1.猫のしぐさがいつもと明らかに違う

死期が近づいている猫は、いつもではしないような行動やしぐさを飼い主に見せることがあるようです。

例えばいつもは小さな声でしか鳴かない猫や、あまり甘えないクールな性格な猫が急に大きな声で鳴いたり、飼い主が部屋を出て行くだけで呼び戻すように鳴き続けたりすることもあるようです。

他にも急にフミフミと甘えるように足踏みをしてきたり、足に頻繁にくるくると絡んできたりと、いつもと違うしぐさや鳴き方、見つめ方などをすると言われています。

一般的には猫は野性の時代の名残で弱っているところを悟られないようにするとされていますが、そんな猫が飼い主に甘えてくるのは、よほど不安なのか、気をゆるしているという証拠なのかもしれません。

2.猫がいつもと違う座り方をする

香箱座りをする猫

これもしぐさの範疇に入るかもしれませんが、猫はその座り方でも飼い主にサインを送っているようです。

例えばいつもはお腹を見せて眠る猫が、急に香箱座り(足を体の下にしまいこむ座り方)をしてじっとしていることが多くなってきたなら、それはかなり体調が悪くなってきているというサインの可能性があります。香箱座りは体調の悪い所を圧迫しないので、リラックスしている猫だけでなく、体調の悪い猫にも見られるからです。

このようにもし、飼い猫の座り方がいつもと明らかに違うものになってきているなら、かなり体調が思わしくないというサインかもしれません。

 

3.猫が飼い主にゴロゴロと鳴くことが多くなる

人の膝の上で撫でられる猫

これもしぐさから見る猫の気持ちですが、ゴロゴロという鳴き声が頻繁になることも病気などで、死期を前にした猫に見られる行動と言えるかもしれません。

通常、猫がゴロゴロと鳴くことは嬉しい気持ちを表現する手段でもあるのですが、逆に自分が苦しいことなども飼い主に伝えようとしている方法でもあるとされています。

普段はあまりゴロゴロと甘えない猫が頻繁にゴロゴロと喉を鳴らすようになったら、かなり具合が悪いことを飼い主に伝えようとしているのかもしれません。

 

4.猫が触られることを嫌がるようになる

猫は体調が悪くなってくると痛みや苦しさがあるため、普段は喜んでなでられるような猫でも、体に触られることを嫌がるようになります。

死期が近づいている猫を、飼い主としては撫でたりして、不安を少なくしてあげたいものですが、これは触らないでそっとしておいてというサインになりますので、こういう場合、無理に撫でたりはせず、静かに側で見守ってあげるのがよいでしょう。

 

5.猫が狭い所に隠れる、普段行かない場所に行く

猫の鼻だけ見える

いつも側で甘えているような性格の猫も、死期が近づき体が弱ってくると、変わった行動をすることがあります。

具合が悪い事や不安なことを、いつもとは違う鳴き方やしぐさで飼い主に伝えようとする猫もいる一方で、やはり野生動物としての名残なのか、普段は人懐っこい猫でも弱っている所を周囲に見せないように狭い所に隠れることや、涼しい場所に入って本能的に体力を回復させようとします。

よく死期を悟った猫が外に出てそのまま戻ってこないという話がありますが、猫は生物として最後まで生きようとしていますから、元気になろうとして屋外に出て、そのまま息を引き取るというのが有力な説のようです。

 

6.猫が食べられなかった餌や飲み物を急に口にする

食べようとする猫

猫は体が弱ってくると餌や水分を口にしなくなってしまいます。しかし、これは科学的になぜなのかは分かりませんが、それまで食事をしようとしなかった猫が、死の直前に急に食べ物や飲み物を口にし始めたという話がよく聞かれます。

理由ははっきりとはしないものの、まるで飼い主さんの悲しい心を気遣っているようにも見えるそうです。

 

まとめ

撫でられる長毛種の三毛猫

いかがでしたか?飼い主さんにとって愛猫とお別れすることは非常に悲しいことです。しかしできる限り、具合が悪い猫ちゃんのサインをしっかりと汲んであげるようにしたいものです。

また、このようなサインの中には猫ちゃんの死期が近いわけではなく、病院に行けば改善する、体調不良のサインの場合もあるので、見逃してはいけませんが、現在、獣医さんから何も言われていない場合は過剰に心配しすぎないようにしましょう。