白峰三山の花 (2019.9.25~27)

1.イワギキョウ



2.イワツメクサ


3.イワベンケイ



4.キオン


5.キタダケトリカブト


6.キツリフネ


7.キンロバイ



8.タカネグンナイフウロ



9.コケモモ(実)



10.センジョウアザミ



11.ソバナ



12.タカネツメクサ



13.タカネナデシコ



14.タカネヒコダイ



15.ツルリンドウ



16.トウヤクリンドウ



17.トリカブト(白)



18.ナナカマド(実)




19.ノコンギク



20.ハクサンイチゲ



21.ハクサンフウロ


22.フジアザミ


23.ホタルブクロ


24.ミネウスユキソウ



25.ミヤマゼンコ



26.ミヤママンネングサ


27.ヨメナ

 

白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)山行記 19.9.25~27         (遊行期登山#29)


「ここは通路じゃない! 通るんじゃないよ! 通路は向こうだ!」 
軽装の俺の姿を見てオヤジはいきなり噛み付いてきた!
元気よく「こんにちは!」と声を掛けると、仕事の手を休ませずこのご挨拶だ。


これが以前から噂に聞いていた悪名高き農鳥小屋のオヤジだ。
こっちの姿を見てとっさに「コイツは泊まり客じゃない」と判断したのだろう。 
悪態をつくとプイっと向こうを向いてしまった。 
 

これじゃ誰も泊まりたくなくなるよ。 
噂通り! 昨夜同室登山者の一人が「宿泊客が来ないからストレスが溜まって、
あのオヤジ寂しいんじゃないの」と言っていたが、

確かにオヤジの後ろ姿は何となく寂しげだった。

これで諦めて立去ってはつまらない。 
オヤジの背中に向かって「2~3ヶ月前に農鳥小屋のテレビ番組を見ましたよ」と声を掛けると、
「そんなのもう20回くらい取材に来たよ」ちょっと自慢げに言い捨てて向こうへ行ってしまった。 
20回は流石に言い過ぎと思ったか、ちょっと嬉しくて照れ臭かったのか・・・

取り付く島もないそんな姿、なんだ結構可愛いオヤジじゃないの・・・
諦めてこのバラックの様な小屋を後に農鳥岳へ向かうことにした・・・
以上の出来事は今回の登山中(26日)の一コマだ。


台風17号の通過後ようやく安定した天気が2~3日続きそうな予報になったので、
躊躇わず「天空の散歩道=白峰三山」行きを決めた。


過去、2015年には北岳~間ノ岳、2017年には北岳に登ったことがあるので、
比較的気楽に歩けるだろうと期待しつつ・・・


二泊三日の山旅=天空の散歩道を歩く: 
天空の散歩道=北岳(3193m)~間ノ岳(3190m)~西農鳥岳(3051m)  
地図上の平面距離=約5.5km  実歩行距離=約7km

写真1.白峰三山:甲府盆地、勝沼付近(釈迦堂PA)から白峰三山を臨む(2012年4月撮影)
  1=北岳、 2=北岳山荘、 3=間ノ岳、 4=農鳥小屋、 5=西農鳥岳



9月25日標高差=約1500m  実歩行距離=約9km
2:00町田発⇒4:20山梨県芦安駐車場5:00⇒乗り合いタクシー⇒5:50広河原登山口6:00登山開始⇒8:30大樺沢二俣⇒11:00ハシゴ最下段
⇒八本歯⇒12:30トラバース分岐⇒13:45北岳山荘(泊)

2. 登山口から北岳を臨む。中央の谷を北岳左の尾根まで登る。


3. 頭上に迫る北岳バッドレスを見上げる。迫力満点! 


4. 八本歯コルまでハシゴの連続だ。尾根にはガスが巻き始めた。


5. 断崖沿いのトラバースを進めば、もう一息で北岳山荘だ。 
 (*)前を行く男性は甲府在住のFさん、80歳! 


(*)Fさんは1967以降何十回も北岳登山を楽しんでいると云う。
「膝や脚が弱くなった」と言いながらもしっかりした足取りでゆっくりと登山を楽しんでいる様子だった。
 自分はトラバースを歩くのは初めてだったので、ここでこの大先輩と出会えて大変心強かった。
 北岳山荘では約10畳の部屋にFさんと単独行の4人(内1人は山岳ガイド)=計5人。
 夕食後2時間ばかり色々な山の経験談に花を咲かせた。

 話が盛り上がったのが冒頭の「農鳥小屋のオヤジ」の話。 
 以前聞いた色々な話に更に尾鰭が付くように次々と経験談が積み重なってゆく。
 「今回是非ともそのオヤジに会ってみよう」と思いつつ就寝・・・  



9月26日累積標高差=約600m   実歩行距離=約16km      
 北岳山荘発5:05⇒7:30間ノ岳⇒8:45農鳥小屋⇒10:10西農鳥岳10:30⇒11:00農鳥小屋⇒12:00間ノ岳⇒14:20北岳山荘

6. 夜明け前に山荘を出発、尾根でご来光を拝む。


7. 間ノ岳への尾根道を行く。 
微風・静寂、右下に登山者(水色)一人。


8. 間ノ岳から北岳山荘(中央下)を振り返る。 
 右遠方から赤岳(八ヶ岳)、右目前=北岳、左の白頭山=甲斐駒ヶ岳 


9. 南Alps南部の主峰群: 右手前=塩見岳、
 遠方右から大沢岳、兎岳、聖岳、その左に赤石岳/荒川三山が重なる


10. 尾根道を登り詰めた所が西農鳥岳(3051m)
    その左手の農鳥岳丸い頂が農鳥岳(3021m)


                                    

11. 農鳥小屋: 薄暗い掘っ立て小屋の様。ドラムカンの左側が通路。
     黄文字ウケツケの右を入るとオヤジが何やら仕事をしていた。
     大体これ程の小屋を一人で営業するのは無理だろうに!


12. 西農鳥岳頂上、間ノ岳、北岳を振り返る。赤い屋根は農鳥小屋。
     左から間ノ岳、北岳、遠く赤岳、右に白く鳳凰三山。


13. 尾根下の山肌は紅葉が始まっていた。 山小屋の話では残暑と台風の
 影響で、今年はあまり綺麗な紅葉は見られそうもないとのことだった。



14.  穂高連峰~槍ヶ岳に至る北アルプスの主峰群が遠く浮んでいた。
次は穂高から槍に至る難所尾根道を歩きたい!




9月27日標高差(下り)=約1660m  実歩行距離=約9.5km
 北岳山荘発4:40⇒6:20北岳山頂⇒7:05北岳肩の小屋⇒8:30大樺沢二俣⇒10:20広河原登山口⇒バス⇒11:15芦安駐車場(昼食)
 ⇒15:05帰宅   

15. 快晴のご来光。 
雲一つない朝のご来光は何か物足りない・・・



16. モルゲンロート(北岳頂上直下にて)朝日が間ノ岳に至る尾根を紅く染めた。
中央に今回2泊した北岳山荘が見える。



17. 北岳頂上、これからも何度もこの頂に立ちたい・・・



18. 眼下に北岳肩の小屋。 左に甲斐駒岳、正面遠方に八ヶ岳連峰


19. 下山開始、天気に恵まれ素晴らしい尾根歩きを満喫出来た。



20.  天空の散歩道には沢山のホシガラスが住んでいた。

 

 


*この時期には標高二千四・五百メートルまで紅葉が下りてきている
 はずだったが、今年は様子が違い紅葉は進んでおらず、木々の葉は
 風で傷めつけられたように破れたり茶色く変色していた。
 夏はお花畑だったはずの尾根道周辺の草原も風雨に傷めつけられた
 様子であまりきれいではなかった。

*次は(北岳でしか見られない)北岳草の花が咲く時期(6月中旬~下旬)に
 訪れたい。 体力を維持せねば!! 
 

赤石岳~聖岳山行記(2019.8.31-9.3)                     (遊行期登山#28)        

       
赤い石の山があるという。名は「赤石岳」、赤石山脈の主峰・・・と、中学時代社会科か理科で学んだ記憶がある。        
それから50年も過ぎたある日、

突然雪に被われた赤石岳が目の前に現れ、家内と二人身動き出来ないほど感動してしまった。        
それは14年前のこと・・・        

 


長野県の地図を眺めているうちに大鹿村「夕立神」展望台を見付け「赤石岳が見えるのでは? 行ってみよう!」と・・・        
 

カーナビ頼りに人気のない山村を迷いつつやっと見付けた林道入口、

落石を除けながら鬱蒼とした森の中を走ること30分、        
案内図とトイレがある小さな駐車場に着いた。 

 

年配の男性が一人、何か作業をしている様子。 話しかけると・・・        
彼は村の職員で「林道オープンを翌日に控え準備中」とのこと。 

彼が林道の門を開けたままにしたため、そうとは知らず        
我々は夕立神まで上って来てしまったのだ! 

 

幸い、彼は「もう役場へ戻るけど、少しならいいですよ」と言ってくれた。        
嬉しさにホッとして、そこから70~80mほど歩いた時、突然目の前に開けた景色に「うわーっ!」と立ち竦んでしまった。         
        
夕立神を下り村の中心部に出ると大きな公園(大西公園)があり、大きな観音様が村を見守っていた。 

何故ここに?        
 

記念碑には「1961年(昭和36年)6月29日、豪雨により大西山が大崩落し39戸42名が犠牲になった」とあった。        
我々が高校一年生の時のこと! 全然記憶にはなかった・・・いや、知らなかった・・・黙祷!        
        
以来、その時見た赤石岳は頭から離れず「いつか登りたい山」の一つになっていた。 

そして14年後、その時が来た!        
        
#1 夕立神から赤石岳(左)を望む。右奥に聖岳が微かに見える。        

 

#2 大西公園から赤石岳を望む。

        


赤石岳へ!        
8月4-6日の穂高連峰縦走後、混雑するお盆が終わったらまたどこかへ出掛けようといくつかの候補を挙げて検討しているうちに・・・        
山友のKさんと「またどこか一緒に登ろうよ」と・・・

赤石岳登頂経験があるKさんの「赤石岳~聖岳縦走」の提案に乗ることにした。        
 

縦走する山:

 赤石岳(百名山)=3121m 中盛丸山=2807m 小兎岳=2738m 兎岳=2800m 聖岳(百名山)=3013m         
 

 

三泊四日の山旅: 総実歩行距離=約38km 最大標高差(登山口~赤石岳)=2000m 登り累積標高差=約2800m        
        
 

19年8月31日:        
3:30am新東名駿河沼津SA集合⇒新静岡IC⇒27号線⇒60号線⇒6:15畑薙ダム駐車場7:30⇒バス⇒8:40椹島登山口8:50⇒14:35赤石小屋(泊)        
#3 登山開始、椹島登山口から大倉尾根の急登を登る        

 

#4 標高2564m赤石小屋に到着。赤石岳を仰ぐ。
        

        
#5 夕方富士山に巨大な笠雲が掛り、その北側には吊り雲が浮んでいた。笠雲が出ると翌日の降雨確率は72%とか・・・        
        
        
19年9月1日:        
赤石小屋発6:25am⇒7:05富士見平⇒9:25赤石小屋分岐⇒10:00赤石岳/避難小屋11:20⇒13:15百間平⇒14:05百間洞山の家(泊)        
#6 富士見平にて:左=荒川三山、 右=千枚岳        

 

#7 富士見平にて: 左=赤石岳、 右=小赤石岳
        
        
#8 富士見平にて:富士山にはまた笠雲。右の双耳峰は愛鷹山        

 

#9 赤石に向かう尾根道では強風に煽られ寒さに凍えた
        *黄色いザックの大男は前日から行動を共にした好青年山本君
        
        
#10 赤石岳登頂! ガスで周囲の景色が見えない、残念!        

 

#11 頂上直下、ガスに霞んだ避難小屋を見付けホッとした
        
        
#12 酒豪の名物オヤジ榎田さん夫妻と約1時間歓談        

 

#13 ガスの切れ間、中央右下に大鹿村中心部と大西山の崩落
*前日の暴風雨下、遭難者4名をザイルで救助したとのこと,

痕が見える。 後方の谷は伊那谷、その向こうは中央Alps
        
        
#14 中央Alpsの右には北Alpsの主峰群、穂高~槍ヶ岳が見える        

 

#15 百間平にて、明日歩く山々=右から小兎岳、兎岳、聖岳
        
        
#16 百間洞山の家のベンチで寛ぐKさん        

 

#17 この山の家の夕食は定番トンカツ定食+蕎麦、美味かった!

        
        
19年9月2日:        
5:30百間洞山の家発⇒6:50中盛中山⇒7:45小兎岳⇒8:30兎岳⇒10:55聖岳⇒11:55小聖岳⇒13:05聖平小屋        
 

 

#18 富士山には小さな笠雲が掛り激しく風に煽られている様子        

 

#19 強風の中を歩いていると目の前に雷鳥一家が現れた!
        
        
#20 ガスと強風の中を喘ぎ喘ぎ・・・やっと聖岳に辿り着いた        

*聖平小屋に着いた時には二人ともかなり疲労していた。
頂上はガスで覆われ何も見えず、寒い! 直ちに下山開始         

Kさんが作ってくれたコーヒーを飲みながらおやつを食べ、その後は昼寝をして体を休めた。

 

 

16時半の早い夕食を済ませ、荷物を整理して19時前に就寝
22時にトイレに起きた時、夜空は満天の星! 天の河も!!
下山の日は晴れ? 悔しいが、そういうこともあるよね・・・
 もう一眠り、明日は4時起きだ・・・  
        
        
19年9月3日:        

5:30 聖平小屋発⇒6:45滝見台⇒9:20聖沢吊り橋⇒10:55聖沢登山口(バスは13時発)⇒14:15駐車場/14:30発⇒18:50帰宅(往復走行距離=435km)        

 


#21 出発前、ガスが朝焼けを幻想的な景色にしてくれた        

 

#22 下山開始後1時間少々、深い谷の向こうに二つの滝
          紅葉の時には素晴らしい景色を楽しめることだろう・・・
        
        
        
#23 更に下ると聖沢の対岸に渡る、揺れる吊り橋に出た。        
  あと1時間ばかり下ればバス停に着く!        

 

#24 赤石岳の岩石は赤かった!
        *5億年前~現在まで生き続けている海洋性動物プランクトンの
         仲間=ラジオラリア(radiolaria=放散虫)の化石が主体の岩石

 

        
(雑)        
*Kさんと8月中頃から天気予報を見ながら「3~4日晴れそうなチャンス」を狙って決めた山旅だったが、

季節変わり目の山の天気は変化が激しくなかなか当らない。 

それでも、時々の晴れ間に景色を楽しめ、何よりも雨に降られなかったのはラッキーだった。        
*8月29~30日に山に入った人達と出会ったが、彼らは暴風雨の中を歩くことになりずぶ濡れになったと嘆いていた。        
*30日に赤石岳避難小屋の主人=榎田さんがザイルを持って遭難者救助に当ったと話していたが、

その様な事態も想像出来た。        
*榎田さんの話では「この夏は天気が悪く、登山者数は例年の半分くらいだったよ」とのことだった。        
        
#25 ヒョウモンチョウ?        

 

#26 1m弱、何蛇? この他もっと小さい蛇を2匹見た
        
        
        
最後に:        
何よりも、綿密な計画を立て、この三泊四日の長い山行をリードしてくれたKさんに感謝の意を表す。        

穂高岳の花(2019.8.4-6)

1アキノキリンソウ



2イワオウギ



3イワギキョウ



4イワベンケイ


5ウサギグサ



6カラマツソウ



7ギボウシ



8クガイソウ



9クルマユリ



10 クワガタソウ


11 コウゾリナ



12 ゴゼンタチバナ



13 コメツガ



14 サンカヨウ(実)


15 シコタンソウ



16 シシウド


17 シナノオトギリ



18 シモツケソウ


19 シロバナニガナ


20 ソバナ


21 ダイモンジソウ


22 タテヤマリンドウ


23 チシマギキョウ


24 チングルマ


25 トウヤクリンドウ


26 トリアシショウマ


27 トリカブト



28 ニッコウキスゲ


29 ノアザミ



30 ハクサンイチゲ


31 ハクサンチドリ



32 ハクサンフウロ


33 ヒョウタンボク



34 ホタルブクロ


35 ミヤマキンバイ


36 ミヤマシシウド


37 ミヤマダイコンソウ



38 ミヤマダケブキ


39 ミヤマタネツケバナ


40 ミヤマタンポポ


41 モミジカラマツ


42 ヤマシグレ



43 ヨツバシオガマ


44 ?


45 アカバナ白花種?


46 ?



47 ?

北Alps穂高連峰縦走・山行記 (2019.8.4-6)       (遊行期登山#27)

 

52年前の1967年8月1日、西穂高岳/独標を登山中の松本市の高校生と教員計55名、及び一般人数名が激しい「雷雹」に襲われ、一瞬の落雷で生徒計11名が死亡するという痛ましい遭難事故があった。

 

   https://www8.shinmai.co.jp/yama/article.php?id=YAMA20070802005661

 

     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%A9%82%E9%AB%98%E5%B2%B3%E8%90%BD%E9%9B%B7%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E6%95%85

 

   https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1967/1967_12_0449.pdf

 

 

当時入社3年目の俺は会社の仲間3人と共に穂高連峰(北穂、涸沢岳、奥穂、前穂)縦走に挑み、登山口の横尾山荘を出発し涸沢に向かっていた。 

朝から雲行きは怪しかった。

 

1kmも進まぬうちに突然激しい雷雨に襲われ、逆戻りして横尾山荘へ逃げ込んだ。

 

翌朝、天気はまずまず。 再び横尾山荘を出発し涸沢を経て北穂高岳小屋に無事チェックイン。 

その時、マネージャから聞かされたのが上記の遭難事故だった! 

何と恐ろしくも気の毒な! 

我々は唯々無言で顔を見合わせた・・・

 

 

翌朝、穂高連峰はガスに覆われていた。

「雷雨にならないように!」と祈りながら「気を付けて」というマネージャの声を背に出発。 

引き留めてくれれば留まりたい気持ち。

 

道しるべを頼りに手足を存分に使い、奥穂高への急峻な岩道を唯ひたすらに歩き続けた。

尾根を進むうちに雷が鳴り始めた。 

幸い雨は降らなかったが、雷鳴は涸沢の底から絶え間なく響き渡り、五臓六腑をえぐられ、恐怖で全く生きた心地しなかった。 

景色は殆ど見えず! 

どこをどう歩いたか? 

「早く下山したい」の一心でひたすら歩いた。

 

 

こんな辛い思い出もあって、高山登山を始めた5年前以降、穂高連峰は「また登りたい山」であり続けた。 

ただし「天気が良い日に」。

そして、今回・・・

 

天気予報に梅雨寒が終わる気配を感じ始めた「7月末~8月初めにチャンスが来る!」  と予想し、

8月4日~6日の二泊三日で北穂~涸沢岳~奥穂~前穂縦走を計画した。

 

 

8月4日(日)

3:00町田発⇒中央道⇒長野道・松本⇒6:00沢渡・タクシー⇒6:30上高地6:45

⇒9:00徳澤ロッジ⇒9:10新村橋(パノラマコース)⇒13:15屏風のコル(昼食)14:00

⇒15:20涸沢ヒュッテ

  *登り標高差=約800m、 実歩行距離=約18km

  

(注)案内書には「パノラマコースは急峻な道故、下山で利用する人が多い」とある。

  また、「積雪の多い冬場は閉鎖される」とも。

 

念のため、上高地の登山案内所で「パノラマコースの利用に問題ないか」質問。

案内人は「今は雪もなく、山小屋の人達が道の手入れをしているので安全」と言う。

 

ところが、その入口へ着くと「積雪のため通行止め」のバリケードあった。

ここは案内人の言葉を信じ「バリケードを取り除く作業が遅れているもの」と解釈。

 

登山道に踏み入ると、手入れの形跡はなかったが歩けるレベル。 

しかし、高度を上げるに連れて背丈の高い草が生い茂り道が見えない! 

三、四回迷っては戻り・・・

熊除けの笛を頻繁に吹きつつ「屏風のコル」に到着。 

厳しい登りだった。

  

 

  コルを越えて涸沢カール側に下ると、二つの急峻な谷には溶け細って弱々しい雪渓が道を遮っていた。

もし雪渓もろとも崩れたら100m以上落ちること間違いなし・・・

一歩一歩雪の固さを確かめながら・・・ヒヤヒヤものだった。

涸沢ヒュッテに到着して振り返ると、ここにも「パノラマコースは積雪のため通行禁止」の立て札! 

道理で6時間の登山中人っ子一人出会わなかったわけだ!!

 

でも、そのお陰で、屏風のコルでは涸沢カールと穂高連峰、そして槍ヶ岳と黒岳の絶景を一人で静かに楽しむことが出来のだ。 

                               

8月5日

5:40涸沢ヒュッテ発⇒9:20北穂高岳登頂(十時にカレーライス昼食)10:50

⇒13:30涸沢岳⇒14:05穂高岳山荘

 

北穂への道は、しばらくは急登の登山道、高度を上げるに連れて急峻な岩場の連続。

涸沢岳までは鎖や梯子のある急峻な岩場の連続。 天然のボルダリング場だ。

   *登り標高差=約1000m、実歩行距離=約5.5km

 

8月6日

5:45穂高岳山荘発⇒6:40奥穂高岳(ジャンダルムへの尾根道を約70mだけ往復)

⇒8:50前穂高岳⇒11:45岳沢ヒュッテ12:05⇒13:55上高地⇒14:40沢渡

⇒19:10帰宅

 

奥穂高岳までは急峻な岩場の連続でボルダリング多し。 

初めてジャンダルムを目前に見た。

登りたかったが、体力と所要時間との兼ね合いから「危うきに近寄らず」を選択。

   *登り標高差=約450m、下り標高差=約1500m、歩行距離=12km、

 

<写真>

#1-2 穂高連峰(2017.6.15蝶ヶ岳で撮影) 赤線が屏風コルへのパノラマコース

    1=北穂高岳、 2=涸沢岳、 3=奥穂高岳、 4=前穂高岳

 

#2  河童橋付近で(右から)西穂高岳~奥穂高岳~前穂高岳を見上げる。

 

 

#3  新村橋から屏風岩(右端)を見上げる。白雲の所=屏風のコルを目指して登る。

 

 

#4  登山口に「パノラマコースは通行出来ない」と。

 「OK確認済だ、行こう!」

 

#5  登ること約2時間半、ようやくコルが目前に迫ってきた。

 

#6  更に約1時間半登りコルに到着、目前に涸沢カールが開けた! 感動の一瞬!

 

#7  その右手奥には槍ヶ岳! 左手前には黒岳と大キレットが口を開いている。

 

 

#8  涸沢カールへ下ること約1時間半、涸沢ヒュッテが目前に。 

 

 

#9  5日5時20分、涸沢のモルゲンロート。 右に北穂高岳、左は涸沢岳。

 

 

#10  ヒュッテを後に北穂高岳登山開始。 左に屏風岩と屏風のコルが見える。

 

 

#11  遠く南西に富士山、南アルプス・甲斐駒ヶ岳、北岳~~~聖岳、光岳を遠望。

 

 

#12  北穂高岳(3106m)に登頂!(証拠写真^^) 「次は槍ヶ岳まで縦走したいなぁ!」

 

 

#13  次は6~7つの急峻なピークから成る涸沢岳(3103m)へ。岩場が延々と続く。

 

 

#14  涸沢岳を越えると眼下に穂高岳山荘。 正面は奥穂高岳、左は前穂高岳。

 

 

#15  満天の星を仰いだ翌朝、浅間山上空が紅く染まった。(浅間山は7日夜噴火!)

 

 

#16  ご来光! この神秘的な形と色彩! ほんの十数秒間の不思議な出来事だった。

 

 

#17  奥穂高岳へ向かう。 左上に登山者が見える。

 

 

#18  奥穂高岳(3190m)登頂!

 

 

#19  奥穂高岳西隣りのジャンダルム。

巨大な岩の塊。登りたいが今回は諦めた^^

 

 

#20  次は、今回の登山の最後の頂=前穂高岳(3090m)へ向かう。

 

 

#21  前穂高岳頂上から涸沢カールを見下ろす。 

これで穂高連峰とお別れ・・・

 

#22  52年前と同じように重太郎新道を下り上高地へ向かう。

 

最後  4日6時20分大正池は朝靄に包まれ、湖面に穂高連峰の影を映していた。

 

 

先月の白山登山以降梅雨本番、

 

しかも梅雨寒が続き少々うんざり・・・

 

畑の野菜は育たず花も咲かず、収獲は寂しいばかり。 スーパーの野菜も高値続きだ。

 

 

7月は登山無しで終わってしまいそう・・・と思っていたら西の方から晴れ日がやって来て、二三日は続きそう! 

 

チャンスを逃すまいと計画立案(ちょっと大袈裟だけど^^)

候補は三つ、

(1)南Alps聖岳 

(2)中央Alps空木岳 

(3)御嶽山     

 

検討結果

空木岳を選択。 (聖岳は林道崩壊で通行止め。 御嶽山は天気が少々不安。)

 

 

初日 :中央道駒ヶ根・菅の台駐車場からバス+ロープウェイで千畳敷カール登山口へ。登山口から直ぐ上の尾根=極楽平へ登り、長い尾根道を辿って空木岳手前直下の木曽殿山荘へ(泊) 

2日目:サブザックで空木岳、擂鉢窪、南駒ヶ岳を登山して木曽殿山荘へ戻る(泊)

3日目:山荘から1日目のルートを逆戻りし、千畳敷カールからロープウェイとバスで

    菅の台駐車場へ戻る。

 

実行程:

1日目:7:40千畳敷カール発⇒濁沢大峰⇒10:45檜尾岳⇒13:10熊沢岳⇒15:10山荘

    実歩行距離=約11km、登り標高差=約950m、下り標高差=約747m

    写真や地図から想像した地形とは比較にならないくらい大小の起伏=登り下りが多く、7時間半後の山荘到着時にはとてつもなく体力を消耗していた。

 

   *その夜「二日後26日の天気予報」は「台風6号の余波に由り下り坂の天気」を伝えていた。

    ⇒3日目に予定した行程では後半雨に襲われる虞あり⇒断念。

 

   *かと言って、明朝空木岳登頂後今日の往路を戻るのは体力的にも時間的にも極めて困難

    ⇒ルート変更し「空木岳登頂後、池山尾根を菅の台へ下るエスケープルートを下山する」ことにした。

 

2日目:5:45木曽殿山荘発⇒6:50空木岳⇒11:15池山小屋⇒13:20菅の台駐車場

   *実歩行距離=約13km、下り標高差=約2010m(一日にこれ程下った経験なし!)

   *下りの大半は緩やかな下り坂であったが、前日の尾根歩きで疲労した大腿筋や膝が痛み、

    更に体重が掛る足の爪先が痛み始めた・・・きつかったが下山完了!

   *菅の台の温泉で汗を流し帰途に着いた・・・途中で夕食、19:10帰宅。

 

 

写真:

#1-2 中央Alps: 1.千畳敷カール 2.極楽平 3.濁沢大峰(2724m)

                    4.檜尾岳(2720m) 5.熊沢岳(2778m) 6.空木岳(2864m)

          7.空木平    8~9.池山尾根  10.菅の台付近

 

 

#2 千畳敷カール、緑のカールの上に岩の殿堂=宝剣岳(2931m)が天を突いている

 

 

#3 空木岳への尾根道、 空木岳は中央の雲に隠れている

 

 

#4 雲が切れ、長い尾根道の向こうに空木岳が見えた! 手前下に登山者5人

 

 

#5 ズームアップ、空木岳は三つのピークから成る、右下のコルに木曽殿山荘がある

 

 

#6 さらにズームアップ、空木岳は岩の殿堂、百名山の一つだ

 

 

#7 岩稜を進む、尾根の左側(伊那谷側)から雲が湧き上がり、冷たい風が快い

 

 

#8 今まで歩いてきた道を振り返る、宝剣岳は雲で見えない

 

 

#9 さらに進む、ここから道は大きく下り前方の尾根に再び登って行く、雲行きは?

 

 

#10 熊沢岳頂上(2778m) 何万年もかけて自然が創り出した岩のオブジェ

 

 

#11 尾根の斜面に咲き乱れるコバイケイソウの群落、黄色い花はシナノキンバイか?

 

 

#12 空木岳の手前のコルに急降下すると突然眼下に木曽殿山荘が現れる、標高2500m

 

 

#13 木曽殿山荘=100名収容、その昔(1200年頃)木曽(源)義仲がこの鞍部を越えた?

 

 

#14 夕方はガスに包まれ、夜中には雨の音が聞こえた、でも翌朝は晴れてご来光!

 

 

#15 紅く染まるガス・大気、金色に輝く雲・・・太陽の威光

 

 

#16 空木岳へ標高差365mの急登、周囲はガスに包まれ神秘的な雰囲気

 

 

#17 最初のピークに着く頃ガスは消え、御嶽山が見えた! 眼下中央に山荘が見える

 

 

#18 更に登ると昨日歩いた尾根の展望が開け、遙か遠方に宝剣岳の頂上が見える

 

 

#19 最後の岩場、中央の道(らしき所)を登れば間もなく頂上・・・のはず

 

 

#20 ついに登頂! 周囲は晴れたが、南・北アルプスは雲に覆われ見えずx_x

 

 

#21 もう7時を回った、そろそろ下山しよう・・・標高差2000m、約13kmの下りだ

 

 

#22 Goodbye, Mt. Utsugi!!   右下の岩は「駒石」

 

 

#23 駒石を撮影するOld Mountain Girl

 

 

*写真#1-2

2014年5月14日伊那谷から見上げ撮影した中央アルプス、「いつかあの尾根を歩きたい」と思っていた。 

あれからもう5年、やっとその夢を実現出来た。

 

*実際歩いてみると、「写真で見る尾根の形状」や「地図上の尾根道と等高線から想像する山行」より

「数多くのピークを登っては下る厳しい登山」であることを実感した。

 

*また、登山道はハエマツや大小の岩石を縫うように走っているので、道に迷わぬよう細心の注意が必要だった。

 

*想像通り晴れている時の尾根道の展望は素晴らしかった。 

しかし、遠くの景色=南北アルプス、八ヶ岳などは雲に覆われその姿は見られなかった・・・天気予報通り。

 

今回登山候補に挙げていた御嶽山は早朝遠望出来たが30分くらいで雲に覆われた。

 

*千畳敷カールを始め空木岳までの尾根道には様々な高山植物が咲き乱れ目を楽しませてくれた。 

写真撮影にかなりの時間を費やした⇔程よい休憩時間だった^^

 

*出会い: (最後の写真、付:Old Mountain Girl)

 初日の尾根歩きを始めてから間もなく、濁沢大峰辺りから抜きつ抜かれつしながら歩いていた60歳くらい?の女性=Gさんと言葉を交わし、休憩時間を共にし、山の話をしながら歩いた。 池袋在住とのこと。

 

何と彼女は100名山踏破達成者とのこと! 

道理で、俺の前を山慣れしたテンポで歩き、歩きながら盛んに話しかけてくる、だが呼吸は乱れない。

 

6年前に「癌」に遭遇。 

一度登山を諦めかけたが、抗癌剤の副作用で体調が優れず落ち込んだ時「無性に山歩きがしたかった」

いや「山と対峙したかった」、

 

そして「実際山へ出掛けた」

・・・気分が良かった、気持ちが落ち着いた

・・・それを続けていると言う。 

 

全摘出治療を受け、リンパへの微妙な転移や副作用

+蕁麻疹などに悩ませられながらも明るく伸び伸びと生きている姿がそこにあった。

 

ご主人は半引退生活で今はテニスのコーチ業に夢中とのこと。 

それでも彼女が登山に出掛ける時には最寄りのバス停や、場合によっては登山口まで車で送ってくれるそうだ。 

癌と闘う妻の良き理解者、協力者、伴侶なのだろう。 

ご主人は68歳になると言うから、彼女は65歳くらい? 

それ程歳には見えない若さがあったが・・・

 

 

我が家内と同じ時期に同じ癌に罹り、同じ様な治療を受けたことを知り、余計に話し易かったのだろう。 

あの長い長い尾根下りも退屈することなく彼女の話を聞きながら彼女のペースに乗って下山することが出来た。 

本当のところは、後半は太腿と爪先の痛みが重なりかなり苦しい下山だったのだか・・・

 

菅の台駐車場でお互いの健康と幸運を祈りつつ握手をしてお別れ・・・

 

       

白山で出会った花たち


アカモノ

 


イワウメ

 

 

オオカメノキ

 

 

オオバミゾホウズキ

 

 

カメムシ

 

 

キヌガサソウ

 

 

キンポウゲ

 

 

クロユリ

 


 

コイワカガミ

 

 

ゴゼンタチバナ

 

 

コメバツガザクラ

 

 

サンカヨウ

 

 

ショウジョウバカマ

 

 

スダヤクシュ

 

 

 

ツマトリソウ

 

 

ハクサンチドリ

 

 

マイヅルソウ

 

 

 

ミツバオウレン

 

 

 

ミドリユキザサ

 

 

 

ミヤマクロユリ

 

 

 

ムラサキヤシオ

 

 

 

ヤマザクラ

 

 

 

ヤマツツジ

 

 

 

ユキササ

 

白山(白山三峰)山行記 (2019.6.24-26)                      (遊行期登山#25)

 

先週(17日)の富士登山=体力テスト合格に気をよくしているところに「二日連続晴れ」の予報=絶好のチャンスがやって来た! 

 

次は、過去5年、北アルプスに登る度に眺めてきた「遠く西の雲海に浮ぶ山」=白山だ。

 

白山は、富士山、立山と並んで日本三霊山の一つ。 

富山・石川・岐阜・福井の四県に跨がる「両白山地」の最高峰=御前峰(2702m)で、

大汝峰(2684m)、剣ヶ峰(2684m)と並んで「白山三峰」と呼ばれる。 

その三峰を踏破しよう!

 

ついでに、その昔家内と歩いた高山市の古い街並みと、

世界遺産の五箇山合掌造り集落、白川郷合掌造り集落も、もう一度見て歩こう。 

今度は一人で・・・^^

 

行程

24日: 

3:20町田発⇒圏央道/中央道/長野道・松本IC

⇒8:10高山市、古い街並み散策

⇒10:45南砺市五箇山(世界遺産合掌造り集落見学)

⇒11:50白川郷(世界遺産合掌造り集落見学)

⇒14:50白水湖(白山登山口の下調べ)

⇒15:40平瀬温泉(ふじや旅館泊) 飛騨牛のサーロインステーキが美味かった!!

*歩行距離=約8km、 歩行数=16300歩

 

25日: 

4:25ふじや旅館発⇒5:00白水湖登山口5:25⇒8:20大倉避難小屋

⇒10:30室堂VisitorCenter兼山小屋(昼食)11:40発⇒12:20白山頂上(御前峰)

⇒12:50剣ヶ峰下(登山道の崩壊激しく登山禁止であった!)

⇒13:30大汝峰下(登山道が雪渓で埋まり登山困難=君子危うきに近寄らず、断念!)

⇒14:15白山頂上14:35⇒15:00室堂VisitorCenter(泊)

*標高差=約1500m、歩行距離=約10km、歩行数=25050歩

 

26日:

4:35 VisitorCenter発⇒6:35大倉避難小屋⇒8:20白水湖登山口

8:50登山口発⇒白川郷⇒高山市⇒松本IC⇒長野道/中央道/圏央道⇒15:40帰宅

 *標高差=(下り)約1300m、 歩行距離=約8km、 歩行数=15150歩

 

**総標高差=約1500m、総歩行距離=約26km、総歩行数=56,500歩

  総走行距離=791km

                

<写真>

#2 岐阜県高山市、朝8時半の陣屋(=代官所・飛騨群代役所)付近の古い街並み。

   開店前にもかかわらず、外人観光客のグループが散策を楽しんでいた。

 

#3 五箇山合掌造り集落、規模が小さいせいか日本人の2グループの他は個人の観光客もまばら。外国人は一人も見かけなかった。右の家で昼食=蕎麦の味は??

 

#4 白川郷には大勢の観光客(外国人が50%以上)が散策・見学を楽しんでいた。

   明治23年完成の長瀬家(5階建て家屋)を見学。 1階=生活の場(祝祭具)

      2階=使用人の寝所、3~4階=養蚕作業場、5階=薬草の乾燥場。 現在は

   3~4階には昔の生活用具、山仕事道具、農機具などが展示されている。

 

#5 夜明けの白水湖、源泉から水蒸気が激しく吹き出している。登山口には露天風呂付の山小屋がある。7月1日オープンとのこと。

 

#6 登山道が森林限界に出ると、遙か東に(左から)槍ヶ岳~穂高岳のシルエットが。

 

#7 目前には紺碧の空の下、主峰白山とその下に広がる「カンクラ雪渓」が登山者を迎えてくれる。 感動的な山(自然)の姿!

 

#8 槍ヶ岳の北には(左に)岩と雪の殿堂=剱岳と(右に)霊峰立山が「また来いよ」と。

 

#9 喘ぎ喘ぎ更に登ると、突然目の前に室堂平が開けビジターセンターが登山者を

   迎えてくれる。この山小屋は750人収容可。 7月10日正式オープン。

 

 

#10 奥宮祈祷殿: 7月1日の開所準備中。

 

#11 白山頂上には「白山奥宮」がある。防雪壁で囲まれ狭いため全体の撮影不可。

 

#12 眼下に室堂平が広がる。

 

#13 頂上「御前峰」2702m、中央の雪渓を抱いた山は、500-600m後に鎮座する

   「大汝峰=2684m」

 

#14 「剣ヶ峰=2677m」は山全体が崩落していて危険な為登山禁止だった。

 

#15 大汝峰の登山道の上部は殆ど雪に覆われ簡易アイゼンでは危険と判断。

   二人2組の登山者達が中腹まで登り、上部雪渓を目前に諦めて下りて来た。

 

#16 大汝山の下から見上げた白山「御前峰」の裏側。 ゴロゴロ岩の急登は疲れた身体にたいそうキツくしんどかった・・・

 

#17 夕方日が落ちてから空が晴れて北西の空が紅く染まった。 町の灯が点々と・・・

 その夜は満天の星と天の河! 子供の頃に見上げた夜空を思い出す。

 

#18 下山開始! 少し下ると左手の山際に太陽が顔を出した。 雲海の上に(左から)槍ヶ岳~穂高、(右に)乗鞍岳のシルエットが浮んだ。 Just beautiful!

 

#19 森林限界線から眺めた雲海、枯れ木のシルエットが景色を引き立てる。

 

#20  雪渓を横切り、森の尾根道を下る。 登山口まであと約2時間下る。

 

#21 森林限界付近にはヤマザクラが可憐な花を咲かせていた・・・・・・・・・・

 

 

 

 

           

富士山行記 (2019.6.17)                        (遊行期登山#24) 

 

先月(5/17-18)の金峰山登山からもう1ヵ月になる。 光陰矢の如し。

 

梅雨の合間を狙って何処か山へ出掛けよう・・・

 

そうだ、夏の高山登山のための体力テストをしよう・・・

開山前の富士山がいい。

 

「明日富士山へいくよ」 

「まだ雪があるでしょう。危ないよ。」 

「この間(6/6)箱根から見たらもう雪は殆どなかったよ。 アイゼンがあれば大丈夫。」・・・・・

 

 

行程:

町田発3:00⇒東名御殿場⇒(途中朝食)⇒5:30富士宮登山口5:45⇒11:10頂上浅間神社

(昼食)11:40⇒11:00剣が峰(3776m)12:30下山開始⇒16:00登山口16:15⇒18:35帰宅

 

標高差=1376m、実歩行距離=約4500m、歩行数=27210歩、走行距離=213km

*体力テストの結果=

今朝六時起床、腿に若干痛みがあるが平地/階段歩行に支障なし=

合格(この調子なら今年のアルプス登山は問題ないだろう)

 

写真:

#1-2東名足柄SA、夜明けの青白い富士・・・結構雪があるな~ 大丈夫かな~?

 

#2 御殿場郊外、うっすらと雲が出た。 見事な紅富士。 左側の斜面を直登する。

 

#3 駐車場には約50台、60~70人が登山中か? 安心した。 5時45分登山開始。

 

#4 少し登ると眼下には新緑の森、その向こうに愛鷹山、大島~伊豆半島~駿河湾

 

#5 南東には相模湾、江ノ島、三浦半島、東京湾、房総半島、太平洋

 

#6 9合目を過ぎると難関の雪渓越え、火山岩・火山礫に積もった雪は歩きにくい。

 

#7 山頂浅間大社奥宮は残雪の中にひっそりと・・・

 

#8 奥宮を左へ抜け、目前に剣ヶ峰を見上げながら昼食、冷たい風が心地よい。

 

#9 剣ヶ峰(3776m)登頂! 

 

#10 剣が峰から噴火口を見下ろす。

 

#11 剣ヶ峰から八ヶ岳を遠望

 

#12 富士山頂から初めて見る南Alps、左から赤石岳、荒川岳か? 右下は本栖湖。

 

#13 普段は入れない大沢崩れの上の岩壁に立ってみた。左下の雲の下は深い谷だ。

 

#13a 富士山の西側(田貫湖)から見た大沢崩れ。黄色い点が撮影位置。右=測候所跡

 

#14 下山開始後間もなくヘリが何階も旋回後飛び去った。 湧き雲で視界不良か?

 

#15 下山中一登山者が蹲っていた。通りがかりの人が助けようとしているらしい。 

 

#16 更に下ると大きな人がフラフラと歩いている。登り途中出会ったカナダ人だ。

 

#17 このカナダ人は身長203cm、体重110kg、下りは辛いと言う。以後一緒に下山。

   デカイ靴だ! 日本ではなかなか手に入らないそうだ。 さもありなん・・・

 

                               

 

*本当は天気が安定する7月中旬以降に登りたいのだが・・・

7月初めの開山後はほぼ毎日大勢の登山者で混雑するので、なるべく静かな開山前か閉山後に登りたい。

 

*昨日7月17日、天気はほぼ予報通りで、この時期としては上出来の登山日和だった。

 

*去年の初登頂(6/25)より一週間早かったためか残雪は多め、登山者は少なめだった。

 

*9合目から上の急斜面の雪渓はアイゼンなしでも登れたが、非常に歩きにくく時間がかかった。 

下りは非常に滑りやすかったがアイゼンに助けられて順調に歩けた。

 

*9合目の手前で追い抜いていった巨漢のカナダ人は「また頂上で会いましょう」と大股でグングン登って行った。 

だが、何処へ行ってしまったのか頂上では再会せず。

 なんと、下りの7合目下で雲の中をトボトボ歩いている彼に追いついた。 

  下りは体重が膝にしんどくて辛いと。 

  富士山は毎日のように見上げているが登ったのは初めて。 

 毎日見る!? 

 それもそのはず、富士宮市在住(約1年半)で翻訳業を営むそうな。 

 巨体で髭面のせいか40歳くらいに見えたが、なんと28歳だと言う。 

 俺よりも40cm近く背が高く体重も倍近い。 靴のデカさにはびっくり! 

 日本では買えないそうだ。彼女(20歳)はいるが結婚の話は全然なしだって。 

 Good luck!で分かれたが、あの巨体が軽ワゴン車に乗り込む姿がいかにも窮屈そうで気の毒だった。

 

*あの救助隊のヘリはあの蹲った登山者の救助に来たのだろう。 

 しかし、麓から湧き上がる雲の動きが激しかったため救助を断念したに違いない。 

 登山者本人は「高山病に罹ったらしい」「頭が痛い、クラクラする」と立ち上がって何歩か歩くと直ぐにしゃがみ込んでしまう。 

 「救助要請をしたが、自力下山することになった」などと呟いている・・・話をするのも億劫で、そのまま横になりたいという感じ。 

 介助していた一登山者が救助隊に電話すると「現在救助隊が現場に向かっている、間もなく着くはず」とのこと。 

 よかった! 

 その介助者に「よろしくお願いします」とお願いして自分は下山再開した。 

 しばらく下ると3組の救助隊(各隊3~4名)が順順次雲の中から現れて、現場に向かって雲の中に消えて行った。 

 よかった!

 「俺が遭難したらこういうことになるんだな・・・」と思った。 他人事ではない。

 

     

金峰山(2599m)山行記   2019.5.17-18               (遊行期登山#23)

「えっ、また行くの!?」

「月曜に行ったばかりなのに、大丈夫なの?」

 

これはnormal reactionというもの。

驚くのは当然だ。
 

これは、今週後半の天気予報が好転したのを見て

「あっ、またチャンスだ! 金峰に登ろう!」

と言った時のかみさんの反応だ。

 

この山には過去4回登った。 

みずがき山荘ー富士見平ルートを一泊二日で2回、

大弛峠からの日帰りルートを2回。
 

瑞牆山荘ー富士見平ルートは、尾根道が森林限界を抜けると一挙に展望が開けるところが魅力。

 

あの尾根道歩きの爽快感を味わいたい。
また、山小屋に一泊して、夕焼けの景色、満天の星、ご来光、雲海、赤富士など刻々と変化する様々な景色を楽しみたい。

累積標高差=約1100m、実歩行距離=約7000mx2=約14000m、実歩行数=15680歩+15250歩=30930歩、走行距離=305km 


行程
5月17日(金)
4:00町田発⇒圏央道・中央道韮崎IC⇒瑞牆湖⇒瑞牆山自然公園⇒7:30瑞牆山荘登山口
7:40登山口発⇒8:40富士見平山荘⇒9:40大日小屋⇒10:10大日岩⇒12:45頂上(昼食)⇒14:30金峰山小屋


5月18日(土)
4:15金峰山小屋発⇒4:50頂上(展望・撮影)5:45⇒7:30大日岩⇒8:00大日小屋⇒8::40富士見小屋9:40⇒10:10登山口着⇒13:40帰宅

*中央道韮崎ICから瑞牆山荘登山口までは、刻々と変化する夜明けの新緑の景色が素晴らしかった。
 

*駐車場には既に車が15台ばかり。 三、四人の登山者と前後しながら歩いた。 

皆瑞牆山登山者だった。
 

*富士見平から見た富士山は薄い雲に包まれており、天気が悪くなるような予感がした。

案の定、尾根道へ出るとそこは雲の中。
 

*尾根道に座り込む高齢男性あり、高山病で動けなくなり奥さんが一人で頂上へ向かったと言う。

小さめのザックが二つ置いてあった。
「奥さんは水もスナックもなしで登った」と言う。

 「それは危ないから何か届けましょう」と「お茶とチョコ」を預かって登山続行。
 頂上近くで下山して来た奥さんに出会い、しばらくお茶とチョコで雑談・・・

「お大事に!」とお別れ。やれやれ・・・
 

*頂上には若いカップルが一組だけ。 

景色は見えず、寒い! 

温かいカップラーメンが美味かった!
 

*山小屋の宿泊者は、途中で追い抜いた栃木県小山市からの67歳の夫婦のみ。

「体力がなくなった」と嘆くことしきり。
 

*その夜、期待していた満天の星空は見られず。 

曇り空に冷たい風が吹き抜けていた。 

体感温度は零下のようだ・・・19時就寝。
 

*翌朝3時起床、早めに出発する積もりだったが20分ばかり遅れてしまった! 

頂上へ向かう途中で朝焼け! 

嗚呼・・・油断した!
 

*頂上には誰もいない。

 微風。

 1時間ばかり景色を楽しみ、撮影を終えて下山開始。

土曜日の朝とあってすれ違った登山者は百数十人。
 

*富士見平小屋で「評判の珈琲」(BlueMountain=最近は産地の不作で入手困難とか)を味わい、野鳥の撮影。

珈琲は香り、味ともにG!
 

*無事登山を終え、午後の渋滞前に帰宅。


写真
1.韮崎の田園風景。 水を張った田圃が南アルプスの山々と新緑を映していた。 

左に鳳凰三山、右は甲斐駒ヶ岳



2.黒森鉱泉から見た金峰山(中央奥)と瑞牆山(左の奇怪な形の山)



3.金峰山をズームアップ。 

中央左のオットセイの様な突起が頂上付近に立つ五丈岩(高さ約15m)



4.瑞牆山自然公園で瑞牆山を見上げる。 

満開のミツバツツジと新緑が眩しい。



5.登山開始後約1時間、突如目の前に岩の殿堂=瑞牆山が迫ってきた。 

過去二回登頂したが、足がすくむ様な絶壁に圧倒された。




6.尾根道が森林限界に出ると、そこから上は雲の中。 

右下は垂直に近い数百メートルの絶壁だ。



7.頂上まで約百メートルの所でようやく雲の中に五丈岩が姿を見せた。




8.翌朝、出発が20分遅れてしまった!

 頂上へ向かう途中東の空が紅く染まったが、山に遮られてご来光を拝めず。 



9.西側には昨日登った尾根道がくっきり、その彼方には南アルプスの主峰群が薄いピンクに輝いていた。



10.振り返ると、眼下に山小屋、その向こうに瑞牆山、遠方には朝陽に輝く八ヶ岳主峰群。 息を呑むような一幅の絵だ。



11.頂上に出ると、まだ覚めやらぬ甲府盆地の遙か向こうに孤高の霊峰が鎮座している。



12.頂上の片隅に何万年?も居座る五丈岩がまた朝陽に輝く。 

後方の南アルプス主峰群もしかり。



13.出会った野鳥たち。
コガラ 富士見平小屋にて



ゴジュウカラ 富士見平小屋にて


シジュウカラ 富士見平小屋にて


ヤマガラ 富士見平小屋にて、親鳥が子鳥に餌を与えていた



ルリビタキ(雌)? 頂上で賑やかに囀っていた



ウグイス 頂上小屋近くのシラビソの枝で繰り返し唄っていた