間ジャニーズのことをしゃべっていました。
私はただただジャニーズやSnow Manの話を理解してくれる人がいてくれるだけで別によかったので、相手に関してのそれ以外の部分は正直どうでもよかったです。
私の中でH君はただの友達であり、それ以上でもそれ以下でもない存在でした。
高2になってクラスは離れましたが真隣ではあったので、相変わらず休憩時間しゃべっていました。
私は同じクラスに友達がいなかったので休憩時間は必ず隣のクラスに逃げていて、昼休憩は早く食べ終わったH君が私の教室に来ていました。
私たちが常に仲良さそうにしゃべっているのを見た他の人は私とH君が付き合っていると思っているみたいでした。
でも私はH君を恋愛対象だとは考えたこともなかったので断じてそんなつもりはありませんでした。
「付き合ってるの?」と聞かれても絶対に「ううん」と答えていたのは嘘でもなんでもなく本当のことでした。
学校以外の場所ではあったこともなく、家の方向や部活が終わる時間の違いもあって一緒に帰ったことも一度もありません。
そんなH君との関係が崩れるきっかけを作ったのは私の方なのかもしれません。
私だけが悪いというわけでもない気はしますが、それすら私の思い込みなのでしょうか。
2023年3月17日に映画「わたしの幸せな結婚(これ以降便宜上「わた婚」と表記します)」が公開されました。
私はすごく見に行きたかったのですが、一緒に行きたいと思っていた友達が他の子と先に見に行ってしまったので、一人で映画館に行く勇気も出ずにどうしようかと悩んでいました。
(大西)流星くんがわた婚に出ているので、なにふぁむ(なにわ男子のファン)であったH君とは当然映画についての話は何度もしていました。
お互いわた婚を見に行きたいという気持ちがあったので、友達として一緒に行く分には別にいいかと思った私はH君を映画に誘いました。
あっさりOKしてくれたので、私たちは学校行事の関係でたまたま学校のない平日にショッピングモール内の映画館に行くことにしました。
当日時間より早めにバス停に行くとH君はもう着いていて、そのまま二人で女子まみれのバスに揺られながらショッピングモールに向かいました。
ただ早い時間に着きすぎて、映画のチケットは買えたものの店はほぼ閉まっていてすることがないという最悪な状況でした。
おもむろに歩き出したH君の後に続いて歩いた先には、ショッピングモールの敷地内の本館から離れた外に併設されている公園がありました。
人工芝が敷き詰められた子供用の半円形のボルダリングがあるところでH君は足を止めて立ち止まりました。
そこからどんな話の流れでそうなったのかについての記憶はないですが、ここからが地獄の始まりでした。
まず、普通のハグとバックハグを一回ずつ。
そして普通のキスと舌を入れられるキスを一回ずつ。
この時点で何をされているのかわけが分かりませんでした。
初めてをどんどん奪われている感覚だけはありました。
さらに「寝転がって」みたいなことを言われました。
正常な判断ができていたなら、その瞬間逃げ出していたと思います。
でも私にはそれができませんでした。
心の中では今すぐにでも逃げたかったです。
それなのにまるで金縛りにあったかのように抵抗できず、ただうなずくことしかできないロボットと化していました。
気づけば仰向けになっていて、太もものあたりにH君が馬乗りになっていました。
もはや何をどうしても物理的に逃げられない状況でした。
「触ってもいい?」という言葉にもうなずかざるを得ませんでした。
次の瞬間H君は躊躇なく私の服を全部めくりあげ、胸をまさぐり始めました。
胸に顔が近づいてきて、角度的に見えなかったし見る気も起こらなかったけど唇が完全に触れている感覚はありました。
無秩序に伸びた無精ひげがザラザラしていて痛かったし、とにかく気持ち悪くて吐きそうでした。
なのに「やめて」の一つも言えない理由も分からなくて、陸に打ち上げられた魚みたいに口をパクパクさせているだけでした。
胸を楽しんだ後、H君はいきなりズボンを脱いで下半身を露わにしました。
下半身がどんどん目の前に近づいてきて何を要求されるのかと思うと、一言「なめて」とだけ言われました。
完全に思考停止状態だった私は何も考えずに言われたとおりにしました。
この時間にもいつか終わりが来ることだけを信じて。
挿入までされなかったことが、唯一の救いだと思います。
H君が何かを言っていましたが、おそらくまだお互い17歳で未成年の高校生だからできない的なニュアンスだったと思います。
裏を返せばあと一年遅かったら完全に最後まで行かれていたと考えると恐怖で震えそうです。
その後逆に私が上に乗って、と言われて恐る恐る乗ると「重っ」と一言。
失礼にも程があるのではないかとほんの少しだけ思考回路が動きました。
最後まで抜かりなく「秘密だから」と口止めをされてひとまずこの場は終わりました。
その口止めのせいで事がさらにややこしくなったのは言うまでもないです。
そこからまたしても記憶が飛んで、それからは何事もなかったかのように映画を見ました。
H君は本当に平然とした顔をしていて、あの出来事が夢だったんじゃないかと思えるほどでした。
ショッピングモールという公共の場であんなことをされたなんて私が信じたくありませんでした。
しかもその時見た映画はもちろん、わた婚でした。
幸せな結婚なんてあるのだろうか、幼いころから虐げられてきた美世ですら清霞と出会えたのに私は……などと余計な思考が頭を駆け巡ってしまいました。
映画はすごくよかったのに、心から楽しむことができなかったことに申し訳なさを感じました。
昼からなぜか、ショッピングモールの外にある誰も通らなさそうな道につれてこられました。
突然知らない景色が広がった瞬間、漠然とした鋭い危機感を感じました。
二人きりになった瞬間、すでに体が自分の意志で動かすことのできない何か別のものに変わったような感覚がしました。
早歩きしてここから抜け出そうとしたのに、「触ってもいい?」の声で再びあの金縛りが本格的にやってきました。
折角きれいに直した服の裾をもう一度全部引っ張り出され、歩いたまま服の下から手を突っ込まれているという見るからにおかしい構図でした。
誰でもいいから道を歩いてきてくれないかと祈っていると、願いが天に通じたのか優しそうなおばあさんが反対側からやってきました。
その瞬間H君は手を抜いて、何事もなかったかのような顔で前を向いていました。
その後帰るバスの時間をどうするかと聞かれ、一番早いバスを選んで帰りました。
帰宅した後親に「楽しかった?」と聞かれ、「楽しかったよ」と人生最高の作り笑顔で乗り切ったのは自分でもよくやったと思います。
その日塾の自習室で、遊びに行った時にされたことを思い返しては何があったのかを整理しようとしていましたが、考えれば考えるほど胸騒ぎがして動悸が激しくなってきました。
こんなこと、誰にも相談できませんでした。
これ以上遊びに行かなければいい話だし、一回ぐらいなら耐えればいい。
そう考えていた私が愚か者だということに後から気づかされました。
これで終わりではありませんでした。
その何日か後の学校でのこと。
廊下でしゃべれるような雰囲気ではなかった時、H君が私としゃべりながら非常階段の方へと向かったのに続いてそこへ行きました。
確か遅刻回数の話をしていて、私が遅刻をしすぎていたのを聞いたH君が「触ってもいい?」「遅刻しすぎた罰」みたいなことを言われてセーラー服のスカートから中に着ていたものを引っ張り出されてあの時みたいに直接胸を触られました。
あの時廊下から非常階段に続くドアが開けられていたら終わりでした。
雨だったので非常階段を使う人がいなかったから、その可能性は限りなく低かったですが。
高3になってからも駐輪場のそばや空き教室など、場所を変えて同じようなことが3回ありました。
服を引っ張り出されない一応の対策としてセーラー服のしたに余分に1枚Tシャツを着ていくようにしたら、引き抜けなくてイライラしたのかセーラー服の前ボタンを全部開けられました。
それ以降、制服は前ボタンを全部一気に開けられることのないブレザーに変更してほしいと心から思っています。
人が普通に通る廊下沿いにある空き教室のドアが開いたまま色々されている時も、見られたら終わりだと思っていました。
その時は決まってなぜそんな状況になったのか自分でも理解できていませんでした。
何か月か経ってようやく、自分がされたことの重大性を徐々に認識できるようになりました。
挿入されたら性犯罪なのかと思っていたけれど、実はそれだけではないこと。
同意のない・望まない性的な行為や発言は全て性暴力にあたること。
調べれば調べるほど自分の視野の狭さを思い知らされました。
今となっては安易にH君を誘ったことすら悔やまれます。
ここに来てあの口止めが威力を発揮して、誰かに言ったらそのことがバレてもっとひどい目に遭うかもしれないという恐怖で誰にも相談できませんでした。
私はあまり人を信用できない性格で人に重要なことを相談したことはなかったので、なおさらでした。
そんな最悪の事態を救ってくれたのは、小6以来会っていなかった男友達でした。
某勉強アプリで私がその子のアカウントを見つけてフォローしたらDMが来て、今年からずっとやり取りを続けていました。
何かの話の流れで私が「私は男子見る目とかない気がする」みたいな内容を送ったところ、「何かあった?」と聞かれて深夜だったこともあって深夜テンションで今まであったことを全部話してしまいました。
メッセージだから話しやすかったし学校も違うから普段会うことはないし、H君とつながりがあるわけではない(と当時は思っていた)から口止めのこともバレないだろうと思ったからです。
後から聞いた話ですが、H君とR君は合同で部活をしたことがあるので顔ぐらいは知っていたみたいです。
よくよく考えてみれば6年ぐらい会っていない女子から深夜にいきなりヤバい男の愚痴を延々と聞かされて、相手の子(R君)は迷惑だったと思います。
でもR君はその話をちゃんと聞いてくれた上で慰めてくれ、私の心に寄り添ってくれました。
さらに「絶対犯罪行為だから同じ学校の信頼できる友達にも相談した方がいい」というアドバイスをもらいました。
それがきっかけで、私は遊びに行ってから4か月経ってようやく、同じ学校の友達に相談する勇気が出ました。
今では同じ学校の友達5人がそのことを知っていて、私のことを守ってくれています。
お昼を食べている教室にH君が入ってきたり教室前をうろついていた時は一緒に部室でお昼を食べてくれたり、休憩時間に教室までH君が来たら私を連れ出してくれたり……。
いい友達に恵まれて感謝しかありません。
5人以外にも友達はいますが、純粋な子には到底話せる内容ではないので申し訳なさはありながらも話す相手を選んでしまっています。
5人全員、R君と同様に「それは犯罪行為だ」と口をそろえて言ったので、私もようやく犯罪に遭ったのだと思えるようになりました。
つい最近、私がこの世で信頼している二人の男子のうちR君じゃない方(O君)にもこれまでのことを全部話しました。
O君にはR君とは違って直接このことを話したので、場の空気が重たくなりすぎないように配慮してくれているのが伝わってきました。
O君は私とは違う学校で塾の時しか会えず一気に話ができなかったので、日々小出しに情報を伝えていました。
一番ひどい内容は塾終わりに夜の公園で話しましたが、それが当然想像以上のものだったみたいで驚愕していました。
その時O君がかけてくれた言葉が優しすぎて、H君のことで流したこともなかった涙が初めて流れそうでした。
あの日以来悲しみという感情を感じるハードルが上がりすぎて、ちょっとやそっとのことでは涙が出なくなっていました。
今もそうですが。
O君はそんな私に「何か月もそんなこと抱えてたとか、想像以上に強いんやな。今こうやって話せるようになって偉いよ」と言ってくれました。
「もっと早く言ってくれたらよかったのに」と言われることを想定していたのに思っていたのと全然違うことを言われて、でもそれがすごくうれしかったです。
O君自身一般の高校生よりも様々なことを抱えているのに、私のことまで気遣ってくれるんだとありがたかったです。
今でもO君とはほぼ毎日塾であって他愛無い話をする仲で、私にとっていい友達です。
付き合っていないのに誤解されることはしばしばありますが、それでも今O君といる時間は楽しくて幸せです。
実はO君はR君と中学・高校が同じ学校の友達同士なので(本人たちは私を介してつながりがあることや私が話に出している「友達」がお互いのことを指しているという事実は知りません)、いつか三人で会ってもいいのかなと思います。
R君とは幼稚園と小5・小6の塾、O君とは中1から現在の塾という風に私と知り合った期間が見事にずれているので、意外なつながりに二人とも驚くかもしれませんが。
少なくとも一般常識のある人と、ありきたりでいいのでいつか幸せな恋をしたいです。
後から調べて分かったことですが、性被害に遭った人の約6割が自分に行われていることが何かよく分からない状態だったとのことです。
金縛りにあったみたいに体が動かなかったのも自然なことらしいです。
人よりも学習能力や理解能力は低いと自覚しているので私が悪かった部分もあるとは思いますが、「さっさと逃げればよかったのに」は一番言われたくない言葉です。
実際経験してみれば分かります。
今でもH君と同じ名字を見ると反射的に嫌な気持ちになりますし、日常的にフラッシュバックも起こります。
ありきたりすぎる名字なのが本当に困ります。
たまたまH君とR君の名字が同じで(よくある名字なので)、そのことを知ったR君が「名字で呼ばなくてもいいよ」みたいなことを言ってくれたので名前で呼んでいますが、その気遣いもすごくありがたかったです。
さらにこの体験のせいで男子に拒絶反応を起こすようになってしまい、体育のフォークダンスも男子とやりたくなさすぎてわざわざ男子役に回って乗り切りました。
男子とぶつかるだけでも逃げ出したくなるのに、至近距離で手をつながれているフォークダンスは完全に逃げ場がなくて想像するだけで涙が出てきます。
授業の度に涙をこらえたり逃げ出したい気持ちを我慢するのも嫌だし何も悪くない男子にも迷惑がかかってしまうので、男子役がなかったら授業に出ないつもりでした。
彼氏なんていたことはないし見た目も中身も標準以下でモテる要素なんて欠片もないのは自覚していますが、人並みにでも恋愛できるのだろうかと心配になります。
男女関係のトラブルはモテるかわいい子にしか縁がないと思っていたのでまさか自分がこんなことを経験することになるとは思ってもいませんでした。
今は自分のペースで少しずつでいいので男子に対するバイアスをなくして普通に目を見て話ができるようになるのが目標です。
証拠も何もないのでここで書いたことでどうしようもできませんが、PTSDの症状に該当するものが多いので将来病院に行こうかと思っているので、それまでは自分でできる限りの努力はしてきたいと思っています。
こんな体験をする人がいなくなるように願いを込めてこの文章を書きました。
まとまりのない文章ですが読んでいただいてありがとうございました。
受験後にはブログを再開するつもりなのでそれまでお待ちいただけたらと思います。
追記ですが、受験生にも関わらずドラマ「いちばんすきな花」がどうしても気になったので1話だけ見ようと思って見ました。
定期テスト最終日の放課後、教室でお昼を食べながらドラマ見て号泣している不審者になっていました……。
ゆくえと赤田が未来の私とO君の姿そのまんまを描いているような感じがしたり、夜々が「軽い気持ちで男と二人で会うのよくないよ」って言われた後の「私はホントに普通に友達だと思って……」って答えたシーンが何も考えずにH君と遊びに行った私と重なったり(夜々ちゃんの顔面偏差値を除き)、椿の「みんなのいい人にはなれるのに誰か一人の一番好きな人にはなれない」という言葉でO君が過去に「みんなに優しくすることはできるけど誰か一人を特別扱いするっていうのは苦手だし向いてない」と言っていたことを思い出したりと、色々共感しかなかったです。
私はO君と真逆で相性のとてもいい子以外の他人には興味を示さず誰にも優しくできない人で、二人組を作るのは大の苦手でした。
中学生の時は空気と化していたので体育の授業ではペアになる子がいなくて先生と組んでいましたが、運動神経が悪くて見本として成立せず申し訳ない気持ちでした。
高2の時も一応一緒にいたグループが私がいることで奇数になっていたので私のせいだと思うと気が引けました。
2話も見たい気持ちは山々ですが、いよいよ受験に落ちそうなので(ほぼほぼ数学のせい)勉強します……。
ではまた。











































