国際アルビニズム啓発デー(6月13日 記念日)
2014年(平成26年)12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「International Albinism Awareness Day」。「国際白皮症啓発デー」ともされる。
アルビニズム(albinism)とは、先天性白皮症(せんてんせいはくひしょう)のことで、皮膚・毛髪・眼において色素であるメラニンの合成が低下または消失する遺伝性の病気である。全身の皮膚が白色調であり、眼の虹彩は青から灰色調、頭髪は白から茶褐色あるいは銀色を呈する。症状が眼にのみ現れる場合もある。
白皮症の人は太陽や明るい光に対して弱い性質を持ち、その多くの人が治療不可能な視力障害を伴い、皮膚癌を発症する傾向にある。しかし、白皮症の根治的な治療はまだ確立されていない。定期的な健康診断を受ける、サングラスをかける、日焼け止めを塗る、日焼け止め用の服を着用するなどの対策があるが、社会的・経済的な理由からこれらを利用できない人も多く存在する。
また、世界の多くの国や地域で白皮症の人への差別や暴力が報告されている。アフリカの一部の国では、白皮症の人の内臓や身体の一部には魔術が宿っているとの迷信があり、それを信じる人により身体の一部が奪われたり、殺害される事態も確認されている。
この国際デーは、世界中に白皮症を持つ人々がいることを認識し、彼らに対する偏見や差別をなくし、白皮症への理解を高めることを目的としている。この日を中心としてその意識啓発が行われる。