この本は、コミックではなく評論です。グランデでは、昔からコミック評論の展開にも力を入れておりまして、それらの商品は、売り上げの大きな助けとなっております。今回は、その中でもインパクトの大きかった、「エロマンガ・スタディーズ」が、フェアに登場です。







タイトルのインパクトがすごいのですが、これはとてもマジメかつ真剣な内容で迫ってます。イーストプレス様から1冊プレゼントしていただき、僕も発売時に読んだのですが、この世界というのは今まで殆ど触れたことがなかっただけに、とても新鮮で一気に読むことができました。しかも読みやすい、しかも面白い。



まえがきを一部引用してみましょう・・・「全く関心のない読者にまで押し付けようとは思わないが、少なくとも漫画好きを自認する読者、本書を手に取るような好奇心に溢れた人々、もちろん多彩なエロティシズムの森に分け入ろうという探究心に満ちた諸氏ならば、エロ漫画を知らないと損だぞ!と断言しよう。」



これは著者・永山薫氏自身の言葉による前書きですが、この言葉をそのままお借りして、僕もみんなにお薦めしたいです。知らなかったことがたくさんわかる喜びというのが、たくさん含まれています。もう、中学生に戻ったような感じでもあります(笑)



この書籍の発売は2006年の11月でした。何回補充を繰り返したかわからないぐらい、調子が良かったです。著者の偉業と、テーマの魅力が、見事に合致した作品だと思いますね。マンガを評論しているのではなく、その世界を評論しつつ解説しているので、まえがきにもある通り、様々な層に対応できる良書だと感じます。



故・米沢嘉博氏が、青林工藝舎刊行のアックスで連載しておりました「戦後エロマンガ史」も、発売を待たれるところです。この作品も、きっと多くの期待に支えられて、登場の日を待っていることでしょう。






今年はコミックマーケットのカタログの売れ行きが、例年よりスピードが早いようです。いつも開催直前のお問い合わせが非常に多いので、是非とも、お早めにお買い求めくださいね。お待ちしております。



今日は9月の新刊コミックスの数出しに1日を費やしておりました。7月・8月に比べると、少しおとなしめな感じもあります。7月は決算のところが多く、8月は夏休みということもあって、各社気合が入るらしいのです。でも、楽しそうなコミックいっぱい出ますよ。お楽しみに!